2018年1月に起きた仮想通貨暴落とレンジ相場、そして同年4月頃から上昇相場へ転換の兆しが見えるなど、仮想通貨市場も様々な変化が起きています。そんな状況下で、仮想通貨取引初心者は今まで同じ取引スタイルで仮想通貨投資をしていると柔軟性がないままになってしまし、利益確定チャンスを逃してしまいます。
また、仮想通貨=ビットコインという認識のままだと、ビットコイン相場に変化が起きた時に、様々なアルトコインの特徴を知らないので資産を移すなど、リスクヘッジの行動がしにくくなります。ですので、仮想通貨取引初心者は取引するかどうかは別として、様々なアルトコインについて特徴や機能を知っておく必要があります。そこで今回は仮想通貨初心者も知っておくべき、エイダコインの概要と、エイダコインに実装予定のステーキングについて紹介していきます。エイダコインは、ビットコインと違う特徴がいくつかあるので、仮想通貨投資の幅を広げたい方にもおすすめです。
エイダコイン(ADAコイン)とは
エイダコイン(ADAコイン)とは仮想通貨の一種で、通貨単位はADAとなります。2018年4月時点でのレートは、1ADA=30円付近となっています。ビットコインと比較すると、通貨としての価値については成長段階といえますが、独自の機能などが注目されていることもあり、知名度は少しずつ上がっています。通貨発行上限量は、45,000,000,000 ADAとなっています。
そして、エイダコインとは、カルダノと呼ばれるプロジェクトの一環として開発された仮想通貨で、開発者はイーサリアムの開発にも携わったチャールズ・ホスキンソン氏です。同氏は、数学者としても有名な人物として知られています。
エイダコインが公開されたのは、2017年10月と仮想通貨の中でも最近発行された通貨ということもあり、前述のように価格が比較的安い理由に繋がります。しかし、時価総額では全仮想通貨の中で5位という記録となっていることから、人気の仮想通貨の1つといえます。また、後述でも紹介しますが、エイダコインが注目されている理由には、ビットコインと違う市場を目指して開発されていることと、代打魯ウォレット、そしてステーキング機能などが挙げられます。
そもそも、エイダコインが開発・発行された経緯は、オンラインカジノのプラットフォームとして考えられていました。この時点で、ビットコインとは違う市場の想定をしていることが分かります。また、温来カジノというのもカルダノで使用できる通貨として、厳密に考えられています。
ただし、オンラインカジノ自体はこれまでも利用されて気にも関わらず、なぜエイダコインを用いるのか疑問に感じる仮想通貨初心者もいるでしょう。理由は、エイダコインつまり仮想通貨が持つ匿名性や、改ざんのできないシステムをオンラインカジノに組み込むことで、公平性を保とうとしているからです。ですので、公平性や利益の分配などといった事に関して、エイダコインは使いやすく非常にメリットがあったということです。
そして、エイダコインの目指す方向性は、オンラインカジノのプロジェクトだけではありません。更に、大きな理念を掲げています。それが、現代も続いている経済的格差を是正することにあります。世界には、約30億人のお金や口座を持つことができない層が存在します。つまり貧困層と言われている人達です。また、各国の政治的要因により自由に口座を作ることができない人々もいます。
そんな、世界的な課題を解決しようと、カルダノプロジェクトは大きな目的を掲げ、その中のエイダコインも第三世代の仮想通貨として活用されるよう考えられています。因みにこの場合の第三世代とは、これまで培われてきた仮想通貨の技術や経験、市場のデータなどをまとめて発展した仮想通貨=エイダコインとして利用されることを想定しています。
エイダコイン(ADAコイン)の特徴
エイダコイン(ADAコイン)が開発された経緯や基本情報については、仮想通貨初心者でも理解できたでしょう。次は、エイダコインが持つ特徴や機能について紹介していきます。
1つ目は、Cardanoデビットカードを使って決済手段として利用できるということです。これまで、仮想通貨には決済手段自体は存在しましたが、カードを使った決済手段はありませんでした。例えば、国内の実店舗にてビットコインによる決済が可能になった時は、スマートフォンをかざして決済していました。しかし、Cardanoデビットカードの場合は、カードを利用して自動でエイダコインと両替しつつ決済が可能となるので、仮想通貨の決済手段として更に機能的といえるシステムになります。次の特徴が、ATMによる引き出しなども可能にする予定を立てています。
現時点では、エイダコインをATMによって引き出すことはできませんが、今後の予定として国内で5ヶ所のATMで引き出し操作を開始したのち、順次増やしていくということになっています。ビットコインよりも、実社会での利用を想定した機能を実装しようとしているのがエイダコインの大きな特徴といえます。
そして、エイダコインを利用する前に、エイダコイン専用ウォレットであるダイダロスウォレットを準備する必要があることに気を付ける必要があります。ですので、エイダコインで取引したいと考えたら、カルダノの公式HPからダイダロスウォレットをダウンロードします。
エイダコイン(ADAコイン)のステーキングとは
エイダコイン(ADAコイン)を知る上で、欠かすことのできない用語がステーキングと呼ばれる行動になります。仮想通貨取引初心者や、これまでビットコインでしか取引したことが無かった方にとっては、聞いたことのない用語であり、ステーキングとエイダコインの関係性について想像しにくいでしょう。
まず、ステーキングはある機能に対する行動の事を指します。その機能とは、PoSです。仮想通貨のマイニングについて覚えている方であれば、分かる用語ですが簡単に説明すると仮想通貨を所有している量に応じてマイニングが行われて報酬が貰えるシステムです。ですので、ビットコインなどPoWを採用している仮想通貨は、マイニングマシンの処理性能によって報酬が貰えるかどうかが決まってくるので、PoSは比較的報酬を得やすい方法といえます。
そして、エイダコインにもステーキングができるように実装が進められています。エイダコインの場合のステーキングも、ダイダロスウォレットに保有しているエイダコインの量によって、自動的にマイニングによって出てきたエイダコインを得ることが出来ます。年利率は、初戦度で約9%とされているので、一般的な預金の金利と比較すると高さに理解できるでしょう。
エイダコインのステーキングで報酬を得ようと考える場合には、初年度から毎年数パーセントずつ利息率が下がることを知っておく必要があります。また、2018年4月からステーキングが実装される予定でしたが、まずテストによるステーキングが進められています。本格的な稼働は、テスト稼働終了後に2018年末もしくは来年に延期されている状況となっています。
エイダコイン(ADAコイン)のステーキングの注意点
エイダコイン(ADAコイン)を購入・保有し、約9%の配当を得られるステーキングを目的としている場合には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。まず、ステーキング中は、エイダコインをウォレットから引き出して使用することできないことを理解しておく必要があります。ですので、取引に利用するエイダコインは予め引き出しておくことが大切です。次に、ステーキングに使用するマシンスペックは、家庭用パソコンの場合は、高スペック(高価格)のものを購入するか、自作して高スペックマシンを構築する必要があります。ステーキング中は常にパソコンが演算処理されること、ダイダロスウォレットの負荷に耐えられるようにしておく準備が必要です。