日々、ビットコインやアルトコインの価値はめまぐるしく変動しており、値動きの小さい物では数円、大きい物になると数万円~10万円を超える値動きは日常茶飯時です。現在、確認されているアルトコインの種類は1.000種類を超え、作ろうと思えば作成可能である為、更にその種類は増加傾向にあります。種類が多い分、その価値も数円から数万円のものがあります。時価総額ランキング1位のビットコインに至っては、1BTCの価値が70万円を超えるものなどがあり、利益に注目するのであれば、其々のコインについて、ある程度の知識が必要と言える状況でしょう。そして、仮想通貨の値上がりのタイミングに関しては、それぞれのコインによって異なります。それぞれのコインの価値は市場参加者の需要によって決定されている為、そのコインに関して有益な情報が流れた場合に価値が上がり、値上がりが起こる傾向にあります。つまり、情報収集をしっかりと行って、上昇する要因を知っていれば、価値が上がり、利益を得られる可能性があるコインを知ることができるので、現在のレートの上下に一喜一憂する必要もなくなるということになります。

仮想通貨取引所での取り扱い開始はプラスの情報

仮想通貨の価値を上昇させる要因仮想通貨取引所では、日々ビットコインやアルトコインの売買が行われています。取引所で取り扱われるコインは、全てにおいて価値や時価総額が高く、信頼性が保証されているものと言っていいでしょう。その為、取引量の多い取引所が新たに取り扱いを始める「新規上場銘柄」には注目が集まり、価値が高まり、価格上昇が起こるケースが非常に多い傾向あります。

仮想通貨「Monero」は、韓国の最大手取引所「BitHumb」に新規上場が決定し、2017年8月28日に上場を発表すると、価値が一気に55ドルから95ドルまで約2倍に上がっています。韓国では、ビットコインよりもアルトコインの取引が活発に行われており、それらの価値も、他の取引所よりも高い場合があります。またアルトコインの取引量は世界でもトップクラスの取引量を誇ります。

BitHumbは、その韓国の中で最大手の取引所である為、取引量は非常に多く、世界的にも大きな影響を与えるため、Moneroの価値の高騰に繋がったという背景があります。日本でも「モナーコイン」が日本の大手取引所「ビットフライヤー」での取り扱いが開始された2017年10月8日にこれまでの最高値99円を記録し、その後も価値があがっていき、2017年10月14日には一時過去最高値の728円を記録しています。Monero・モナーコインの価格上昇には、BitHumbやビットフライヤーなどの大手の取引所が関連していました。そして、今後も大手の取引所で新たに取り扱われる銘柄があれば、その価値が大きく上がる可能性がある為、取引所の動向に関しても注視していくと良いでしょう。

仮想通貨の半減期に価格は上昇しやすい

ビットコインを始めとする多くの仮想通貨は、「マイニング」と呼ばれる作業によって発行されており、発行枚数は無限ではなく、上限が設けられています。ちなみに、仮に上限のないコインを作ってしまうと、供給量が増えすぎて価値を維持できないというデメリットがあることを覚えておきましょう。逆に、発行枚数が少ないものだと、高い価値がつく傾向があります。

仮想通貨の取引内容はデータの束として保存され、誰でもそれらの取引の履歴を見ることが可能です。そして、保存された膨大な取引の履歴に不正等がないか確認するために、世界中の人たちが確認作業を行っており、この確認作業を手伝ってくれた人に、報酬として新しいコインが発行されるという仕組みです。

ビットコインを例に考えると、定期的に訪れる半減期ではマイニング作業によりもらえる報酬が半分になってしまう為、マイナーの人数が減少し、新規に発行されるスピードが低下します。このような動きを考えると、価格が下落する要因にも取れますが、ビットコインを欲している人と現在発行済み量の関係性から、新規発行されずに数が増えていかなければ、その分、すでに発行されているコインの価値と需要が高まります。結論を言えば、半減期が訪れる事でその仮想通貨の価値が上昇する傾向があり、実際、半減期が訪れたものの中には、底値の価値が数倍以上まで上がったものもある為、半減期の周期は把握しておきましょう。

各仮想通貨のイベントで価値は上昇する

仮想通貨の現在のレートから今後の動きを読み取る仮想通貨にはそれぞれイベントがあり、現在最も注目されているのは、ビットコインでしょう。ビットコインは、11月中頃にB2Xというビットコインから分裂する新たなコインが出来る可能性が高まっており、取引所によって対応が異なるもののビットコイン保有者に保有量に応じたB2Xの配布がされる予定となっているので価値が上がり、その為、現在ビットコインの価値は80万円台を記録しています。しかし、B2Xはマイナーの支持が高く、ビットコインがB2Xに置き換わる可能性があることから、仮想通貨の投資家の間からは価格の乱高下が起きるのではないかとの懸念があります。その一方で、分裂の影響を乗り越えた場合、その価値が上がり、価格の上昇が継続していきます。今後、そのコインの価値が上昇するのか下落するのかが注目を集めており、その影響を受けて、8月に分裂したビットコインキャッシュの価値が上昇する可能性が高まっています。

この他にも2017年の年末に向けて、ビットコインキャッシュのハードフォーク、リスクのシステムアップデート、XEMの韓国大手取引所への上場開始などを始めとしたイベントが数多く、コインの価値を高めてくれるようなイベントがたくさんあります。今年2017年が仮想通貨元年と言われており、2018年から東京オリンピックが行われる2020年までの間にもその市場は拡大が見込まれています。また、今後もビットコインやアルトコイン関連のイベントが行われていき、コインの価値が高まる機会が増えるでしょう。イベントによって大きく価値が上がったコインもたくさんありますので、イベントの情報をしっかりと収集し将来価値の上がる通貨を見極めることが大切になります。

仮想通貨は認知度が価格を左右する

仮想通貨の中には、認知度が高まった為に価値や価格が高まったものがあります。ビットコインは最初に生まれたコインではありますが、発行当初の価値は、1BTC0.07円でした。しかし、現在の価値は80万円を超えています。価値の上昇要因は、電子掲示板、大手メディア、大手放送メディアに取り上げられ注目された事であり、各種メディアではビットコインに対してプラスになる情報から、ハッキング被害、マウントゴックス事件、中国による取引禁止、取引所の規制などのマイナスイメージを持たれるものまで様々な情報が発信されてきました。しかし、マイナスのイメージも決して弱くはないビットコインは価値の上昇を成し遂げ、現在時価総額ランキング1位のコインになっています。もし、認知度が低いままであったならば、これまでの価格上昇はありえません。

ビットコインを知った人たちが価値を見出し、普及したからこそ現在のように世界中で仮想通貨が取引され、株式投資やFX投資等のように投資対象として注目される存在になったと言えるでしょう。仮想通貨は認知度が上がれば急激な価格の上昇が起こる場合も少なくありません。例え。現在認知度の高くないような、価値が低い仮想通貨であっても、各種メディアで取り上げられ、大手取引所への上場が決定したりすれば、価値は大きく上昇することになるでしょう。ただし、仮想通貨の中には、消滅の危険性があるものや信頼性の無い仮想通貨もある為、仮想通貨購入時は、情報を収集した後に行ってください。

仮想通貨の価値の上昇要因には、大手仮想通貨取引所での上場、半減期やイベント、認知度の向上等様々な要因が関係しています。仮想通貨の価値や価格は市場参加者が決めている為、上がる要因があれば上がり、下がる要因があれば下がるという動きを繰り返しており、価値の上昇のタイミングを確実に読むことは誰にも出来ません。その為、上昇の要因を理解しなければ利益は確保できません。

また、どのような要因で価値や価格が上がるのかを把握しておかなければ、他の投資家から一歩出遅れてしまいます。仮想通貨に投資して利益を出している方は情報収集を必ず行っており、集めた情報を元に価値が上がる仮想通貨を予想し、利益を出せるように買い増しを行い、売るタイミングを考慮するなど準備を欠かしません。その為、これから仮想通貨投資を始め利益を出したい方は、価値が上がる要因について知っておく必要があります。