仮想通貨投資をこれから始めようと考えている方の中には、価格の予測や市場の分析に苦手意識を持っている方も多いでしょう。また、投資経験者であれば、ある程度市場の動向についても感覚を掴みやすいですが、投資未経験者は投資そのものを知らないので、1つ1つの事象や言葉が未知の世界といえる分野です。

しかし、仮想通貨投資の経験を積んでいる方の中には、投資未経験で始めた事例も多いでしょう。また、仮想通貨投資のスキルを上げるやり方も、人それそれ違うアプローチで学んでいることがあります。そうすると、これから投資を始める人にとって、ポイントなるのが自分に合った仮想通貨の学び方と取引スタイルを確立させることにあります。

では、自分に合った仮想通貨投資とは何かといいますと、今回紹介するウェブボットによる、仮想通貨市場の予測を使った分析があります。そこで、仮想通貨投資初心者・未経験者にもおすすめのウェブボットの仕組みや特徴、ウェブボットを使った取引スタイルなどを紹介していきます。

ウェブボットは仮想通貨市場を予測するツール

ウェブボットで仮想通貨市場を予測するまず仮想通貨という分野は、フィンテックの1つに分類されています。フィンテックとは、金融とITを組み合わせた新たなジャンルのことを指しています。仮想通貨がフィンテックに分類されている理由は、通貨という金融分野を取り扱っていることと、インターネットやプログラミング技術を活用している点です。仮想通貨は、パソコンやデジタル端末・インターネット環境が無ければ取り扱うことができません。しかし、その反面物理的に存在する通貨ではないので、直接持ち運ぶ必要がないので送金の手間が省けますし、取引もスピーディに行うことができます。

しかし、仮想通貨は新興市場なので、ビットコインなどメジャーな通貨であっても、2018年1月のような下落基調で、仮想通貨投資家は将来性などについて様々な意見がでてきます。具体的には、このまま市場は下落を続けるという意見と、確定申告シーズンであることや前年の暴騰の反落の影響だからいずれ上昇するという見方などがありました。そして、実際のチャートを確認すると、2018年3月末頃にビットコインを中心としたメジャー通貨が、レンジ相場となり売り圧力が弱まってきました。そして、4月中旬ごろから移動平均線などのテクニカル指標などが、上昇サインを示しビットコインも実際に上昇基調へとチャートが変化していきました。結果を見てみると、市場は再び上昇相場で推移しています。

つまり、投資をしている中級者以上の方達の中でも、データの少ない新興市場である仮想通貨の変化について予測にバラつきがあるということです。そうすると、投資初心者や未経験者は、更に分析が難しいと感じやすい市場といえます。そこで、1つの対処法として最近仮想通貨投資家が注目しているツールに、ウェブボットが挙げられています。

ウェブボットとは市場の動向、ビットコインやイーサリアムといった各通貨の予測などを行うツールです。元々ウェブボットは、株式市場の予測に用いられてきたツールで、仮想通貨投資家以外の投資家にとっても広くしられています。ウェブボットの開発者は、元マイクロソフトのクリフ・ハイ氏で、株価の値動きを予測するツールとして運用されていました。

ウェブボットの仕組み

ウェブボットの仕組みは、様々なSNSの投稿やインターネットの掲示板で投稿された情報を、言語収集用ソフトウェア「スパイダー」が巡回し言葉や感情を読み取ります。そして、収集した言葉や感情のデータを整理・分析し市場や株価を予測するプログラムとなっています。

仮想通貨におけるウェブボットの分析の場合は、仮想通貨投資家が呟いているツイートや仮想通貨に関係する掲示板の書き込みなどを収集し、仮想通貨の価格推測や市場の方向性や成長性について分析します。因みにですが、ウェブボットは仮想通貨や株価といった投資の世界の推測だけでなく、世界情勢についても予測していることで話題になりました。例えば、社会に関する書き込みや多数のSNS投稿のデータが、収集できる状態であれば政治や社会に関する推測結果も出すことができます。

ウェブボットの特徴としては、まず人々が書き込んでいる言葉や、そこから感情データを読み取ることで分析をしている点です。仮想通貨の予測ソフトというと、一般的にはチャートなど数字を基準にして計算による分析を行うのが、ソフトウェアの機能と考えます。しかし、ウェブボットの場合は、仮想通貨の価格や市場の方向性は人が作り上げるもの、という前提で考えられており人々が書き込む言葉にウェブボットの仮想通貨の価格予想のポイントが含まれているとされています。

次にウェブボットは、感情を予想しているという点です。例えば、株価の推測に使われるシステムトレードを用いたツールは、感情を排除し数値による分析・推測を行うシステムになっています。しかし、ウェブボットはSNS等で集めた言葉から感情・心理を読み取ることができるという特徴があります。

過去にウェブボットが予測した事例

ウェブボットは、既に仮想通貨に関する価格予測などを行っており、過去にはウェブボットの予測が当たった事例があります。例えば、ビットコインの価格に関する推測がありました。ウェブボットが予測した内容は、ビットコインが2018年2月に150万円に到達するという事でした。

結果は、2018年ではなく2017年12月に1BTC=200万円を超える価格を記録しました。時期に関しては、前倒しになりましたが価格はウェブボットの予想を上回るものとなり、仮想通貨投資家の中にはウェブボットを評価している方もいました。また、時期がずれた理由として、ウェブボットが公表したビットコインの価格上昇に関する予想を見た仮想通貨投資家が、ビットコインを購入し買い圧力が強まったことによる早期の上昇と考えられています。

ウェブボットが予測する仮想通貨と市場

仮想通貨投資家が注目しているツール「ウェブボット」ウェブボットが予測する2018年以降の仮想通貨市場がどうなるか、ということも仮想通貨投資家にとって参考情報になります。そこでウェブボットの、ビットコインに関する予測を紹介します。ウェブボットは、2018年末に約10ドルのレートまでビットコインが上昇すると予想しています。また5月にビットコインは、2017年の1BTC=200万円を超える価格まで到達するという推測もしています。

ウェブボットは、2018年末のビットコイン価格が約10ドル、つまり日本円で1000万円台まで価格が上昇するという予測をしていますが、現状のチャートのままで推移した場合には難しいと考えられます。2018年5月時点のビットコインは、1BTC=97万円で推移しており中期的には上昇基調ですが、短期的には小幅の下落を記録しています。また、仮想通貨投資家の中にも、約10ドルのレートは難しいという予測をしている事もあり、何かしら大きなサプライズ要因があれば急騰相場で予想価格に近付く可能性はあります。ウェブボットは、SNS等のデータを基に算出している為、チャート分析とは違う為前述のような予測を立てる場合があります。

次に、ウェブボットは2018年5月にビットコインが最高値更新をする予測をしていますが、実際のチャートでは5月11日時点で1BTC=97万円台で推移しています。5月2週目は小幅な下落で推移しており、多少買い圧力の勢いが弱まっている相場といえます。現状の価格推移では、1BTC=200万円を超える価格は難しいですが、ファンダメンタル要因で仮想通貨もしくはビットコインに関する好材料が発表されればウェブボットの予測が当たる可能性も残されています。

仮想通貨投資未経験者は、初心者の方はウェブボットの予測も参考にしつつ、仮想通貨投資家がどのような心理で投資をしているのか分析したり、ウェブボット予測も分析材料に入れたりしながら投資をするのも仮想通貨投資スキルを上げる為によいでしょう。