ICO時から大注目を集めているADAコインという仮想通貨をご存知でしょうか?今回はADAコインの基礎的な情報や特徴、最新情報からその将来性までを徹底的に解説していきます。この記事を読めば、ADAコインのことが理解でき、投資の判断材料としても参考にすることができます。
ICO時から注目を集めているADAコイン(エイダコイン)の基本的な情報
ADAコイン(エイダコイン)とは、不正ができないオンラインカジノを目的として開発された仮想通貨ですが、途中から使用用途をオンラインカジノに絞ってしまっては勿体無いとし、現在では汎用性の高いプラットフォームを目指しています。
ADAコインの通貨単位はADA、発行上限は450億ADAでそのうち市場流通量は約320億ADAです。2018年5月12日現在、最新のADA発行量は約250億ADAとなっております。他の主要銘柄と比較すると、発行上限が多いという特徴があります。例として時価総額トップであるBTC(ビットコイン)の発行上限枚数は2,100万枚でADAコインの10分の1以下の発行上限となっています。
ADAコインは2017年10月2日、アメリカの仮想通貨取引所Bittlexへの上場と共に取引がスタートされました。現在では他にも世界最大手の仮想通貨取引所であるBinanceにも上場し知名度、取引量が上がっています。
カルダノ(Cardano)とADAコイン(エイダコイン)
ADAコインについてリサーチしていると、カルダノ(Cardano)という言葉に遭遇しますCardanoADA(カルダノエイダ)コインとも表記されていおり、ADAコインと何が違うの?と疑問に感じる方も多いでしょう。まず前提として、ADAコインを運営しているのがカルダノ財団です。そして先ほどADAコインはオンラインカジノのプラットフォームを目的として開発されたと説明しましたが、このプラットフォームこそがカルダノであり、そこで使用されるトークンがADAコインです。
一見ややこしいですが、まとめるとカルダノ財団が運営しているオンラインカジノプラットフォーム=カルダノであり、そこで使用するために発行されたトークンこそがADAコインです。つまりADAコインとカルダノコインは同じであり、単に呼び方の違いです。
ADAコインには大きく分けて2つの特徴があるので、それぞれに関して解説していきます。まず一つ目の特徴が、『Dadelous(ダイダロス)』と呼ばれるオンラインウォレットです。ダイダロスはADAコインを保管するために開発されたウォレットですが、安全性が高く処理速度が高いというメリットがあります。ダイダロスでは取引記録をすべてチェックでき、バックアップも可能です。また、ADAコインだけではなくビットコイン(BTC)など他の通貨を保管できる点も魅力的です。
そして2点目の特徴は、ADAコインが『Plutus(プラタス)』と呼ばれるスマートコントラクトを実装している点です。スマートコントラクトは、イーサリアム(ETH)が実装していることで有名な機能です。スマートコントラクトとは、契約条件と契約内容をブロックチェーン上で管理することにより、自動で契約実行及び記録まで行ってくれるシステムです。ADAコインに実装されているPlutusはカルダノ・コントロールレイヤー(CL)と呼ばれるアプリケーションによって開発され、従来のスマートコントラクトよりさらに複雑で高度な契約も即座に実行されます。
ADAコイン(エイダコイン)が詐欺コインと呼ばれた経緯と真相
ICO開始当初から大注目を誇っていたADAコインですが、一時は詐欺コインでは?という噂が流れていました。詐欺コイン騒動の真相を解説していきます。詐欺コインとの噂が流れた要因は3つあります。
まず1つ目が、プレセールの単価が高かったことが挙げられます。ADAコインのプレセールでは最低1,000ドル(約11万円)に設定されていました。近年流行のICO案件は、画期的な内容で大成功するものもありますが、中には詐欺も多発しています。その詐欺コインの特徴として、プレセール価格が高いという点があります。プレセール期間中に資金を集めたらその後公式HPが削除され、運営とも連絡が取れなくなるというのがよくある手段でした。ADAコインもこの手順と似ている点があり、警戒がされていました。
2つ目が、ADAコインで行われたプレセールの販売方法がMLMであったという点です。MLMとは、マルチレベルマーケティングの略でいわゆるマルチ商法です。例えばAさんがBさんにADAコインを勧めてBさんが購入した場合、Aさんにも紹介報酬が入るという仕組みです。そのため、ネット上でADAの誇大広告を謳ったブログやサイト、メルマガが乱立しました。
そして最後3点目がバーチャルオフィスの使用です。ADAコインのプロジェクトにはたくさんの企業が関連していますが、その所在地にバーチャルオフィスが登録されていました。バーチャルオフィスとは、実際には使用しないが登記のために契約しているオフィスのことです。もちろん、バーチャルオフィスが悪いということではありませんが、こちらも簡単に姿をくらますことができるため信用が低くなります。
以上3点の理由から、ADAコインは詐欺だという噂が流れていました。現在ではたくさんの取引所に上場もし、実際に取引もされているため詐欺ではないとされています。しかしあくまで現状であり、今後どうなるかはわからないため動向はチェックしておくべきです。
ADAコイン(エイダコイン)の最新情報
現在ではBinanceを筆頭にさまざまな仮想通貨取引所へと上場しているADAコイン(エイダコイン)の最新情報を紹介します。まず紹介していくのは、最新の価格と時価総額です。現在の1ADAコインあたりの価格は約29円、時価総額ランンキングは7位です。取引開始直後は1ADAあたり33円をマークしましたが、その後27円付近まで落ち込みます。現在では30円代にタッチすることもあり底値が固まってきた印象です。
次に紹介するニュースは、先月17日にADAコインがHuobiに上場したことです。Houbiとは、中国の三大仮想通貨取引所であり取引高が世界TOP10入りしています。また、日本語にも対応しているため日本のホルダーには嬉しいニュースです。
3点目に紹介するのはADAの一番ホットな情報です。その最新情報というのが、エチオピア政府との連携です。今月初旬に発表されたニュースで、ADAを運営するCEOとエチオピアの科学技術省が協定を結びました。エチオピアは経済的に裕福ではありませんが、アフリカ諸国では最も安定しており、経済成長にも期待できます。ADAの最新技術をエチオピアの農業分野で使用していくとのことです。
ADAコイン(エイダコイン)の将来性
最後に、ADAの将来性を見ていきましょう。結論から言ってしまうと、ADAコイン(エイダコイン)の将来性には期待できるでしょう。その理由として、まず第一に上場している取引所の数が挙げられます。世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceや最近上場を果たした中国のHoubiなど取引高の多い取引所に上場していることはADAコインの強みです。購入可能な取引所が多いということは、それほど流動性が高くなるということです。また、日本の仮想通貨取引所への上場も噂されています。実現するには時間がかかると思いますが、上場したらADAコインの価値を底上げする要因になるはずです。
また、ADAコインは知名度だけではなく開発もどんどん進んでいます。ロードマップによると、先ほど説明したオンラインウォレット『ダイダロス』のアップデートやペーパーウォレット化など、よりユーザーのニーズにあった開発が予定されています。
投資家の中には、ADAコインの将来性には期待できない理由として発行枚数の多さを指摘する人もいます。理由としては単純で、発行上限が低ければそれだけ希少価値が高くなるからです。確かに、一つの判断材料としては見るべきポイントですが、一概にそれだけで通貨の価値は決まりません。というのも、BTC(ビットコイン)に次ぐ時価総額を誇るETH(イーサリアム)は発行上限が定められていませんし、送金手段として大注目を集めているXRP(リップル)の発行枚数はADAコインの数倍多い1,000億円です。つまりADAコインも発行上限の多さだけで価値が上がらないと決めつけるのではなくその用途や将来性の高さによって判断するべきです。最近ではADAコインの最新ニュースが多く発表されているため、今後もADAコインの動向は要チェックです。