2018年初頭に置きた仮想通貨に関する情報などにより、下落基調へと転換しました。しかし、4月中旬ごろから、再び上昇トレンドへと転換する兆しを見せていて、1BTC=80万円台へ再び上昇しています。このようなトレンド転換あるいは、相場に関係なく仮想通貨に興味関心がある方は、今後の市場などについても注目する必要があります。
これまでは、ビットコインの需給関係によって、価格が変化してきた側面がありましたが、大手企業などがブロックチェーン技術の活用や仮想通貨事業参入などの情報が増えてきたことにより市場も変化してきています。ですので、これから仮想通貨取引を始めたい方や、去年まで取引をしていたが一旦資金を回収していて取引を再開したい方は、様々な情報に注目することが大切です。
仮想通貨取引に注目し参入を始めた会社
仮想通貨取引で、ファンダメンタル分析を重視している方は、特に注目する必要がある情報があります。それは2018年4月に、大手IT企業ヤフーが仮想通貨事業に参入することを発表したということです。これまで、仮想通貨というと限られた範囲内で活用されてきたもののイメージがありますが、2017年からビットコイン決済を導入する企業が増え始め、2018年からは大手企業も事業に参入する動きが加速しています。
具体的には、ヤフーが通貨を発行する訳ではなく、ビッドアルゴ取引所へ資本を投入しているということです。このことにより、仮想通貨に関するサービスに関して、ヤフーが今後様々な展開を進めていくことが予想されていて、投資家が注目することは短期的な相場の変化と、長期的な変化2つに関してそれぞれ考えることがおすすめです。
ビットコイン取引も、投資と同じで短期取引では需給関係や、サプライズ情報によって急騰する傾向があります。ですので、今回のような大手IT企業が事業に参入する、という情報によって1日単位の相場に注目することが必要です。また、長期投資を重視している方は、今回の情報と関連情報などを更に深堀りして、長期的な分析をすることでファンダメンタル要因の特徴でもある、長期的に反映されることを意識して取引することが大切です。
仮想通貨取引の技術を利用したプログラムとは
前述の2018年4月と同じ時期に、アメリカのNASAでも仮想通貨に関するある発表が為されました。それは、イーサリアムの大きな特徴でもあるスマートコントラクト機能を、活用するという内容です。まず、スマートコントラクトから解説します。
スマートコントラクトとは、ブロックチェーンに契約や条件などを記述することができる、新たな電子契約・プログラムのことです。つまり、ネットショップで買い物をしているとして、消費者が購入ボタンを押すと同時に決済と商品の配送や引き渡しなど、全ての条件が自動で実行されるようにプログラムを記述することが可能になります。ですので、イーサリアムはビットコインとは違う目的で活用されてきています。
そしてNASAも今回これから開発する宇宙探査機に、スマートコントラクトを活用すると発表したということです。具体的には、宇宙探査機の自動操縦にスマートコントラクト機能を搭載します。これまでの宇宙探査機は、逐一地球と通信を行いながら障害物回避などの、行動を取っていました。しかし、スマートコントラクト機能を使えば、探査機自身で状況判断を行いながら自動で運転するようにさせることができるのではないかと考えられています。
NASAのイーサリアムを使った宇宙事業は、今後の市場にとってポジティブな材料といえます。また、特にイーサリアムで売買している投資家にとっては、長期的な展望についても前向きに捉える事ができるので今後も注目の情報といえます。
仮想通貨取引初心者が取り組むべきこと
ここまで仮想通貨のファンダメンタル要因に関する情報を紹介してきましたが、初心者にとっては情報の取捨選択も難しい作業です。ですので初心者が覚えるべきことの一つが、仮想通貨関連情報についての考え方になります。
仮想通貨に関係する情報は、日々更新され新しい情報が多数配信されています。その中で自身にとって必要な情報を選ぶためには、取引スタンスで考える事も重要です。取引スタンスとは、デイトレードで取引しているのか、もしくはスイングトレーや長期投資なのかといったことです。
前者のデイトレードを軸にして考えている場合は、まず資金管理とされています。理由ですがデイトレードは、1日など短期的なスパンで取引回数を重ねつつも、1回の利益額が小さくなる傾向があるので、ある程度まとまった資金が必要となります。また、回転率を上げる為にも、少額資金では損失が1回でも発生すると、次の取引が難しくなることもあります。
次に、スイングトレードを軸にして考える場合には、テクニカル分析とファンダメンタル分析どちらもバランスよく活用する必要があります。スイングトレードは、平均1週間で1回の取引スパンとされています。ですので、需給関係も関係あるのでテクニカル分析・1週間のうちに様々なニュースが出てくるのでファンダメンタル分析、というように2つの要因が組み合わさった分析が必要となります。
一見すると難しい取引方法ですが、デイトレードよりも1週間の取引にかける時間を少なくでき、負担も抑えることができますし、分析に掛ける時間もとれるので、初心者でも比較的利用しやすい取引方法といえます。
3つ目が、長期投資です。これはファンダメンタル要因を重視した取引になります。長期投資とは半年から1年以上のスパンで、1回の取引を完了させる方法です。なので、需給関係よりも市場の成長度合いや、世界経済の影響、各通貨の価値の上昇度合いなどによって、価格が変化していく傾向があります。
長期投資を検討している方は、技術や関連する企業の動きに関して注目していくことが大切です。また、需給関係などによる短期的な価格の上下に反応していると、本来の価値に関して誤った判断をする場合もあるので、軸となるのはファンダメンタル要因という考え方が適しているといえます。
仮想通貨取引を始める前に知っておくべきポイント
取引で必要になってくる知識が投資全般に関することです。仮想通貨取引に絞って見ても、チャートやローソク足・板といった取引所で誰しもが必ずチェックする画面も、元は株式投資に活用されてきた概念やツールです。また、前述でも紹介しているテクニカル分析や、ファンダメンタル分析も株式投資から生まれた分析方法です。
投資に関する知識が必要であり元々投資家の方にとっては比較的取引しやすい環境と言えます。投資未経験者で、これから取引を検討している方は、株式投資や、市場の原理に関する知識も含めて覚えていくことが大切です。
仮想通貨取引の手法の1つであるファンダメンタル分析とは
前述で解説した仮想通貨取引で活用されている分析手法であり、株式投資などで用いられてきた方法のひとつ、ファンダメンタル分析について簡単に紹介します。ファンダメンタル分析とは、ファンダメンタル要因を基に相場の動きを読んで、将来の価格を予測する分析手法です。そして、ファンダメンタル要因とは、政治や世界経済・国内経済・各国が発表している経済指標・時事情報などが含まれ、更にはブロックチェーン技術などシステム面での新たな情報もファンダメンタル要因に含まれます。