仮想通貨取引所初心者の中には、海外の取引所で取引してみたい事や国内で取り扱っていない仮想通貨を売買したいと考える事もあるでしょう。投資戦略としても、国内の仮想通貨取引所と海外の仮想通貨取引所で分散して投資するのは、リスクを抑える意味でも有効といえます。そして、海外の取引所で取り扱っている仮想通貨で取引してみたいという方は、最近注目されているBNBトークンをおすすめします。BNBトークンは、中国の大手仮想通貨取引所バイナンスが開発・発行しているトークンです。そこで、発行元のバイナンスの概要や、BNBトークンの特徴や2018年5月時点のチャート、将来性などについて紹介していきます。

仮想通貨取引所バイナンスとは

仮想通貨BNBトークンの将来性と購入方法仮想通貨取引所バイナンスとは、2017年7月に開設された比較的新興の取引所といえます。しかし、取り扱っている仮想通貨の種類は、80種類以上と数多ある取引所の中でも豊富な品揃えです。また、運営元拠点は中国で、CEOは他の仮想通貨取引所の開発に携わっている人物なので、仮想通貨の技術や運営については安定しています。

バイナンスの取り扱っている仮想通貨の基準は、毎月1回行われる投票で人気上位に入った仮想通貨を取り扱うようにしています。従って、ユニークな方法といえますし、ユーザー側もトレンド上位の仮想通貨を時流に乗って取引できるメリットがあります。

仮想通貨通貨取引所バイナンスの主な特徴の1つは、手数料コストが低い点にあります。国内の仮想通貨取引所の多くは、無料から0,2%前後と取引方法によって違うことや、売買価格によって手数料が変化する制度となっています。しかし、バイナンスの場合は、一律で0,1の手数料となっているので総合的に考えるとお得になるケースが多いでしょう。他には、マイナーな仮想通貨の取り扱いも豊富な為、いわゆる投機的手法をメインとする投資家や、低価格帯から高騰する通貨で取引している方にとっても非常に使いやすい取引所です。

BNBトークンの基本情報

続いてBNBトークンの説明になります。BNBトークンとは、仮想通貨取引所バイナンスが開発・発行している仮想通貨です。名称としてバイナンスコインなどと呼ばれていて、通貨単位がBNBとなります。しかし、人によってはバイナンスコインやBNB、BNBトークンなどと呼んでいるので、ここではBNBトークンとして統一して呼称します。BNBトークンの発行時期ですが、ICOから始まります。2017年7月1日にBNBに関するICOが開始され、発行当初からICOが完了するまでに約100倍の取引価格になったとされています。正式にリリースされる前で、取引価格が100倍となるケースは珍しく、それだけ世界中の仮想通貨投資家がBNBトークンに期待していると考える事ができます。

まず、BNBトークンは仮想通貨取引所バイナンス内でのみ流通している通貨なので、購入する際にはバイナンスでしか売買できないことが基本となります。2018年5月16日時点の価格は円レートに換算すると、1BNB=約1381円となっています。メジャー仮想通貨ではないですが、他のアルトコインと比較すると価値は高めであることが分かります。また、後述でも紹介しますがBNBトークンのチャートは、右肩上がりとなっており、2018年も注目されています。

BNBトークンの購入方法

次に、BNBトークンの購入方法ですが、前述でも少し説明したように仮想通貨取引所バイナンスでのみ売買することができます。ですので、まずはバイナンスに登録する必要があります。仮想通貨投資家の中には、中国語や英語が苦手という方も少なくないですが、心配する必要はなくバイナンスのサイトは日本語対応となっています。また、口座開設にはメールアドレスを送り、パスワードを設定するだけで完了します。ですので、国内の取引所で行うような本人確認書類の提出作業と審査待ちの必要がありません。ただし、セキュリティ強化の為でもあるので、二段階認証を入金前に済ませておきましょう。

入金に関しては、円に対応していないので例えばビットコインやイーサリアムといった、バイナンスで取り扱っている仮想通貨を入金する方法で取引します。後は、バイナンスの操作画面にて、BNBと検索すればBNBトークンが表示されるので買い・売り注文を行うことができます。これが、BNBトークンを購入するまでの簡単な流れになります。口座開設から入金までの手続きが、スピーディに行えるので即日でBNBトークンの取引を始める事ができるのが魅力です。

BNBトークンの特徴

仮想通貨取引所バイナンスが発行するBNBトークンBNBトークンの大きな特徴は、バイナンスでの取引の際に手数長コストを更に割引することができる点です。元々一律で0,1%の手数料だったものが、BNBトークンを使用することによって、一律で0,05%の手数料になります。

他には、BNBトークンの開発理念として、あらゆる仮想通貨の交換に関するプラットフォームとして運用されるように考えられています。つまり、仮想通貨の決済などの機能をメインとしているのではなく、他の仮想通貨同士が交換できるよう基軸通貨としての役割を目指しています。また、BNBトークン自体が、バイナンス内で使うポイントのような位置付けでもあるので、よりプラットフォームとしての意味合いに近いといえます。

次に、BNBトークンは、イーサリアムのブロックチェーン技術を基に開発された仮想通貨で、ERC20という規格の上で機能しています。ですので、他のERC20規格で開発された仮想通貨と互換性があり、データの管理を行う上で利便性に長けています。また、イーサリアムをベースとしているので、スマートコントラクト機能も保有しています。スマートコントラクト機能は、ブロックチェーンを利用してあらゆる契約や機能を構築して、新たなサービスを提供できる画期的なシステムです。今後、BNBトークンもスマートコントラクトを活用した、新たなサービスが期待されています。

BNBトークンを購入する上で、もう1つ知っておくべき特徴があります。それは、四半期ごとにBNBトークンがバーンされるということです。BNBトークンの発行上限枚数は、200,000,000BNBで、既に発行枚数上限まで供給されています。また、段階的に手数料割引率も下げていき最終的に0%となります。この2つの事から、仮想通貨投資家の中にはBNBトークンの需要と供給のバランスが崩れると考えている方もいます。しかし、バイナンス側も織り込み済みなので、対策として定期的にBNBトークンをバーンすることで、供給量を減らし需要を高めるようにしています。最終的には、当初の発行枚数の半数にするまでバーンを行う予定です。

BNBトークンのチャートと将来性

BNBトークンのチャートを分析すると、2018年から他の仮想通貨とは違う推移をしていることが分かります。1度目のブレイクは、2017年末頃に起きた仮想通貨市場全体の高騰相場に連動した時になります。この時は、1BNB=2,700円付近まで上昇し、ブレイク前の9倍の価格になりました。その後、過熱し過ぎた相場は一旦反落により適正価格まで下落します。しかし、仮想通貨市場が下落基調だった2月の時点で、BNBトークンは1BNB=1,000円付近で底値を記録し5月時点まで上昇を続けています。今後もBNBトークンは、プラットフォームの開発やアップデート、バーンなどで成長していくことが予想されますし、長期的に見ても価格は上昇する見込みがあります。