仮想通貨が発行され始め、約10年となり市場の拡大や企業や国レベルでも、仮想通貨に関する導入の検討などが考えられるようになりました。仮想通貨が発行された当初は、実験レベルで小規模な取引が行われていました。徐々に、開発と改良が加えられると同時に、企業の出資や仮想通貨投資に興味を持つ人が現れ、市場が拡大していきました。そして、2018年の仮想通貨市場は、多様化と拡大が同時に起こっており、新たな仮想通貨の誕生も続々と行われています。

新しい仮想通貨の開発や、ICOを行っている企業や開発元もありますが、そのような仮想通貨の中で注目を集めている仮想通貨の1つがkuberaコイン(クベーラコイン)です。2018年時点では上場していますが、海外の仮想通貨取引所でしか購入することができないので準備が必要です。では、仮想通貨kuberaコインの特徴やプラットフォーム、価格推移や将来性について紹介していきます。

仮想通貨kuberaコイン(クベーラコイン)の概要

仮想通貨kuberaコイン(クベーラコイン)仮想通貨kuberaコイン(クベーラコイン)は、2017年10月31日に公開された比較的新しいアルトコインです。名称は、前述の通り、kuberaコインで通貨単位は、KBRとなっています。通貨発行上限枚数は、1,162,102,077 KBRで、ビットコインなどと比較すると発行枚数の多さも特徴の1つといえます。

次に特徴ですが、まずP2Pプラットフォームでゲームを中心とした利用が挙げられます。P2Pプラットフォームとは、個人間の通信を行うシステムでkuberaコインの場合は、ゲーム用プラットフォームとして開発や運営を進めるという事が公表されています。例えば、個人同士のゲームとして考えられるのが、両者がkuberaコインを使って掛け金を支払い、対戦型のゲームやボードゲームで勝負する方法があります。また、2018年時点では、Android・iPhone用のアプリ対応で、数種類のkuberaシステムを組み込み決済にkuberaコインが利用できるゲームアプリがリリースされています。具体的には、相撲ゲームやシューティングゲームが、公式にリリースされています。また、他にもkuberaシステムを活用したショッピングアプリもリリースされており、決済方法もkuberaコインに対応しています。

Kuberaシステムをゲームのプラットフォームとして活用するメリットには、まずゲーム内のシステムが公正に運営される点があります。従来のオンラインゲームなどの中には、運営側が不正にアイテムのか悪を引き上げたり、ゲーム内のシステムを許可なく改変したりといった事もありました。また、ゲーム利用者からは、システムの改変を防止する方法はありませんし、ゲーム内のアイテムの価値を決める事ができませんでした。そこで、kuberaシステム・kuberaコインを導入することで、ブロックチェーン技術の取引履歴が残される点で不正が防止できる点と、利用者側でゲーム内のアイテム等の価値を決められる非中央管理制度が保たれます。

仮想通貨kuberaコイン(クベーラコイン)の特徴

また、kuberaコイン(クベーラコイン)はイーサリアムのブロックチェーン技術を、ベースにしている為不正ハッキングなどに強い構造となっています。

次の特徴が、ラオス政府とkuberaプラットフォームを用いたIT開発について合意がなされたことです。合意内容は、ラオス政府が税収を増やす一環として、kuberaコインを用いた宝くじの決済システムに導入するということです。信頼性という点で、政府が導入するという情報だけでも価値が上がりますが、ラオス政府の資金がkuberaコインに流入するということは、市場価値の上昇要因に繋がります。

また、ラオス国内で、kuberaコインを決済システムにした宝くじシステムが、本格的に稼働すればラオスの人が利用するごとにkuberaコインの価値が上昇し、仮想通貨投資家にとってメリットが出てきます。このように、ラオス政府との提携により、今後のkuberaコインの上昇要因が複数考えられている点も、仮想通貨投資家に注目されているポイントの1つです。

他にも特徴があります。それは、大手ゲーム会社セガの系列企業T・クリエーションと提携を発表したことです。有名なゲームとしては、過去にムシキングなどがあります。今回の提携により、仮想通貨投資家にとって何がメリットかというと、ゲーム会社との協力で更に大規模なゲーム開発やプロモーション、kuberaコインとゲームを上手く組み合わせたゲームの販売が加速します。そして、kuberaコインを決済システムなどに導入したゲームが、普及していくことで多くの利用者がkuberaコインを決済に利用していくことで、kuberaコインの市場価値が上がっていくと考えられます。

従って、ゲーム会社との提携は、ゲームのプラットフォームとして開発された仮想通貨kuberaコインと相性が良いということです。また、kuberaコインを購入検討している仮想通貨投資家は、チャートだけをチェックするのではなく、T・クリエーションの動向についても日頃から情報収集する必要があります。kuberaコインは、通貨としての利用というよりゲーム市場での普及が考えられるので、関連するゲーム市場の情報も今後の投資材料になるといえます。

仮想通貨kuberaコイン(クベーラコイン)の価格推移

注目を集めているICO仮想通貨kuberaコインの購入方法と将来性kuberaコイン(クベーラコイン)は、2018年1月14日に公開されて、公開当初のレートは1KBR=4円付近でした。その後、ゲームのプラットフォームとして開発された、新しい仮想通貨ということもあり、一時的に資金流入が増加し、1月22日は上場以来最高値の1KBR=8円を切ろうしました。しかし、その後は仮想通貨市場の下落基調に押されて、1KBR=0,5円程で推移しています。2018年5月時点でもレンジ相場で推移していますが、仮想通貨市場が上昇基調へと切り替わったことで連動して上昇相場となることが期待されます。また、kuberaプロジェクトの一環として、プロゲーマーの方との提携も4月に発表され、ゲーム市場でのkuberaコインの価値を下支えする材料が徐々に揃ってきています。

メジャー仮想通貨で取引している仮想通貨投資家からすると、1KBR=0,5円前後の価格はいわゆるマイナーアルトコインに分類されるでしょう。しかし、kuberaコインの場合は、ゲーム会社やプロゲーマーとの提携、ラオス政府がkuberaシステムの導入を決定するなど信頼性の基盤となる要因がいくつもあります。

仮想通貨kuberaコイン(クベーラコイン)の購入方法

2018年時点でkuberaコイン(クベーラコイン)を購入出来る仮想通貨取引所は、国内にはありません。海外の仮想通貨取引所である、HitBTCで取引することができます。HitBTCは、イギリスの仮想通貨取引所で、取引手数料コストの安さや本人確認不要という、スピーディな登録作業が特徴の取引所です。

また、今後は仮想通貨取引所のバイナンスへの取り扱いも検討されており、更に取引できる場所を増やす方向で、kuberaコインは開発が進んでいるでしょう。更に、KBR独自の仮想通貨取引所の開設も予定されており、運営が始まれば更に市場が拡大することが考えられます。

仮想通貨kuberaコイン(クベーラコイン)の将来性

新しい仮想通貨プロジェクトであるkuberaコインの将来性についてですが、プロジェクトも始まったばかりという事と、レートが1KBR=0,5円付近の価格から検証は難しい段階と言えます。しかし、ゲーム会社との提携や、ラオス政府とのIT開発における提携という情報があること、そしてKBRが提示しているロードマップの存在やホワイトペーパーにより、成長性の見込みがあると考える事ができます。

一方で、仮想通貨投資家の中には、プロジェクトへの懐疑的な見方をした意見もあり、これからkuberaコインで取引する方は、双方の情報を冷静に精査して正しい情報を見極めることが必要です。仮想通貨kuberaコインは、プロジェクトがスタートしたばかりで、市場が安定するまで時間がかかると考えられます。また、これまでのチャートやファンダメンタル要因を分析すると、長期保有による潜在的な価値の上昇を狙った投資の選択肢も可能と言えます。関連企業との連携や、ゲーム市場からの注目、kuberaロードマップにそったプロジェクト進行など、複数の要因が上手くかみ合うことで将来的に価値が上昇するのではないかと考えることができます。