2018年の仮想通貨市場は、1月から下落相場で始まり先行きを不安視する投資家も存在しました。しかし、4月中旬ごろからビットコインを中心に上昇基調へと推移し始め、2018年5月時点では、1BTC=90万円台まで回復しました。ただ、5月3週目付近から小幅な下落傾向が見られ、更なる資金流入が必要と考えられています。

2018年から仮想通貨を始めた初心者の多くは、2017年のような比較的簡単な相場をイメージしていた方も多いでしょう。市場自体が成長初期段階であることや、仮想通貨バブル・需給関係で相場が動きやすかったことが要因となり、右肩上がりの相場となりました。しかし、前述でも紹介したように、仮想通貨市場の状況は変わり、単純な需給関係による市場形成の時期から、様々な複合的要因による価格変化が考えられています。

従って、右肩上がりではなく、上下しながらの価格推移となっていると分析することもできます。そこで今回は仮想通貨初心者が知るべき、新たなプラットフォームとして開発されている仮想通貨Endorについて紹介していきます。Endorは、昨今話題のAIと関係しており、仮想通貨の分野を超えて様々な分野への発展が期待されています。

仮想通貨Endor(エンドール)とは

仮想通貨Endorエンドールの将来性と購入方法仮想通貨Endor(エンドール)とは、イスラエルのEndor社という企業が開発した、AIなどを活用した未来予測に関する、プラットフォームプロジェクトの一環として開発された通貨です。投資家によっては、Endorプロジェクトと仮想通貨Endorを区別する為に、Endorコインとも呼ばれています。大まかなに説明すると、AIによる未来予測を民主化、つまり世界中の誰でも利用できるようなシステムへと構築し、未来予測サービスを活用してもらおうという事です。

未来予測システムは、これまでにもいくつか開発されていましたが、仮想通貨を活用し、誰でも手軽に利用できる未来予測サービスというのは、珍しいプロジェクトでしょう。このプロジェクトについては、仮想通貨投資家や、様々な世界的企業が注目し、既に参入し始めています。仮想通貨の1つであるEndorですが、連動しているプロジェクトの規模の大きさから見ても、他の仮想通貨とは市場規模が違うことが分かります。

仮想通貨Endor(エンドール)を開発しているEndor社

まず、仮想通貨Endorを開発しているEndor社から紹介します。Endor社は、イスラエルのテルアビブに拠点を置く企業で、2018年時点では世界的企業であるウォルマートやコカ・コーラ社などと、Endorプロジェクトに取り組んでいます。また、他には国内でも有名なAmazonやマスターカードなども協力しており、時価総額数10兆円規模の企業が並んでいます。因みに、Endor社は、アメリカのマサチューセッツ工科大学のスピンオフ企業で、子会社のような位置付けとなっています。

Endor開発者は当時マサチューセッツ工科大学に通っており、卒業後に未来を予測する検索s-ビスのアイデアを実現する為に、Googleのように利用できるEndorの開発を行っていました。これまでのビジネスや仮想通貨業界、クリエイティブな分野などでAIを使った未来予測ツールは開発、利用されていましたが、あくまでごく一部の高度な技術を持つエンジニアや企業しか運用することができませんでした。

これでは、未来予測ツールが発展しても、一般に普及せず利用されない可能性があります。そこで、新たに開発されたEndorは、検索エンジンのように誰でも気軽にあらゆる未来予測を調べる事ができるようになりました。そして、仮想通貨Endorの開発には、Endor社やパートナー企業だけでなく、FINNEYなどを開発していたイスラエルのエンジニアチームが参加したことで、本格的な技術開発が進んでいます。また、Endorプロジェクトのメンバーについても、世界的に著名であることから投資家などからも注目されています。

例えば、Endorの創設者は、アレックスペンランド氏でマサチューセッツ工科大学の教授としても働いています。他には、Google者の元会長・CEOのエリック・シュミット氏も参加しており、世界的なビッグプロジェクトといえる規模が、チームメンバーだけを見ても理解できます。

仮想通貨Endor(エンドール)やプラットフォームの特徴

仮想通貨の分野を超えて様々な分野への発展が期待されている仮想通貨Endor仮想通貨Endor(エンドール)の特徴は、冒頭でも紹介したように、Googleのような未来予測ツールとして活用されることです。正式にはEndorトークンと呼ばれ、このトークンは、Endorのプラットフォームを運営や同システム上での取引の際に使用される通貨になります。通貨単位は、EDRで主な機能としては、通貨としての売買機能や、プラットフォーム上の鍵、ソフトウェアライセンスなどとされています。また、時間経過とともにEndorトークンの量は増え、必要に応じて管理者が分配やダッシュボードの作成ができます。

他にも特徴があり、2つ目はEndorコインを利用して、人工知能による未来予測を実現させることが出来る点にあります。前述でも紹介していますが、これまでの予測ツールは一部の企業やエンジニアでしか利用できませんでしたが、安価に人工知能を利用した未来予測が可能になることで、個人が仮想通貨の価格予測を行う事ができます。また、仮想通貨以外にも、今後トレンドになるファッションの予測や、中小企業の事業展開についての予測・分析に活用することができます。また、人工知能を活用することで、正確な予測を目指していることも特徴です。

3つ目は、Endorプラットフォームとして構築された、ネットワークに貢献した方へ、Endorトークンを報酬として配布します。具体的な貢献内容としては、例えばEndorに対して技術提供を行うことや、プロジェクトチームが必要としているデータの取得や提出なども含まれています。また、このようなネットワークへの貢献活動が、活発化する程AIの未来予測の精度は高まっていき、Endorの性能が向上していきます。つまり、開発チームや貢献した方、Endorへの投資家、未来予測ツール使用者全てに役立つシステムといえます。

仮想通貨Endor(エンドール)の将来性

仮想通貨Endor(エンドール)の将来性は、2018年時点で多くの仮想通貨投資家や企業に期待されています。AIを利用した未来予測ツールを、誰でも手軽に利用することができるプラットフォームにするという、民主的な発想と技術は今後のEndorの市場価値を高める要因となるでしょう。また、それにより、Endorコインの価格も上昇していくことが考えられるので、AIに興味がある方などは、注目の仮想通貨として注視するのがよいでしょう。

また、仮想通貨投資家以外の、一般の中小企業や個人も気軽且つ実用的に利用できる点に拡張性が見出せます。個人の課題について予測したい方でも活用出来ますし、企業が社会的な課題について取り組むうえでEndorを使った、解決法を見つける事ができます。Endorは、仮想通貨投資以外にも様々な潜在的的価値を持つ仮想通貨・プラットフォームです。

仮想通貨Endor(エンドール)の購入方法

仮想通貨Endor(エンドール)は、国内外の仮想通貨取引所では現在取り扱っていません。プライベートセールか、プレセールで購入する必要があります。しかし、大口顧客をメインにしている為、プライベートセールでの最低購入価格は約2,500万円・プレセールの最低購入価格は50万円と、初心者やまとまった投資資金が無い方には難しい状況と言えます。購入するには、Endorの公式サイトから、必要書類にダウンロードと審査やアドレス送付などの手続きを経て、購入作業に入ります。ただし、審査が厳しい側面や、日本語情報が不足している為、取引所へ上場されたのちに購入する方針でもよいでしょう。