仮想通貨というのは、次々と新しい商品が登場しています。仮想通貨が増えてくることで、多くのサービスが仮想通貨と結びつき、将来的には仮想通貨と連動したサービスが期待できるのです。
DigixDAOという仮想通貨も、ある商品と結びつきを強めて、将来的にリスクを軽減できる仮想通貨として開発が進められています。どの商品と繋がっているのか、そして将来的にはどのような生活につながるのか、DigixDAOのメリットとデメリットから将来性を紹介します。
仮想通貨DigixDAO(ディジックスダオ)は金と連動している仮想通貨として2016年に登場
2016年に登場したDigixDAO(ディジックスダオ)は、イーサリアムのブロックチェーンを採用した仮想通貨です。イーサリアムのブロックチェーン上に、金の取引情報を記録したり、金の保有情報などを多くの方と共有します。実際に金を保有しているわけではなく、別の場所に置かれている金をDigixDAOを利用して取引を行う形式を採用しています。
現在の金取引は、金の延べ棒のような現物を取引に出す傾向があります。現物を保管しておく方法は非常に難しいもので、窃盗などの被害を受けやすいのです。しかし、DigixDAOを利用していることで、金の延べ棒を持っていないのに、金の取引が可能になります。その情報は全てブロックチェーン上に残されているので、多くの人と情報を共有しながら取引を行えるのです。
DigixDAOは、決済の利便性を高めるために、トークンを採用しています。トークンの名称はDigix Tokensであり、金をトークンに置き換えて取引を行います。金をトークンに置き換えることで、現物を保有していない人でも取引が可能です。
現在では、シンガポールにあるオフィスへ行けば、インゴットに交換できるサービスも行われています。また、DigixDAOはスマートコントラクト技術と連動しており、活用しておくことで信頼性を証明し、金の所有権や法定通貨への交換という取引も実現します。金の取引において、DigixDAOは高い利便性を持っている商品なのです。
仮想通貨DigixDAO(ディジックスダオ)が持っているメリットとは?
DigixDAO(ディジックスダオ)のメリットは、金とのつながりを持っていることでしょう。仮想通貨と金が連動していることで、仮想通貨の暴落が起きたとしても、DigixDAOを金に交換することで資産を残せます。先ほど紹介した、シンガポールのオフィスでインゴットへ交換できるというのは、仮想通貨が暴落した際にインゴットを得られれば、安定した資産を受け取れるというメリットにつながっています。
2018年に起きた仮想通貨バブルは、コインチェックの流出問題に加え、仮想通貨を規制する動きが見えたことで崩壊しました。一気に価値を下げた仮想通貨は、資産価値を大きく減らす形となり、多くの方がその影響を受けてしまいました。しかし、DigixDAOを持っているユーザーは、仮想通貨バブルが仮に崩壊した場合に、実物の金に交換してしまえば資産価値はある程度残せるのです。
金の資産価値は安定しています。現在でも定期的に上昇が続いており、保有しているだけで10年後の資産価値はさらに高くなります。DigixDAOは、金と連動している仮想通貨ですので、もし仮想通貨側の価値が下がったとしても、金に交換しておけば資産価値を将来的に高められて、安定した価格上昇に期待できるのです。
商品と連動しているという部分が、仮想通貨が抱えている資産価値の下落に対応できる良さを持っています。暴落というリスクに対して、商品を置き換えることで損失を軽減できる点は、トレーダーにとって安心できるポイントです。
仮想通貨DigixDAO(ディジックスダオ)が持っているデメリットは?
DigixDAOは、シンガポールまで行かなければ金に交換できません。従って、世界中どこでも金を得られるという仮想通貨ではありません。仮想通貨の価値が暴落し、DigixDAOを金に交換したいと考えている方は、シンガポールまで交通費を払って訪れなければなりません。
将来的に、金に交換できるオフィスが増えれば、このデメリットは解消されます。しかし、現時点でDigixDAOの価値はそこまで高くないことに加え、オフィスを増加させる動きも見られません。金に交換したいと思っている人は、それなりの交通費を払ってシンガポールまで行く必要があり、手間もかかります。
また、DigixDAOの情報は全て公開されています。ブロックチェーン上に公開された情報を確認すると、保有している金の情報がわかります。仮想通貨を確認できれば、保有しているユーザーの国で税金を請求できます。節税対策として、DigixDAOを保有するリスクが非常に高く、税金の支払い額が増加するデメリットもあります。
さらに、DigixDAOがサイバー攻撃などを受けた際に、金の保有情報などがわからなくなり、保有していたはずの金が失われる問題もあります。ブロックチェーンのセキュリティは、イーサリアムと同じくらい高いのですが、何らかの攻撃方法が登場するとリスクが高まります。サイバー攻撃を受けた際のダメージが大きいところも、DigixDAOが抱えているデメリットでしょう。
仮想通貨DigixDAO(ディジックスダオ)を購入できる仮想通貨取引所とその方法
DigixDAO(ディジックスダオ)は、日本の仮想通貨取引所では扱われていません。海外の仮想通貨取引所を利用しなければ購入できない通貨です。現在DigixDAOを扱っている取引所として有名なのは、海外でも大手に該当するBINANCEです。
BINANCEでの取引を行う際には、ビットコインなどを利用して資金を送金します。これは銀行口座ではお金を送金できないためです。DigixDAOを購入したいなら、まずは日本の仮想通貨取引所を利用して、ビットコインを購入してください。イーサリアムを購入しても問題ありません。
BINANCEにビットコインを送金し、必要なお金に変換できれば、DigixDAOを購入できます。DigixDAOは変動の激しい仮想通貨の1つです。購入するタイミングによっては、DigixDAOの価値が大きく上昇する、もしくは大幅に下落します。チャートにより価値の変動を確認してから、購入を行ったほうが安心できます。
なお、DigixDAOの変動は仮想通貨でもかなり大きいものです。他の仮想通貨と違い、金という実際に商品と結びついていることが要因にあります。そのため、資産価値が数ヶ月周期で大きく変わる傾向もあるので、取引のタイミング次第では大きく価値を高められる場合もあります。その逆も当然ありますので注意してください。
仮想通貨DigixDAO(ディジックスダオ)の将来性と今後の価値を高める要因は?
DigixDAO(ディジックスダオ)の将来性は、金を仮想通貨に置き換えることが有意義だと考えられ、取引を加速させることが必要です。現在は、金をDigixDAOに置き換えて取引を行うメリットがそこまで強くないため、まだ資産価値は低い状態です。この状況が変わり、金をDigixDAOに変えたほうが安心して取引ができると思われれば、自然に価値を高めるようになるでしょう。
また、他の仮想通貨が下落していくと、金に交換できるという利点だけでDigixDAOの価値が上昇します。これはビットコインが下落した時期に発生したことで、リスクを避けるためにビットコインをDigixDAOに交換したユーザーが多いのです。金に交換できるという利点から、他の仮想通貨の価値が下がっていくと、自然にDigixDAOは価値を高めます。
金と結びつきを持っている仮想通貨という、非常に珍しい部分を持っているDigixDAOは、シンガポール以外のオフィスでも金に交換できるシステムが作られればさらに価値を高めることは間違いありません。現在はシンガポールだけとされている交換場所が増えれば、世界中で取引される仮想通貨に変わるでしょう。
そして、多くの方にDigixDAO取引されるようになれば、大きく価値を高めるだけでなく、金という商品が様々な場所で取引される時代へと変わっていくのです。