仮想通貨市場の中でも、最近はICOプロジェクトが盛り上がっています。ICOプロジェクトには世の中を便利にしていく画期的なサービスを筆頭にさまざな内容がありますが、「アダルト」ジャンルのICOもよく見かける機会も増えてきました。そこで今回はアダルト系のICOの中でも注目を集めている案件をいくつか紹介していきます。それぞれのプロジェクトの概要や特徴、将来性まで徹底解説していきます。

世界初のアダルトプラットフォーム、ANGELIUM(エンジェリウム)ICOとは?

アダルトICOの将来性は高い?まず紹介するプロジェクトは、ABGELIUM(エンジェリウム)というアダルトICOです。ANGELIUMとは、世界初のアダルトプラットフォームの構築を目指しているICOプロジェクトです。ANGELIUMのプロジェクトメンバーは映画『マトリックス』のスタッフを筆頭にさまざまな分野の専門家で構成されており、その話題性から大きな注目を集めています。

ANGELIUMが目指している『アダルトプラットフォーム』を利用することにより、ユーザーは3D仮想世界のキャラクターとデートやディナー、サイバーセックスなど、バーチャル上で触れ合うことができます。また、この3D仮想世界のキャラクターは現実に実在する女性とリンクされており、トークンを購入することによってキャラクターを自分好みに育てたり、名前を呼んでもらえたりとリアリティ溢れるコミュニケーションが可能です。

ANGELIUMの特徴を説明しましたが、そもそもこのICOプロジェクトの目的はなんなのでしょうか?ANGELIUMの公式サイトでビジョンが掲載されているので、紹介します。

ANGELIUMは『すべての人に未来のセクシーライフを。』というビジョンを掲げています。性欲とは、人間の三大欲求の一つであり、人生を豊かにするために欠かせないものです。しかし近年、ネット上では違法サイトの蔓延やリベンジポルノ、架空請求などあらゆる社会問題が発生しています。ANGELIUMはテクノロジーを活かしたアダルトプラットフォームを構築することにより、こうした問題の解決及び事業者、消費者ともに安全な利用システムを提供することを目的としています。

一見アダルトジャンルの事業は支持されないようなイメージがありますが、ANGELIUMのICOの将来性には期待できるといえるでしょう。なぜなら、アダルト産業というのはかなりポテンシャルの高い市場だからです。実は、インターネット上で検索されているうちの25%、つまり4回に一回はアダルト関連なのです。また、特に日本のアダルトコンテンツというのはクオリティも高く、世界的にも評価をされています。今後ANGELIUMは日本企業との提携も予定されているため、注目を集める要因となっています。

あの伝説的AV男優『加藤鷹』もICOに参加!?

続いて日本のAV界において『ゴールドフィンガー』『日本AV界ゴッドファーザー』などさまざまな異名を持ち、伝説的な逸話も残しているAV男優の加藤鷹さんが参入しているICOプロジェクト『AVH』に関して解説していきます。AVHの目的や特徴、将来性まで見ていきましょう。

AVHはAnimation Vision Cashの略で、発行枚数は100億枚、取引通貨はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に設定されています。AVHのICOプロジェクトメンバーは加藤鷹さんを筆頭にアダルトグッズを取り扱う会社・日暮里ギフトの社長、奥伸雄さん、そして有名セクシー女優の波多野結衣さんなどアダルト業界に精通しているスペシャリストたちで構成されています。

AVHはアダルトビデオの価格変動を避けることや、透明性のある動画取引を目的としたICOプロジェクトです。上場している取引所はHitBTC、CoinTiger、Hpxなどがありますが、ほとんどがHitBTCにて取引されています。今年2月に上場した際は4円まで値を上げましたが、仮想通貨市場全体の下降傾向も相まって一時は0.6円まで暴落しました。しかし最近では少しづつ持ち直し、1円付近まで上がってきています。

話題性のあるメンバーで注目を集めているAVHですが、気になる将来性はどうなのでしょうか。率直にいうと、AVHの将来性は現時点ではそこまで期待できません。というのも、上場したばかりということに加え、出回っている情報が少なすぎるからです。公式サイトの日本語訳も怪しいですし、プロジェクトや通貨の特徴もいまいちピンときません。話題性は十分ありますし、アダルト業界はポテンシャルの高い市場ですから、今後の材料が出るのを待つのが賢明な判断だといえるでしょう。

VRと連携したアダルトICOプロジェクトOKOINとは?

注目を集めるプロジェクトを4つ紹介続いて紹介するアダルト関係のICOプロジェクトはOKOIN、というICOプロジェクトです。OKOINとは、アダルトコンテンツを楽しむために開発されたOKOというVRとの連携を図ったICOプロジェクトです。VR OKOを利用することにより、バーチャルの世界を現実世界と同じように感じることができます。

OKOINには2つの特徴があるので、それぞれ紹介していきます。まず一つ目が、匿名性の高さです。アダルト×ブロックチェーン技術を実現することにより、アダルトグッズやコンテンツの購入を匿名で行うことが可能となります。そのため気兼ねなくアダルトコンテンツを楽しむことができ、より市場規模の拡大にも通じます。

そして二つ目が、違法コンテンツの排除です。近年ネット上には違法でアップロードされたアダルトコンテンツが蔓延しています。OKOINではアダルトコンテンツを分散型オープンソースのプラットフォームで管理することにより、海賊版や違法アップロードを排除することを試みます。そうすることにより、グレーなイメージのあるアダルト業界をよりクリーンにすることができ、消費者も安心して利用することができます。

OKOINの将来性に関しても、やはりまだ情報が少なくて何とも言えない状態です。しかしOKOINはICO第一弾で約2,500万ドルの調達に成功しました。これはOKOIN運営が目標としていた金額には程遠いですが、これだけ集められるICOプロジェクトは多くありません。また、公式のロードマップによると2018年内にVRディスプレイを90万台売り、VRチャットの分布を予定しているので、実際に計画通り実行されるのであれば、期待ができるといえるでしょう。

オンラインアダルト業界のプラットフォーム、Bunny Token(バニートークン)とは?

最後に紹介するのが、Bunny Token(バニートークン)というICOプロジェクトです。名前から想像できるように、Bunny Tokenもアダルト系のICOであり、オンラインアダルト業界のためのプラットフォーム構築を目指しています。

Bunny Tokenではイーサリアムベースで構築したプラットフォームでトークンを使用することにより決済が可能となります。また、Bunny tokenmも匿名性が高いという特徴があります。そのため事業者、消費者の両方が安心して取引を行える環境を作ることができます。

そしてBunny Tokenの最大の特徴は、顧客管理による経営支援サービスの提供です。ブロックチェーンを利用することにより、顧客情報はもちろん、苦情や要望などあらゆるデータ管理をすることができます。そのデータをもとに消費者のニーズや購買行動パターンなどを分析し事業の拡大及び収益の向上につながります。この特徴により、他のアダルト系ICOと差別化を図っています。

また、Bunny tokenのチームメンバーには、twitterフォロワー12万人の「Nataly Gold(ナタリーゴールド)」やTwitter6万人フォロワー「Kira Queen(キラクイーン)」が居ます。Kira Queenは世界で活躍するセクシー女優であり、こうしたインフルエンサーによる影響力は好材料にもなります。ただ、まだ上場もしていないので経過を見守るのが賢明な判断です。

アダルトICOは将来性も高いが、詐欺コインには要注意

今回はアダルト関連のICOを4つ紹介してきました。意外かもしれませんが、アダルト系のICOは全体的に将来性が高いといえます。なぜなら、先ほど説明したようにアダルト業界は市場規模が大きく、インターネット上ではアダルト関連のサイトやコンテンツが大きな割合を占めています。

性欲は人間の三大欲求の一つであり、アダルト市場は今後活発になっていくことはあってもなくなることはありません。そしてやはりアダルト×インターネットは相性がいいのも事実です。しかし誰でも簡単にアクセスできるがゆえに、違法アップロードやリベンジポルノ、架空請求などの問題も多く発生しています。

このような問題を解決し、よりクリーンで安全に使用することができるようにするためにも、アダルト×ブロックチェーンの技術を掛け合わせることは大きな需要があります。しかし、こうしたICOプロジェクトの中には詐欺的な案件も多く存在しているため、しっかりと調べて見極めた上で投資をするようにしましょう。特にアダルトICOはまだまだ情報が少ないため、ネットに転がっている情報を鵜呑みにはしないよう気をつけましょう。