2016年から2017年にかけて大きく成長した仮想通貨市場ですが、一般の方から見ると成熟した市場に見えるでしょう。しかし、基軸通貨ビットコイン含む仮想通貨全体は、まだまだ発展途上である市場です。また、世界的に注目されている仮想通貨は、世界の人口で見ると利用率が数パーセントなので、これから普及が進むことが予想されます。
一方で、仮想通貨投資を始めた初心者の方の中で、2018年初頭から4月まで起こっている、急落と長期下落相場によって損失を発生させてしまった方もいます。そうした状況もあり、これから投資を始めようと検討している方もリスクが目立って躊躇してしまうことがありますが市場は成長しています。
ですので、これから投資を検討している方、最近下落相場で損失を発生させている初心者の方は、取引に必要なリスク管理と市場を分析する為に必要なポイントについて知っておくべきです。
仮想通貨取引で儲けるためには
2017年に起きたビットコインの高騰や、ブロックチェーン技術が注目されたことが話題となり、仮想通貨のことはテレビなどでも紹介されるようになりました。そこで、投資未経験者の会社員や学生などの中にとても簡単に稼ぐことができるツールのようなイメージとして捉えている場合もあります。
仮想通貨取引自体は、簡単に始めることができます。しかし、投資の1つであることを認識することが稼ぐ為に必要な心構えになります。手軽に始められることはメリットですが、同時に投資をしている事やリスクについて、つい忘れてしまいがちになりますので、投資であることを意識することが必要です。
仮想通貨取引に最も必要なものは資金管理
認識が定まったら、次に資金計画について考える事が必要です。投資において資金管理は、長く売買を続ける事や稼ぐ為に必須なテクニックです。ですので、取引テクニックの前に資金管理を行うようにしましょう。
資金管理とは、まずどれだけの資金を用意できるかを考える事です。生活費の一部や貯蓄から投入する場合があります。しかし、生活費と貯蓄分どちらも使ってはいけません。後述でも紹介しますが、相場の価格がいつ下落して資金がマイナスになるか分かりません。上級者でも損失を発生させることがあります。ですから、例えば生活費の一部を投入し、稼いで補填しようとして、損失を発生させてしまっては、生活に影響を及ぼします。
従って、生活費・貯蓄以外で余った資金から、取引に回すようにすることが基本です。そして、余裕資金を捻出したら、どの程度の金額になるか整理します。もしも予定していた余裕資金よりも少なかっ場合には、その状態で始めるか・余裕資金を貯める為の行動をしてから後に始めるかを考えます。ただ幸いなことに必要な資金は、少額、例えば5,000円からでも始めることができます。ですので、株式投資のイメージで数十万円を用意しなければいけないということではありません。
また、初心者の方は、少額投資から始めた方がよい場合もあります。理由は、テクニックも覚えていない段階なので、損失額と回数は増えてしまうからです。従って、最初のうちは自己資金がマイナスになることも覚悟の上で始める意識が必要です。始めることは簡単ですが利益を出し続ける技術が必要になっていきます。
仮想通貨取引の準備として投資スタイルを決める
資金の準備ができたら、次に取引スタイルについて考えます。取引は24時間常に市場が開いています。ですので、各ユーザーは自分に合った時間で取引することができます。例えば、平日は会社があるので、土日にしかできないのであれば、土日の数時間を充てることができます。また、夜勤シフトの仕事をしているという人は、余裕のある日の昼間に進めることも可能です。このように、その人の生活スタイルに合った取引を行うことができるのもメリットといえます。
では、どのようにスタイルを考えるのかというと、
・生活習慣
・取引目的
の2つから導き出すのがおすすめです。
仮想通貨取引で大切な2つの基本
1つ目の生活習慣とは、前述でも紹介したように仕事などがある方にとって、休日に取引した方が楽ですし、落ち着いて市場を分析できます。また、市場に合わせるのではなく、自分が余裕を持ってできる時間に合わせてする方が、初心者にはよいでしょう。もちろん、自分が取引していない時間帯に、急騰する場合もあります。しかし、仕事などがある場合には、仕事を優先させるのが普通です。また、初心者のうちはお金を市場に投入していることから、不安になったりもします。心配のあまり他のことに手を付けられなくなることもあるので、最初のうちは生活優先のスタイルが好ましいでしょう。
2つ目の取引目的とは、なぜ始めたのかを突き詰めて考えていくことを指します。例えば、趣味やちょっとしたお小遣い稼ぎの感覚で始めたのであれば空いた時間・好きな時にすれば目的が達成されますし、それほどストレスにもなりません。一方で、副業として付き5万円がほしいから始めるといった場合もあります。その場合は、空いた時間や好きな時に取引をする感覚では、なかなか利益が出にくいです。
なぜなら、副業として稼ぐ意識ではなく、なんとなく空いた時間にしているだけなので、テクニックも伸びにくく回数にもばらつきが出ます。ですので、自分の生活スタイルと目標のバランスを見て、1週間のうちにどれだけ取引を行うか決めることが、長続きするポイントです。
仮想通貨取引初心者は現物取引から始める
次に商品選びですが、初心者は現物取引がおすすめです。なぜなら、取引の仕組みが分かりやすく、万が一でも自己資金が0円になるだけで済むからです。
現物取引とは、自己資金でコインを購入し、価格が上がったところで売却して利益を得る方法です。投資の中でもシンプル且つ基本が詰まっています。ですので、初心者は現物取引で利益を得る仕組みを学んでいくのがよいです。
メリットは、他の金融商品よりもリスクを抑えることができる点です。信用取引は、取引所から資金か仮想通貨を借りて売買をします。従って、お金を借りて売買をするので自己資金の何倍も掛けてできますが、同時に自己資金以上の損失を被る可能性があります。このリスクが、現物取引にはないので初心者にとってよい方法といえます。
また、投資の基本を覚えることもできます。信用取引やビットコインFXは、初心者には仕組みが難しく空売りなどの注文方法もあることで、間違って覚える可能性もあります。現物取引は、自己資金で行うので、資金の流れがシンプルでどのようにして利益や損失が発生するのか分かりやすいです。また、取引しているユーザーも多いので、流動性も高く分析しやすい点も魅力です。