仮想通貨投資家の中で2018年5月頃から注目されている仮想通貨があります。それは、Orchid(オーキッド)という名称の仮想通貨プロジェクトです。仮想通貨投資初心者の方の中にも、Orchidについて気になっているでしょう。Orchidプロジェクトを簡単に表現すると、自由なインターネット社会を目指す為に立ち上げられたプロジェクトです。

仮想通貨投資初心者の多くは、仮想通貨を決済や送金・資産運用の手段としてのみ考えているでしょう。しかし、今回紹介する仮想通貨のように、インフラ関係の改善や世界的規模で新しいシステム構築を目指しているプロジェクトがあります。つまり、仮想通貨の流れが変わってきているということです。黎明期は、単純に通貨としての機能を追求していましたが、最近では社会インフラや新サービスのシステム構築に、仮想通貨が利用され始めています。

初心者の方も今回紹介する仮想通貨プロジェクトを理解し、今後の仮想通貨投資の方向性についてよく考えてみるとよいでしょう。それでは、仮想通貨Orchidの基本情報や特徴、2018年5月時点のプロジェクト進行状況について紹介していきます。

仮想通貨Orchid(オーキッド)の基本情報

仮想通貨Orchidオーキッドの将来性仮想通貨Orchid(オーキッド)とは、2018年5月頃にユーチューバーや、一部の仮想通貨投資家などに注目されている開発中の仮想通貨のことです。従って、2018年5月24日時点で上場されていません。続いて、ホワイトペーパーなどで発表されている、仮想通貨Orchidの基本情報について紹介します。

仮想通貨Orchidは、名称がOrchidで通貨単位はOCTとされています。また、イーサリアムをプラットフォームとしており、通貨発行上限枚数が10億枚です。運営は、Orchid Labsと呼ばれる2017年に立ち上げられたチームによって、開発プロジェクトが進んでいます。OrchidのCEOは、Steve Waterhouse氏でこの方は、イギリスのケンブリッジ大学卒業・コンピュータサイエンスの博士号取得、さらに自身も仮想通貨取引所に所属していたという実績の持ち主です。この情報により、仮想通貨投資家の間でもOrchidプロジェクトの注目がさらに集まっています。

そして、もう1人の重要人物は、OrchidのCTOであるGustav Simonsson氏です。この方は、イーサリアムのエンジニアという実績があり、2016年に退職後Orchidの共同創業者であり、プロジェクトの中心人物です。このように、Orchidプロジェクトは、実績のある人物達によって進められています。

次に、同社が進めているOrchidプロジェクトの概要について説明します。Orchidプロジェクトは、仮想通貨を通じてインターネットの自由性を取り戻し、誰でもインターネットの情報を自由に閲覧・検索できる社会を目的としています。日本の場合は、インターネットに関する強力な規制や検閲は掛けられていませ。しかし、海外ではSNSが禁止されていることや、特定のキーワードや情報が閲覧できないようい規制されている国も多いです。従って、Orchidプロジェクトを完成させて、誰もが自由な情報閲覧や利用ができる社会を目指しているという事です。

ちなみに、世界の70%以上がインターネットに、検閲や規制が掛かっている状況です。ですので、日本は珍しいパターンといえます。

仮想通貨Orchid(オーキッド)の特徴

仮想通貨Orchid(オーキッド)の特徴としては、技術的な部分を押し出したホワイトペーパーという部分です。まず、分散型P2Pネットワークの構築が考えられています。P2Pとは、仮想通貨のシステムにも組み込まれている技術で、2000年代前半に誕生・注目していました。つまり、従来のネットワークは、中央サーバがネットワークやデータの管理を行っていました。従って、場合によっては通信の遅延や、ハッキングによる攻撃でネットワークがダウンすることもあり、課題も残っていました。

P2Pは、中央サーバを置かず、各端末同士で通信・データ管理を行っています。Orchidも、Orchid Marketと呼ばれる分散型ネットワークを組み込むことで、非中央管理のネットワークが形成されます。Orchidプロジェクトの重要な部分でもある、ネットワーク構築方法が分散型P2Pネットワークということです。

さらに細かく説明すると中央サーバ方式の通信は、サーバが全てのデータや通信状況を管理しています。また、ウイルス等の攻撃に関しても監視・防御しています。一方、P2Pネットワークは、中央サーバではなく共通のネットワークに接続された端末同士で、ファイル共有や管理を行います。仮に、1台の端末がダウンしても、他の端末でファイルを管理・システム維持するので全体のネットワークは維持されます。しかし、ウイルスや悪意のあるハッキングの侵入を防ぎにくい弱点もあります。

仮想通貨Orchid(オーキッド)のICOや評判

インフラ関係の改善や世界的規模で新しいシステム構築を目指している仮想通貨Orchid続いて仮想通貨Orchid(オーキッド)のICOや、2018年5月時点で仮想通貨投資家がどのように評価しているのか紹介していきます。5月24日時点では、Orchidは上場されていなく一般向けにプレセールも行われていません。つまり、プライベートセールについては、公式で否定されているので一般的な認識としては、国内で購入することは事実上難しいということになります。

ただし、Orchidの現状については、様々な情報が飛び交い一方の情報では、プライベートセールが行われているという話があり、また一方では公式で日本向けのプライベートセールは否定されている情報が発信されています。従って、仮想通貨投資初心者の方は、個人で募集しているICOに参加することに関しては慎重に見極めた方がよいでしょう。

公式発表の日本向けプライベートセールは無い、という事が事実であれば国内で進められているICOに関するプライベートセールは、参加を見送るのも1つの選択肢と考える事ができます。また、Orchidについて今後も情報収集したい方は、Orchid社の拠点であるアメリカ・ロサンゼルスから発信されている情報をチェックする方がより多くの情報を手に入れられるでしょう。

仮想通貨Orchid(オーキッド)の将来性

Orchid(オーキッド)自体は、ホワイトペーパーが公開されていること、プロジェクトに関する情報も日本向けに発信され始めている内容から判断した場合、成長性が見込めるプロジェクトといえます。特に、インターネットの自由な利用を目的としたプロジェクトは、情報規制の強い国に住んでいる方からするととても希望の持てる内容です。ただし、不安要素も仮想通貨投資家から指摘されています。それは、ICOに関する情報がほとんど出てきていないということです。

国内向けに大々的な宣伝をしていますが、公式発表は日本向けにプライベートセールをしていない情報もあり、情報の正確性に欠ける状態といえます。また、Orchidプロジェクトは、世界的な規模になることは分かりますが、ICOに関して世界的に情報を開示していない点も信頼性に関して疑問を浮かばせる要因の1つです。

仮想通貨Orchid(オーキッド)が上場へ

仮想通貨Orchid(オーキッド)のプロジェクトが実際に進み上場した後も、定期的なアップデートや情報公開が継続されれば、プロジェクトの信頼性と将来性に現実味が帯びてくるでしょう。しかし、2018年5月時点の国内の動きは、不透明な情報も多くICOに関する情報も全面的に公開されていません。従って、仮想投資初心者は、実際に上場されるか、そして上場後の開発状況についても慎重に見極めて投資を始める場合もありでしょう。