2018年初頭では、仮想通貨が急落・下落基調でスタートしました。そして、主に現物取引で進めていた方は、損失を被るような相場で資金回収や一時撤退を余儀なくされました。仮想通貨取引の多くは、ビットコイン取引や玄武取引といった限定的な、取引方法で投資を行っていることがあります。しかし、本来仮想通貨取引は、柔軟性があり幅広い戦略を取ることができるものです。

ですので、2018年初頭に起きた下落相場も、別の取引方法を用いることで利益を得ることも可能な相場でした。仮想通貨取引初心者で、現物取引のみやビットコインだけとった、範囲を狭めた取引をするのではなく広い視野で仮想通貨について考える力を持つことが重要です。

例えば、アルトコインで仮想通貨取引をすることや、ビットコインFXで取引をしてみるなど、各取引所が提供しているサービスは多岐にわたっています。そこで今回は、仮想通貨取引初心者が悩みやすい、柔軟性を持った取引をする為の方法について紹介していきます。

仮想通貨取引を一つの銘柄で行うリスク

仮想通貨取引方法は一つだけではない仮想通貨取引初心者の中には、まだ自己資金が減るという事に対して恐れてしまい、ビットコインの現物取引のみといった1つの通貨・1つの取引方法で投資をしていることがあります。自己資金をなるべく減らさないようにして、取引に慣れていく為に活用している場合もありますがリスクが増大することもあります。

例えば、自己資金100万円あるとします。この時に、ビットコインを選択し、現物取引にします。そうすると現物取引なので、買いからしか購入できないこととビットコインの価格変動が、自己資金に全て影響していきます。ですので、1BTC=100万円で購入し、1BTC=50万円まで下落したところで損切すると、50万円が損失となります。ただし、逆の場合では50万円の利益になるので一長一短ともいえます。

仮想通貨取引初心者で、1つの通貨・1つの取引方法で損失を膨らましている場合は、次に紹介する分散取引があります。分散取引とは、文字通り分散して取引することを指します。具体的には、リスク分散を目的として取引方法で、1つの通貨が下落しても他の通貨でカバーするという考え方です。

仮想通貨を複数銘柄に分散して取引を行う

例えば、自己資金100万円で、ビットコイン・イーサリアム・リップルを購入するとします。そして、割合をビットコインが40万円、イーサリアムが30万円、リップルも30万円にします。仮に、ビットコインで20万円の損失を発生させてしまった場合、自己資金は80万円になります。しかし、イーサリアムとリップルで10万円ずつ利益を出していたら、自己資金は当初と同じ100万円をキープすることができます。

このように、分散取引のメリットは損失を、他の通貨でカバーして自己資金を減らさないようにすることができます。市場というのは、いつどのような変化が起きるか、100%予測することができません。なので、予めリスクを抑える方法を準備しておく必要があります。分散取引もリスクを減らす為に考えられた取引方法で、1つの通貨で損失を大きくしている方にとって新たな選択になるでしょう。

仮想通貨の空売り取引とは

2018年1月に急落を始めた基軸通貨ビットコインを中心とした、下降トレンドは現物取引のみで投資をしている仮想通貨取引初心者にとって厳しい相場です。また、相場について慣れていないと「ダマシ」の部分でポジションを取ってしまい、急落に巻き込まれることもあります。ダマシとは、上昇の動きを見せつつ、急落へとチャートが動くことなどを指します。このパターンは、価格変動の激しい仮想通貨相場では、特に発生しやすいので初心者にとっては難しい相場といえます。

急落や下落になり下降トレンドへ転換すると、現物取引では利益を出すことが難しい相場になります。かといって、下落トレンドの小さな反発を取りに行こうと、ポジションを得ても急落に巻き込まれるパターンも多く利益確定のチャンスが少ないです。しかし、このような下落相場でも利益を出すための方法はあります。それが、空売りという取引方法です。

空売りは高く売って安く買い戻す、仕組みなので価格が下落すればするほど利益がでます。ですので、上級者となると上昇相場は通常の注文、下落相場へ転換したら空売りにシフトしていくといった柔軟な対応をします。このように、空売りは相場の2つのトレンドを、利益確定チャンスにすることができる方法ともいえます。

仮想通貨の信用取引口座を開設する

空売りによる取引をする為には、まず仮想通貨取引所で「信用取引」の口座を開設します。信用取引とは、現物取引と仕組みが全く違います。簡単に説明すると、信用取引は仮想通貨取引所に、担保金を入金します。そして、その担保金を基準にし、取引所から資金を借りて取引をします。担保金のことを、投資業界では保証金と呼びます。

この保証金の額から何倍か掛けた金額で、取引ができるという仕組みになっています。ですので、仮に10万円の保証金を入金し、倍率が3倍とすると30万円分の取引ができるようになります。因みに、倍率のことをレバレッジと呼びます。信用取引のメリットは、空売りだけでなくレバレッジにもあります。理由は、自己資金の何倍もの金額で取引を行い、利益を得ることができるからです。しかし、注意も必要で、損失もレバレッジで掛けた倍率だけマイナスになります。

空売りの時に注意する点は、下落相場は上昇相場と動きが違う事です。一般的な特徴ですが、上昇相場は徐々に価格が変化してきますが、下落の場合は短期間で価格が変化します。従って、下落相場にトレンド転換したからといって、上昇相場と同じ感覚で取引していると急な反発で損失を発生させる可能性があります。

アルトコインで仮想通貨取引を行う

仮想通貨取引で柔軟性を持つためには仮想通貨取引といっても、ビットコインのみでしか取引をしたことないのは、様々な利益獲得チャンスを逃すことにも繋がります。ですので、仮想通貨市場に長く生き残ることを考えているのであれば、まず様々な仮想通貨について知識や経験を増やすことが大切です。仮に、ビットコインだけが下落相場になり、アルトコインが上昇相場の状況になれば、複数の仮想通貨取引経験がある人の方が、有利に働く相場です。

アルトコインは、数1,000種類ありますが国内の取引所が取り扱っているアルトコインは、数10種類に留まっています。理由は、仮想通貨は誰でも発行できるメリットがあるが故、開発元が不明だったり開発が進んでいなかったりといった、実態が不明なアルトコインも中には存在します。そして、国内では仮想通貨に関する規制が進んでいることもあり、全ての仮想通貨が取引出来ないような状態でもあります。従って、国内の仮想通貨取引所でアルトコインを購入する場合は、メジャーなアルトコインで取引することになります。