仮想通貨の時価総額ランキングを見てみると、2017年後半では、1位がビットコイン(BTC)、2位がイーサリアム(ETH)、3位がビットコインキャッシュ(BCH)、4位がリップル(XRP)となっています。時価総額は発行量×価格で求めることができますが、基本的にはこの数値が大きければ大きいほど取引が多く、活発な投資が行われていることになります。現在1位のビットコインは、2位のイーサリアムの4倍ほどの時価総額を有している状況で、他の仮想通貨に比べて群を抜いています。

では、投資が活発に行われていて時価総額が最も大きいビットコインを持っていれば、誰でもビットコイン投資で勝つことができるのでしょうか?ビットコインは価格変動が大きいという特徴があるため、その動きに便乗しようとより活発な取引が行われます。プラスにもマイナスにも大きいということなので、そのコインを購入したタイミングによっては誰でも勝てるというわけではありません。安い時に買って高い時に売れば誰が買っても簡単に利益を出すことができますが、そのタイミングは誰にもわかりません。そのため、仮想通貨投資に一歩を踏み出せずにいる人も多いのではないでしょうか?そこで、リスクが低い投資法としてご紹介するのが、ドルコスト平均法で、仮想通貨の積立を行うことで資産を増やしていく方法です。

仮想通貨の積み立てとは?

仮想通貨の積立投資を始める仮想通貨の積み立て投資とは、円の積み立て預金のように、自分が選んだ仮想通貨の積み立てて投資を行うことを指します。円の場合は、月々〇円ずつと決めた金額だけ積み立てていき、それに対し利息が加わっていく形になりますが、仮想通貨を積み立てる場合は、月々〇円ずつと決めた範囲内で、自分が選んだ種類の仮想通貨を購入・投資して積立てていく方法になります。これがドルコスト平均法といいます。

投資の積立をする場合は、まずどれくらいの額で仮想通貨を購入するかを決めます。1ヵ月に1万円ずつイーサリアムを積み立て投資する場合を考えてみましょう。まず、1万円ずつコインを購入する場合は、一度に購入するのではなく、投資資金を日割りで分けて、少しずつ買っていきます。1日333円ずつイーサリアムを購入していくという仕組みです。積立投資で、1ヵ月に1回投資資金で購入するやり方だと、その日の価格がいつもよりも高値で、割高な価格で買うことになってしまうかもしれません。イーサリアムの価格は毎日変動しており、高い日も安い日もあります。1万円分を1度に購入してしまうと、条件が悪い日に買ってしまう場合もありますが、毎日少しずつ購入することで、そのような価格変動リスクを最小限にすることができるのです。

このように、仮想通貨に積み立て投資する場合に、毎回の購入金額を固定すると、価格が安い時には多くのコインを、価格が高い時には少しのコインを買うことになるため、ドルコスト平均法を使うと、リスクを抑えることができるというメリットがあります。

仮想通貨投資は、株式よりも価格の上下が大きく、実体を伴わない分、様々な憶測や少しの情報によって価格が大きく変動します。そのため、投資・購入するタイミングが重要です。仮想通貨初心者の場合には、底値を待って投資するというというよりも、逆に高値掴みをしてしまう可能性が高いため、仮想通貨への入門としてドルコスト平均法を用いた積み立て投資を行ってみるのもいいかと思います。

積み立てシミュレーション

実際に2017年の1月から積み立て投資を行った場合にどのような結果になっていたのか主要通貨別にシミュレーションしてみましょう。

ビットコイン(BTC)
ビットコインは年初には10万円台で推移していましたが、5月中旬に2倍の20万円台、9月には50万円台、11月には70万円台と右肩上がりの上昇を続けています。もし、毎月1日に1万円ずつビットコインを購入していたとしたらどうなっていたでしょうか?取引所大手の「coincheck」での価格を参考にして11か月間積み立て投資を行っていたとしたら、11月には合計で0.55BTCを所有していたことになります。

11月1日を基準とした価格が1BTC741,701円であるため、この時点で換金を行ったとすると407,935円に換金されます。投資積立金額が11万円のため、差額の約30万が積み立て投資によって利益が生じたことになります。もし、ビットコインで積み立て投資を行った場合には、元値の約3倍の利益を上げることができました。

イーサリアム(ETH)
イーサリアムはビットコインと比較するとあまり世間で耳にしない通貨かもしれませんが、仮想通貨の世界では時価総額が2位で3位以下を3倍以上突き放している存在です。世間がビットコインの分裂で盛り上がっている中で、イーサリアムは1月から9月にかけて50倍近くの価格変動が生じました。しかし、右肩上がりがずっと続いているというわけではなく、9月に着けた4万円台から11月には3万円台へと下がってきています。

ビットコインと同様に「coincheck」で積み立てを行っていたとしたら11月には28.05ETHを所有していたことになります。11月1日を基準とした価格が1ETH33,040円であるため、この時点で換金を行ったとすると926,772円に換金されます。積立金額が11万円のため、差額の約80万が積み立て投資によって利益が生じたことになります。もし、イーサリアムで積み立てを行った場合には、元値の約8倍の利益を上げることができました。

リップル(XRP)
リップルは時価総額ランキングが4位のため、メインの取引としてリップルを選んでいる人は少ないかもしれませんが、イーサリアムと同様に今年大相場が生じた銘柄の1つになります。リップルは年初は低調な取引だったのですが、春以降取引が活発になり一時50円ほどの値を付けた後に下落に転じ、11月には20円台へと下がってきています。

他の通貨と同様に「coincheck」で積み立てを行っていたとしたら11月には50,345RXPを所有していたことになります。11月1日を基準とした価格が1RXP21.74円であるため、この時点で換金を行ったとすると1,094,500円に換金されます。積立金額が11万円のため、差額の約100万が積み立て投資によって利益が生じたことになります。もし、リップルで積み立てを行った場合には、元値の約9倍の利益を上げることができました。

ドルコスト平均法で大きく利益を得る

トレードによる短期取引ではなく、ドルコスト平均法を用いた積立投資で資産を増やすビットコインを除いた2つの通貨は、年初は低い水準で推移しており、半ばにかけて上昇し、その後下落するという、似たような価格変動をしていました。しかし、結果的には下落に転じているにも関わらず、ドルコスト平均法を用いた積み立て投資を行っていたことにより利益を大幅に得ることができています。もし、価格が上昇し始めた波に乗り遅れてしまった場合には、高値掴みになってしまい、結果的には大幅な損失を抱えていた可能性もあります。ドルコスト平均法を用いた積み立て投資には、高値掴みのリスクを抑えるだけでなく、急な価格上昇による機会損失を減らすというメリットがあるとも言えるでしょう。

仮想通貨はまだまだ世間に認知されていません。一部の投資家や経済関係に詳しい人にしか認知されていなく、今後、より仮想通貨が世間に認知される頃には大相場が到来することとなるでしょう。しかし、いつどのタイミングで大相場がやってくるかわかりません。乗り遅れる前に無理のない範囲の余裕資金で、仮想通貨をコツコツと貯めておくには、ドルコスト平均法を用いた積み立て投資が一番理想的な投資方法と言えるでしょう。特に、価格変動の激しい仮想通貨であるほど、丁半博打のように確信がなく、イチかバチかで取引を行っている人が多いと思います。そのため、短期決戦であればあるほど、本来必要のない損切を行ってしまう可能性が高くなります。

価格変動が大きいということはそれだけ目先の動きに心が惑わされやすくなってしまうということなので、仮想通貨に将来性を感じ、まだまだこれから価格が上がると思っている人の場合には、トレードによる短期取引ではなく、ドルコスト平均法を用いた積み立て投資で資産を増やしていってみるのはいかがでしょうか?