2018年から仮想通貨投資を始めた方にとっては、2017年の右肩上がりの相場ではないので難しいと感じる場合もあるでしょう。ビットコインも2017年は1BTC=200万円台を記録するなど、高騰相場でした。ですので、2018年の相場では初心者が収益を出すのは難しいと、感じるかもしれませんが視点を変えると新しい市場が見えてきます。
まず、2017年の相場は、主に需給関係で価格が上下していた傾向にありました。従って、仮想通貨の将来性というよりかは、一時的な人気が指標となっていたともいえ、仮想通貨の潜在的な価値に多くの方が気付きにくい状況でした。更に、初心者ですと当時高騰していたビットコインに注目しがちで、仮想通貨の技術面での情報や、海外の仮想通貨に関しての情報については知らない状況でもありました。しかし、2018年から仮想通貨市場は大きく変わり始め、仮想通貨と社会との連携や、企業が参入するケースが増加し、より実用性のある通貨が評価されています。そこで今回は、世界で注目されている仮想通貨、Orbsの概要やロードマップ、ICOの状況などについて紹介していきます。
仮想通貨Orbs(オーブス)とは
仮想通貨Orbs(オーブス)とは、CoinTreeを開発したプロジェクトチームが開発している仮想通貨になります。2018年5月時点では正式なリリースはされておらず、ICOによるプレセールが行われている状況です。また、ロードマップも徐々に公開されているので後述でも紹介します。仮想通貨Orbsを開発しているプロジェクトチームは、イスラエルのテルアビブに拠点を置いており、いわゆるイスラエル系の仮想通貨の1つとされています。2017年後半頃からイスラエル系の仮想通貨に関して、プロジェクトの内容やシステムについて画期的なアイデアなどが盛り込まれているので注目されています。
Orbsは、あらゆるアプリケーションの基盤技術を、Orbsのブロックチェーンで構築することで、インフラストラクチャを目指しています。分かりやすく説明しますと、パソコン向けソフトウェアなどは、購入・利用する際にサーバ構築やドメイン取得、ソフトウェアの設定など様々な構築準備が個別に必要となります。エンジニア等であれば、スムーズに構築ができますが一般的には、コストも掛かりますし準備に時間と手間が掛かるので課題となっていました。そこで、Orbsのプロジェクトチームは、Orbsのインフラストラクチャを用いて、あらゆるアプリケーションをブロックチェーンで基盤にしつつレンタルで、気軽に利用出来るよう配信していくことを考えています。
実現には、大規模な開発コストと期間が掛かるので、2020年を目標に開発が続けられています。また、Orbsプロジェクトはパソコン向けソフトウェアに限らず、スマホ向けアプリや広告事業、SNSプラットフォーム、モノやサービスの決済システムなど、様々なジャンルの対応を予定しています。2018年5月時点では、日本向けのロードマップや進捗状況に関する情報も少なく、また世界に向けた開発状況についても全容が明らかになっていないといえます。従って、投資を行う方はあらゆる小さな情報も拾っていき、判断していく必要があります。
仮想通貨Orbs(オーブス)が目指している目標
続いて、2018年5月時点で判明している、仮想通貨Orbs(オーブス)の特徴や概要について紹介していきます。まずは、前述でも簡単に触れましたが、Orbsが開発された目的ともいえる部分の特徴を説明します。Orbsは、仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーン技術を活用して、あらゆるアプリケーションのインフラストラクチャとなるべく開発されている仮想通貨です。2018年時点で公開されている情報では、Orbsのプラットフォームとなるインフラストラクチャ、IaaS=アイアースはホームページを製作する際に利用するサーバや制作ソフト類のレンタルサービスの事を指しています。これが、仮想通貨Orbsが目指している目標に関して、重要な部分になります。つまり、以前のホームページ制作は、本来自分でサーバを用意・購入し、制作ソフトも自前で準備しなければいけませんでした。それを、OrbsのインフラストラクチャであるIaaS=アイアースによって、誰でも手軽にソフトウェア等を利用できる環境が出来上がるということです。
仮想通貨Orbs(オーブス)の特徴
次の特徴は、Orbs(オーブス)の仮想通貨としての機能になります。Orbsは、処理速度が早いことが分かっており、ビットコインの処理速度の約120倍とされています。従って、売買や送金時のストレスも減りますし、スピーディに取引が可能となります。また、ブロック生成時間もビットコインの約6,000倍速いといわれており、ビットコインに限らず既存の仮想通貨よりも処理速度に優れているといえます。次に、取引承認方式についてですが、PoW(Proof of Work)を採用しており、ビットコインと同じ方式です。PoWとは、取引承認に端末に膨大な計算処理を行わせます。従って、マイニング時の報酬条件もどれだけ取引承認の計算を行ったかを基準にし、上位のマイナーに報酬を分配しています。
また、取引承認方式には、もう1つありPoSがあります。こちらを簡単に説明すると、どれだけ対象の仮想通貨を保有しているかによって、分配される報酬量が変わります。また、PoWと違い通貨を保有している全てのユーザーに報酬が与えられることが特徴です。ですので、マイニングや端末への負荷を考慮すると、PoSの方が優れているのですがOrbsではPoWを採用しています。その理由は、ビットコインで採用されているPoWは上場以来の状況を見てセキュリティ面で優れていると判断したためです。ただ、PoSのセキュリティに問題があるということではなないので、仮想通貨投資初心者は勘違いしてはいけません。あくまで、プロジェクトチームの1つの考え方ということです。
仮想通貨Orbsのロードマップですが、公開されている情報を基に説明しますと、2018年2月にプレセールが始まりICOの段階という事です。そして、正式なリリースは2018年の秋ごろを予定しています。因みに、ICOでの最小購入価格は、日本円で約2,800万円とのことで仮想通貨初心者・上級者に限らず資金に余裕のあるのみが購入できるといった状況です。一般の仮想通貨投資家は、正式リリース後に購入する方がリスクもある程度抑えられるでしょう。
仮想通貨Orbs(オーブス)の将来性
2018年の仮想通貨市場は、新たなプラットフォームやアルトコインの注目が目立っています。そのような流れの中で開発されている、仮想通貨Orbs(オーブス)は他のアルトコインと比較しても大規模なプロジェクトですので、上場後の価格上昇が見込める通貨の1つでしょう。また、2020年までに、アプリケーションのインフラストラクチャを目指すという、世界的なプロジェクトにも挑戦しており、企業などからも期待されています。2018年5月中にICOが完了するという情報も流れており、資金調達が一旦クリアされるのではないかと考えられています。予定通り秋ごろに上場された際には、個人・法人の資金流入が予想されます。将来性が見込める主な要因は、様々なアプリケーションに対応するとされている事や、仮想通貨Orbsの信頼性が期待されている為です。
仮想通貨Orbs(オーブス)の購入方法
2018年5月18日時点では、仮想通貨Orbs(オーブス)は上場していないので取引所では購入することができません。また、ICOも行われていますが、最低購入単価が約2,800万円以上とされており、仮想通貨投資初心者は、上場後に購入する方法がおすすめでしょう。