先日、日本の有名な取引所であるbitFlyerでモナーコインが売買可能になったことで、モナーコインは、上場前の1MONAの価格が100円以下の90円前後でしたが、ここ一週間で一時は600円を超すほどの価格上昇をしました。元々あまり高くなかったので、bitFlyerへの上場がきっかけに一気に資金がモナーコインへと集中したと思われます。現在は若干値下げをしていて、500円ほどの価格で推移しています。
過去モナーコインは、元ライブドアの社長がモナーコインを推薦したことでも注目されました。では、モナーコインとは一体どのようなもの仮想通貨なのでしょうか。今回は、モナーコインがどんな仮想通貨なのか、ということ今後モナーコインの価格はどうなっていくのか、最後に、モナーコインマイニングについて書いていきます。
モナーコインの誕生とその特徴
モナーコインの誕生は2013年で、「2chpool」というアルトコインの採掘プールを運営していた、わたなべ氏が作成、翌年の2014年に本格的に正式リリースされました。モナーコインの由来であるモナーというのは、2チャンネルで発祥した、アスキーアートが元といわれています。冒頭で書いたように、元ライブドアの社長、堀江貴文氏が推薦したというのもありますが、2014年に日本で初めてモナーコインで土地の売買に使用されたことが、WBS(ワールドビジネスサテライト)で放送されたことが非常に大きかったです。
そして今年の4月モナーコインは、世界で初めてsegwit(Segregated Witness)に成功したことで、再び話題になりました。Segwitとは、ブロックチェーンのサイズを大きくするのではなく、取引するモナーコインのサイズを圧縮して取引をするというものです。ではどうして、圧縮しなければならないのかというと、スケーラビリティ問題(取引量が増えることによって遅延や停止する恐れがある)を解決するためだからです。無事にSegwitが終わった結果モナーコインは、市場から多大な評価を得る事になり、モナーコインの価格を上昇させる要因となりました。最後に先日bitFlyerへの上場でモナーコインはついにブレイクを果たしました。
モナーコインはライトコインをベースとして作られているので、ライトコインとを比べながら書いていきます。まずモナーコインの発行量です。モナーコインの発行量は、1億6800万枚です。一方ライトコインの発行量は8400万枚と2倍前後の開きがあることがわかります。このことによって、モナーコインはライトコインよりも、気軽に使えることを前提として作られています。元々モナーコインは、「投げモナ」といって、インターネット上でアップされている動画や音楽、小説などに作品に対する敬意として、モナーコインを振り込むというところから始まりました。
次に決済スピードです。元となっている、ライトコインは2.5分とかなり早く、ライトコインのベースとなったビットコインの10分ということを鑑みても、相当早いことが分かります。しかしモナーコインは90秒で決済できます。決済スピードでいえば、ライトコインよりよっぽど優れていることがお分かりになると思います。
モナーコインを購入できる取引所
日本でモナーコインの取引をしている取引所は、先日から売買可能なbitFlyer、昔から取扱っているZaif、フィスコ仮想通貨取引所、以上3つの取引所です。中でもbitFlyerの存在が大きかったようです。日本の有名な取引所であるCoincheckに採用されるのも時間の問題といったところでしょう。そうなれば、再び大きく値上がりすることに間違いないでしょう。
モナーコインマイニングとは?
マイニングというのもここ最近有名になってきました。マイニングというのは、取引をされたモナーコインをブロックチェーン上に書き込んでいく更新作業のことをいいます。一番有名なのが、ビットコインマイニングですが、現在個人でビットコインマイニングをするには、ハードルが高いので参入はかなり厳しめだと考えてください。ただモナーコインに限らずマイニング自体、やはりコンピューターの性能勝負のところもあるので、個人が気軽にやってすぐに何百万も稼げるものでもないということを覚えておいてください。むしろ、一般のコンピューターでする場合、日本の場合は電気代が高いので採算は取れないと考えていいでしょう。(高額なマイニング機器を一気にそろえるなど、初期投資をつぎ込めれば可能化もしれませんが……)ただ、マイニングに興味を持っている人もいるのではないかと思いますので、紹介していきます。
モナーコインマイニング方法
まず、モナーコインの公式さいとでウォレット作成データーをダウンロードします。モナーコインは純国産の仮想通貨なので、他の仮想通貨のように英語で書かれていないところが、非常に良心的です。次にマイニングをするときは、プールマイニング(何人かの人でマイニングをする)という方法をとることが一般的なので、いくつかのプールマイニングサイトを紹介しておきます。
・VIP Pool 日本語化されているので、非常に分かり易いです。
・LA Monacoin Pool 日本語対応だけではなく、主要仮想通貨のプールもあります。
・温水プール 日本人が運営しているにも関わらず日本語化はされていません。
いずれかのプールで登録が終わりましたら、次はマイニングソフトのインストールへと移行します。
マイニングソフトには「cudaminer」というマイニングソフトが良いでしょう。ただ、ウイルス対策ソフトに引っかかってしまう恐れがありますので、その際は、除外設定をしてダウンロードを進めてください。ダウンロードしファイルを展開した後、マイニングソフトの設定例のところにご自身が登録した、名前のファイル名があるので、メモ帳などにのこしておいてください。これは、先ほどダウンロードした採掘ソフトである「mona.bat」に残す必要があるからです。その後、ダブルクリックをすればマイニング始まります。もし、マイニングができない場合はパスワード等が違っている可能性が高いです。
これまでのモナーコインの価格変動とこれからの予測
モナーコインがリリースしてから、WBSでの放送もあってか、一時的に100円を超しました。しかしその後モナーコイン価格は一桁台に推移するなど、あまり日の目の当たらない状態でした。そんなモナーコインに再び世間の目が向き始めたのは、前述でも書いた通り2017年のsegwitの成功です。Segwit成功によってモナーコインは息を吹き返したかのように、2014年にWBSで放送された当時の100円ほどまで、一気に戻ります。その後、50円ほど押しましたが、bitFlyerへの上場をきっかけに、わずか数日で600円台後半まで上昇しました。
現在は400円台の後半まで下落してしまっています。しかしこの下落は、モナーコインそのものに人気が無くなったのではなく、ここ数日で10倍以上上げたことに対しての、調節だと考えてよいでしょう。個人的な考えでは、この調節はしばらく続くものだと考えています。なぜならば、あまりにも急激な上昇だったので、徐々に下落していくか、あまり価格の変動がない状態のまましばらく推移していくかのどちらかになるのではないでしょうか。個人的には300円台くらいになったら、少し買っても良いかと思っています。しかし、例えば有名な取引所に上場したなど、情報出てくれば別で再び価格上昇が期待できるかもしれません。
すでにモナーコインは日本で初めて発行された仮想通貨ということもあって、すでにネット上では様々なところで、使用することができます。実店舗ではまだまだですが、もっとモナーコインの認知度が高まれば、実店舗での使用も可能になっていくことでしょう。