仮想通貨と関連銘柄をチェックしておくと、両方で利益の可能性がある

BTCの価格が中国の取引停止による下落をものともせず、再度高値を奪還する値動きとなっています。背景には8月に続くBTCの分裂への期待があると言われています。8月にBTCが分裂した背景にはBTCの取引が増加したことによってシステムがパンク状態になってしまうことから、処理能力改善を巡る開発者たちの対立が生じました。その結果誕生したのがビットコインキャッシュ(BCC)でした。分裂騒動の際には、仮想通貨が不安定になるなどの不安などから価格が乱高下しましたが、結果的にはBTCの保有者には同数のBCCが配布され、BTCも分裂後は大幅に下落することなく上昇したことから、おまけでBCCをもらえた前回の分裂のように今回も分裂後の新規発行の通貨を狙った先回りの買いが新たな買いを呼ぶ展開となっています。

次に登場するのはビットコインゴールド(BTG)と言われていますが、11月にも分裂をすることが予想されているため、BTCが4種類に分裂することになります。BTCに投資を行いたくても、2017年1月から比較すると価格が6倍になっているため、なかなか手が出しづらく、また前回のようにうまくいくとも限らないため不安で仕方がない人が多いと思います。そこでBTCと関連する銘柄をご紹介したいと思います。

BTCの関連銘柄とは?

BTCは価格変動が大きく、価格が今後どうなるか予想ができませんが、株価の場合はある程度チャートやPER・PBRといった指標が存在するため、価格変動の予想が行いやすくなっています。BTCの関連銘柄と言っても多岐にわたるのでいくつかに分けてご紹介したいと思います。最も影響を受ける関連銘柄は直接的にBTCの取引所や販売所を運営や、BTCを企業活動の一環として取り入れている企業などが該当します。それ以外にも間接的にBTCだけでなく他の仮想通貨の開発や運営、仮想通貨を運営している企業と業務提携を行なっている場合なども影響を受けます。また、仮想通貨におけるブロックチェーン技術(Fintech)などのシステムの開発や構築を行っている企業なども影響を受けます。

具体的な関連銘柄は?

仮想通貨と株式関連銘柄カイカ(2315)は、Fintechを含む、保険・銀行・証券・物流・情報サービスなどのシステムを構築している企業になります。価格は50円台から60円台で推移しており、単元数が100株なので1万円以内で投資を行える銘柄になっています。GMOペイメントゲートウェイ(3769)は、BTCによる決済サービスの提供のほか、BTC販売を日本で初めて手掛けた販売所のbitFlyer社と業務提携を結んでいるなど業務内容がBTCとは切っても切れない関係になっています。マネーパートナーズグループ(8732)は、世界規模のビットコイン取引所であるKrakenを運営しているアメリカのPayward社と業務提携を結んでいることから関連銘柄として注目されています。

その他にも、マーチャント・バンカーズ(3121)、VOYAGE GROUP(3688)、ロックオン(3690)、リアルワールド(3691)、セレス(3696)、インターネットイニシアティブ(3774)、フィスコ(3807)、オウケイウェイヴ(3808)、リミックスポイント(3825)、インフォテリア(3853)、アイリッジ(3917)、メタップス(6172)、GMOメディア(6180)、三菱UFJ FG(8306)、みずほFG(8411)、SBIホールディングス(8473)、カブドットコム証券(8703)、トレイダーズホールディングス(8704)、GMOインターネット(9449)などが挙げられます。

新サービスの取り組みで盛り上がる関連銘柄

上記関連銘柄の中に、金融関連の銘柄がいくつか入っていることに気が付いた人も多いと思います。仮想通貨に関する法改正が行われ、登録を行った企業しか仮想通貨の取り扱いを行えなくなったことから、企業が仮想通貨の流れに乗ろうと積極的に登録を行おうとしています。また、直接仮想通貨の取引を行わないにしても、自社開発の仮想通貨の発行を計画するなど、仮想通貨に関連する企業は益々増えていくことになるでしょう。

例えば、証券会社やインターネットバンキングなどを手掛けるSBIホールディングス(8473)は、SBIバーチャル・カレンシーズという仮想通貨取引所を設立しましたし、三菱UFJ FG(8306)は独自の仮想通貨であるMUFGコインの開発を行っていて早期の実用化を目指しているということから注目されました。ビックカメラ(3048)は、年々増加する外国人観光客を囲い込むことを目的に決済手段の1つとしてBTCを導入し、リミックスポイント(3825)は仮想通貨取引所であるビットポイントジャパンを設立するだけでなく、ANAホールディングス子会社で格安航空の1つであるピーチ・アビエーションと連携して、年内にも航空券の購入をBTCで行うことができるサービスが開始できるように調整を進めています。

なぜ関連銘柄の株価が上がるのか?

BTCの価格が上がることによって関連銘柄の株価が上がるということに変わりはないのですが、いくつかの思惑が重なり合うことによって上昇が生じます。例えば、BTCの価格が上がるということは積極的な取引が行われていることを意味するため、取引所を運営している企業は手数料等の収入が増えることになるため、将来的には業績の向上につながります。また、手数料が成立金額の数%だった場合には、BTCの価格が上がれば上がるほど手数料収入が増えることになります。それだけでなく、BTCの価格上昇や、BTCが分裂するなどのニュースが世間を騒がせるようになれば、BTCそのものが世間に認知されるようになるので、普段は積極的な売買が行われないような銘柄でもBTCに関連しているということにより注目されるため、価格が上がりやすくなります。関連銘柄の高騰も思惑による先回りによる買いから発生するため、すでに割高にある銘柄もあるのですが、まだまだ割安で注目を集めたことによって大相場が訪れる銘柄もあるのでチェックしておくと良いでしょう。

仮想通貨と関連銘柄をチェックしておくと、両方で利益の可能性がある

仮想通貨と合わせて関連銘柄をチェックしておくと、両方で利益を得ることができる可能性があります。仮想通貨の大御所であるBTCは今現在1BTC65万円前後を推移していますが、BTGの結果をうまくこなすことができれば、11月に控えるもう1回の分裂の前にも急騰を見せ、1年以内に1BTC100万円を目指すと言われていますが、早ければ年内に1度到達する可能性があります。株価の方も10月に入ってから16連騰の新記録を達成し、1990年代につけた2万2000円台に到達しています。11月の中旬にピークを迎える決算発表に向けた買いが下値を支えている今、BTCも株式もとても面白い状況にあると言えます。

まずは、新たにBTGが発行されるBTCが安定した価格推移を示すかどうかが注目されます。BTGを手に入れたことによる利益確定売りが先行する形になってしまえば、価格が大幅に下落することになると思われますが、今の日経平均のように安い部分での買い支えが、11月に再分裂の可能性の残るBTCでも生じると思われるため、比較的安定した推移を示すと思われます。特に日本だけでなくNYやヨーロッパ方面でも投資に対する動きが積極化してきているので、買い相場が到来しているように思います。

しかし、一番懸念されるのが、株式投資も仮想通貨に対する投資も元本保証がなされていない点です。投資で生じた責任はすべて自己責任になることと、特に仮想通貨に関しては、変動の大きさが株式投資並みであるにもかかわらず、価格変動の小さいFX並みのレバレッジを効かすことができるため、極度のハイリスクハイリターンになります。価格変動が安定しない今の状況では低いレバレッジでの取引をおすすめします。