2018年4月まであと数日となった現在も仮想通貨市場は、まだ下落基調となっています。仮想通貨取引初心者の中には、2017年の上昇相場の時から想像できない相場と感じることもあります。しかし、仮想通貨市場に限らず市場は、上昇・下落・横ばいを繰り返すものという基本を覚える必要があります。ですので、2018年1月に起きたコインチェック問題をきっかけに、暴落していった解釈もできますが2017年の急騰相場の反動という側面もあります。

現在の仮想通貨相場は、様々な要因により下落基調となっています。仮想通貨取引初心者で、今後も利益を出していきたいと考える場合、対策としては一旦資金回収して市場を注視する方法と、取引テクニックを覚えながら取引を続ける方法とがあります。どちらも取引テクニックを覚える必要はありますが、あなたにとって取りたい方法を選ぶことが大切です。

そこで、今回は3月28日の仮想通貨市場の動向についてと、現在の相場で仮想通貨取引初心者がどのように計画を立てていくのが良いのか、基本テクニックなどについて紹介していきます。

3月28日の各通貨の動向

仮想通貨に関する広告の規制の影響か2018年3月、大手IT企業3社が仮想通貨に関する広告の規制を発表しました。これは、世界中に影響を与える内容で、仮想通貨市場が反応するのは当然ですが、仮想通貨に関連するサイトを運営している企業の中にはアクセス数減少の原因になっている場合もあります。なぜ仮想通貨に関連する広告を禁止にしたのか、それはフィッシング詐欺などの悪質な広告も増加してきたからという見解だからです。

2017年に仮想通貨市場が成長したことにより、多くの企業が仮想通貨関連事業を立ち上げました。多くの企業は優良なプロジェクトの為に広告を出稿していたのですが、中には仮想通貨市場を利用した詐欺も横行するようになり、それらの影響を排除するためという背景があります。仮想通貨に関連するコンテンツや事業は、今後も継続して展開するのは許可されていますし市場の健全化には必要といえます。また、仮想通貨の相場が上昇した要因は、広告による効果ではなくあくまで技術的な価値があるから、投資されているのであって現在の下落は一時的なものと考える事ができます。

3月28日の各通貨について、ビットコイン・ドル相場は、下落基調からボックス相場へと切り替わり、現在どちらかにブレイクする兆しが見えています。このまま売り圧力が強ければ再び下落相場へと進みますが、ここで買い勢力が現在を底値として価格帯を押し上げる形に持ち込めれば、去年ぶりとなる上昇相場へとトレンド転換する可能性があります。

続いて、ビットコインキャッシュ・ドルですが、こちらは2018年1月からの下落相場が続いている状況です。750ドル前後を行き来しながら、下落を続けているチャートに見えます。600ドル付近を突破した場合は、今後もしばらくは下落基調が続く可能性があります。次は、イーサリアム・ドルですがこちらは、前述2種類の通貨よりも下落基調が強い状態で推移しているので、現物取引や仮想通貨取引初心者は、ボックス相場に転換するまで市場を注視するに留まることが、損失を抑える方法といえます。

仮想通貨の広告規制と市場の反応

3月28日の仮想通貨市場は軒並み下落している相場が多く、引き続き同じトレンドで続いてくことが予想される一方、ビットコインなどはボックス相場へと転換しています。これは、上昇か下落どちらかにブレイクする兆しともいえ、4月から大きく市場の流れが変わる可能性もあります。そして、今回の仮想通貨関連の広告禁止についてですが、原因はTwitterや検索エンジンに詐欺広告も横行した為による措置としています。

この発表については、世界中で賛否両論ありロシア等の仮想通貨に関する団体は反対を表明しています。また、一方ではユーザー保護の観点から考えると、健全なwebサイトに繋がるという考えや、仮想通貨市場も健全化するので良い行動として捉えられている側面もあります。

今回の広告禁止と、3月28日の仮想通貨市場の関連性についてですが、大きな影響は与えていないという考え方ができます。理由は、仮想通貨取引は引き続き可能ですし、なにより仮想通貨の価値は広告ではなく、技術や利便性といった側面が主な価値だからです。従って、現在の仮想通貨市場の下落は、調整相場と見ることもでき、広告ではなく仮想通貨そのものに対する、規制についての議論に答えが出ていない状態が影響していると考えられます。

仮想通貨取引初心者で、今回のような下落相場を初めて見た方の中には不安感を覚える可能性もありますが、投資はこのような価格変動が定期的に起こるものと割り切って考えることが大切です。また、株式市場も、これまで長い歴史のなかで仮想通貨市場以上の大きな動きが何度もありました。例えば、ブラックマンデーと呼ばれる歴史的大不況の時の市場もありましたし、最近ではリーマンショックによる株価下落もありました。

どちらも市場に大きな影響を与える出来事でしたが、現在も株式市場は機能していますし、上昇している銘柄もあります。仮想通貨もこれから上昇相場へと転換する場面が出てくる可能性を視野に入れて、市場分析や取引をしていくことが大切です。

仮想通貨取引初心者は冷静に市場を見るべき

2018年3月28日の仮想通貨市場と初心者が覚えやすいテクニックについてこれまで投資未経験の方で、仮想通貨取引から投資を始めた方には下落相場や急騰相場に一喜一憂することもあります。確かに、お金が短時間で増減することは、普通の生活や仕事をしている中ではありえない出来事です。ましてや、自分の資金も市場の動向によって大きく価格変動することに、驚くことは仕方がないです。しかし、1ヶ月・2か月と仮想通貨取引の操作や、板やチャートなどの基本的な使い方が分かるようになった時期に差し掛かったら、市場の動向に一喜一憂することは控えましょう。

長く仮想通貨取引及び投資家として、市場に残り続けるには価格変動に惑わされない心構えが必要だからです。今回の下落相場では、なかなかエントリーポイントが見つからず焦って取引をしてしまう場合があります。しかし、下落している途中でエントリーしても、大きな損失を生むだけです。投資の言葉で、落ちているナイフは掴むなというものがあります。

下落相場では、市場を分析して取引を控えて次のチャンスを待つことが、基本的な利益を出し続ける方法です。なかには、信用取引やビットコインFXなどを利用して、取引をしている上級者もいますが初心者のうちは無理な取引は控えて、市場分析の時間に充てる方が自分の成長に繋がります。

仮想通貨取引初心者が取引テクニックを上達させるには

仮想通貨取引初心者が取引テクニックを上達させるには、まず市場を毎日見ることが大切です。初めのうちは、市場の動きを見ても、ただ価格が変動している程度にしか感じませんが様々な指標と照らし合わせていくことで、徐々に価格変動の要因や予測を付けられるようになってきます。特にテクニカル分析を活用するときは、1つの指標で分析するのではなく最低でも3つの指標を利用すると、分析精度が高まります。

1つの指標では、チャートのダマシがサインとなって表れて、それがダマシと気づけないので他の指標を利用する必要があります。仮想通貨取引初心者は、分析ツールを触ってみて様々なテクニカル指標のグラフの形や、サインとチャートの関係性について考えながら試し見ることが上達に繋がりますよ。