近年の日本でも、欧米のように個人で資産運用を積極的に活用し、将来の生活設計を考える方法が導入されつつあります。背景には、低成長時代や不景気による社会保障制度や終身雇用制度に変化が必要とされている側面があります。また、このような動きを察知している方は、資産運用先としてビットコインを選んでいる場合もあります。ですので前者のように、これから仮想通貨取引を考えている方は、ビットコインやアルトコインで収益を出していこうと様々な事を覚えようとします。しかし、ビットコイン・アルトコイン取引未経験者であると、ビットコインの前に投資とは何か、という部分から分からないので、なかなかビットコイン・アルトコインに手を出しにくくなります。

また、ビットコイン・アルトコインを含めた通貨自体も新しい金融商品なので、ビットコイン・アルトコインについて書籍など情報がまとまっていない状況となっています。そこで今回は、ビットコイン・アルトコイン取引で収益を出す為に必要な項目の一つである、様々な取引方法について紹介します。

ビットコイン取引について

仮想通貨で収益を出すための考え方仮想通貨で収益を得る代表的な方法が、ビットコイン取引・投資です。2017年の市場が拡大した際も、主に仮想通貨取引によってビットコイン市場が注目・成長しました。ですので、ビットコイン取引未経験者がビットコイン取引で利益を得る場合には比較的情報も揃っている投資を軸に取引することも考えることが出来ます。

ビットコイン取引から始める方に向いている方、

・ビットコイン取引未経験であること
・ビットコインに触れたことがない
・ビットコイン取引をしてみたい
・情報収集の習慣がなかった
・ビットコインに興味がある
・ビットコイン取引において大きな価格変動よりも、比較的落ち着いた値動きを好む方

などが当てはまるといえます。
まず、ビットコイン取引未経験ということですが、投資を知らないという事は応用ともいえる他の通貨・商品に手を出しても、損失を出す可能性があります。また、マイナーなアルトコインなどは大きな利益を得られるような価格変動もありますが一方で、大きな下落も突発的に起こりやすい相場ですので基軸通貨であるビットコインを選択するのが、ひとつのリスクヘッジになります。

因みに基軸通貨とは、市場の基準になる通貨のことを指します。一般の方でもよく目にするドルも、世界の通貨の中で基軸通貨として機能しています。基軸通貨になると、その通貨の価値を基準にして他の通貨の価値が定められることや、基軸通貨の価格と連動して他の通貨の価格も変動しやすくなります。

ビットコイン取引は初心者におすすめの投資

このように、基軸通貨であるビットコインは、市場の中心でもあるので初心者でも市場の方向性を掴みやすいといえます。更に、ビットコインは最初の仮想通貨ということもあり、他よりも様々な情報が出ており、ビットコイン取引方法やビットコインの概要などビットコインについて情報発信が活発に行われています。従って、情報収集が初めてという方でもビットコインの情報は得やすい環境です。

次に、ビットコインは大きな価格変動より比較的落ち着いた値動きを好む方とありますが、前提としてビットコインも大きな価格変動は起きる時があります。しかしこの場合、ビットコイン以外のマイナーなアルトコインと比べて
・ビットコインは時価総額1位であること
・ビットコインは2008年に公開された最初の仮想通貨であること

といった事も理由で、ビットコインは安定しつつあります。
まず、ビットコインが時価総額1位ということですが、これはビットコイン取引量が世界1位であることを表しているのでビットコイン層が厚いです。ビットコイン層が厚いということは、各価格帯に空きがないので価格が飛びにくく注文価格で売買しやすくなります。2つ目の、ビットコインは最初の仮想通貨であることは、市場が長く運用されているということにもなるので、投資家心理としても安心材料になり価格変動に反映されます。

アルトコインについて

次にアルトコインで利益を得ることを考えている初心者の方が押さえておくべき、アルトコインのポイントはいくつかあります。まず、アルトコインとは日本語で「その他のコイン」といいます。つまり、ビットコイン以外の仮想通貨は全てアルトコインに分類されます。ですので、アルトコインは分類としては仮想通貨があり、その中にビットコインとその他のコインである様々なアルトコインがあるということです。

アルトコインのベースとなっているプログラムは、多くはオープンソースとなっているビットコインをベースにしています。ただし、ビットコインをベースとしている中にはアルトコイン独自のプログラムで開発した新しいアルトコインもあり、アルトコインが注目されている側面もあります。そして、アルトコインには一般的にメジャーなアルトコインと、マイナーなアルトコインで分けられています。2つの違いは、アルトコインの取引量・アルトコインの出来高の多さやアルトコインの知名度の高さ、他にもアルトコインの開発元の知名度やアルトコインの成長性などで判断されています。初心者でも判断できる部分が、アルトコインの時価総額になります。

時価総額1位はビットコインで、2位以下を大きく離すほどの金額ですが2位以下のメジャーアルトコインも時価総額が大きく各通貨のプロジェクトも現在進行形で進められています。例えば、イーサリアム・リップル・ライトコイン・ネムなどが当てはまります。また、イーサリアムは、ビットコインなどとは違いアプリケーションのプラットフォームとして開発された経緯があります。ですので、ビットコイン以外の様々なテストサービスもアルトコインは提供しており積極的に新しいシステムを構築する方向で動いています。これからアルトコイン購入検討している方で、メジャーアルトコインを選ぶ場合には、どのような独自機能やサービスが実装されているか注目することが必要です。

マイナーアルトコインについて

ビットコインとアルトコインの投資方法王道ではなくマイナーなアルトコインを売買したいと考える事もあります。しかし、中級者以上向きともされるマイナーアルトコインで取引する場合には、気を付ける点もあります。

まず、マイナーなアルトコインは、前述で紹介したビットコインやメジャーなアルトコインに含まれていない仮想通貨のことを指します。現在、仮想通貨はビットコイン・アルトコインを含めて世界中で数1,000種類以上発行されていて、そのほとんどはマイナーアルトコインに分類されます。マイナーアルトコインのメリットは、低価格で購入できるので少額投資の方でも比較的アルトコインを購入しやすいといえます。また、アルトコインの価格が低いということは、上昇の余地があります。また、アルトコインの取引量が少ないので、アルトコインは短期間で大きく価格が飛ぶ可能性もあり、結果的にアルトコインが急騰する場合がでてきます。

対してアルトコインのデメリットは、ビットコインを含めて価格変動が激しいことと安定していないことがあります。まだ、新しく発行された通貨や知名度の低い通貨がほとんどなので、アルトコインの取引量が少なく開発元も安定した運用とまではなっていない可能性もあります。従って、アルトコインが急落するリスクも高く、初心者には難易度の高い仮想通貨がアルトコインとなります。初心者の方で、マイナーアルトコインで取引しようと考えているのであれば、アルトコインの損失を許容できる資金を用意した上でアルトコインの取引することが大切です。

草コインについて

草コインとは、通称でマイナーアルトコインよりも更に低価格で知名度の低い仮想通貨のことを指します。草コインは、一般的に初心者含めて取引に向いていない通貨で、大きな理由はハイリスクだからです。草コインは、100円単位で購入できる通貨がほとんどで、多くは海外の取引所でしか取引できません。従って、海外の取引所でトラブルがあっても対処しきれませんし、万が一資金が回収不可能になっても、取り戻す術がありません。

また、草コインの中には、開発が中止されて突然上場廃止になることもあります。ですが、その反面大きな上昇を記録する場合もあり、投機目的で取引する方が多いですので、ビットコインやメジャーなアルトコインで取引することが適しています。