仮想通貨投資初心者や、仮想通貨に興味・関心のある人の中には、仮想通貨マイニングを始めてみたいという方もいるでしょう。逆に仮想通貨投資に興味があり、投資をしていたがマイニングについても知っておきたいという場合もあります。どちらにしても、仮想通貨に携わる限りマイニングの知識や方法などを知っておいて損はありません。実際に始めるか始めないかは、自分次第だからです。

仮想通貨のマイニングは、仮想通貨投資と違い売買で利益をだすものではありません。マイニング=採掘という言葉通り、仮想通貨を掘り当てるようなイメージで考えると分かりやすいです。しかし、マイニングと聞くと、大規模な施設やマシンが必要という話もありますが、そんなことはありません。マイニング自体は、気軽に始められる仮想通貨の収益方法の1つですし、マイニングマシンを自作することも可能です。

投資という部分からは、少し離れた位置にある仮想通貨マイニングですが、今回は初心者に向けてマイニングの仕組みや様々な方法、マイニングマシンの自作方法から稼働させるまでの手順も紹介していきます。1度覚えれば比較的楽に進める事ができますよ。

マイニングの仕組みと方法

仮想通貨のマイニングを実践するそもそもマイニングを行うにあたって、マイニングの意味や仕組みについて知っておかなければいけません。ただ、マイニングの準備・操作をしても作業自体はできますが、仕組みを知らなければどのように報酬が得られるか、もしくは得られやすいかポイントを掴むことができません。また、仮想通貨投資家なのであれば、マイニングを通して仮想通貨のブロックチェーンの仕組みも知っておくことが必要です。

まず、仮想通貨はブロックチェーン技術で成り立っています。そして、ブロックチェーン技術は、非中央管理制度でシステムが構築されています。従って、各ユーザーが取引したデータをブロックに格納するための、取引承認作業(トランザクション)は、中央サーバーではなく各ユーザーや協力者が行っています。しかし、一部の協力者だけでは、世界中の取引承認作業を処理することはできないので、マイニング(採掘)というシステムを構築し、ユーザーに取引承認作業の協力を呼びかけました。

ただ、取引承認作業は、端末のCPUなど処理能力を使うので、その分電気代のコストや端末に負荷がかかります。従って、そのままの状況では協力者は少ないでしょう。そこで、先程も紹介したマイニングでは、取引承認作業を協力し、その上位者になれれば報酬として新たなに発行される仮想通貨を貰えるという仕組みにしました。

これにより、多くの仮想通貨投資家は報酬を得たいので、マイニングに協力するようになり、ブロックチェーンも安定してシステムが回るようになりました。そして、マイニング作業についてですが、全ての仮想通貨でマイニングができるわけではありません。この方式は、PoWといってビットコインや、ビットコインベースのアルトコインで採用されている取引承認方式です。

ですので、PoW方式の仮想通貨以外では、マイニングの作業はできません。では、他の仮想通貨の取引承認方式は、PoSなどがあります。これは、保有している仮想通貨の量に応じて、報酬として仮想通貨が貰えるシステムです。ですので、マイニングとは違う方式といえます。今回紹介するマイニングは、PoW方式であることを覚えておくとよいでしょう。

マイニングマシンの自作方法

仮想通貨投資家の中でも、マイニングを行う方のことをマイナーと呼びます。そしてマイナーの多くは、自作のマイニングマシンを製作し、そのマシンでマイニングをしています。そもそもマイニングマシンとは何かということですが、パソコンのことも指します。ですので、マイニングマシンと呼ばれる専用の端末も販売されていますが、パソコンを自作しマイニングマシンとして活用することもできます。従って、今回紹介するマイニングマシン及び自作方法は、パソコンの自作と同義にあたります。

仮想通貨投資初心者の中には、パソコンでマイニングができるのであれば、自作する必要はないのではないかと思うかもしれませんが、マイニング報酬を得るレベルの処理は難しくなります。つまり、マイニングとは計算処理の作業の事を指します。ですので、マイニングを行うということは、24時間パソコンに負荷が掛けられています。そうなると、普段使いのパソコンに保存しているデータが、飛んでしまう可能性がありますし、他の作業ができないほど重くなります。

他にも理由があり、2018年のマイニング業界は、マイニング専門の業者がマイニングマシンを製作し24時間365日稼働させています。それも、高性能なパーツを取り揃えているので、一般に販売されているパソコンでは太刀打ちできません。さらにマイニング報酬は、より多くの計算処理を行ったユーザーに対して与えられます。従って、低スペックのマイニングマシンでは、電気代と端末の負荷だけが掛かりマイニング報酬が得られません。その為にも、多くのユーザーがマイニングマシンを自作しているのです。

マイニングマシンの自作に必要なパーツ

初心者がマイニングをするメリットや自作方法マイニングマシンとは、すなわちパソコンのことです。ですので、パソコンを構成するパーツを揃えれば問題ありません。
以下がマイニングマシンに必要なパーツです。
・マザーボード
・CPU
・GPU
・電源ユニット
・HDDもしくはSSD
・メモリ
・マウス
・キーボード
・ライザーカード
・マイニングリグ
・モニター
・OS
これらが、マイニングマシンに最低限必要なパーツの一覧です。

マザーボードは、各パーツの基盤となるユニットで、比較的サイズの大きいパーツです。そして、CPUとは、マシンの頭脳と呼ぶべき部分で、通常の処理ではCPUが計算しています。しかし、マイニングの場合は、特殊な暗号を用いている為にCPUではあまり処理が進みません。ですので、GPUがポイントとなります。

GPUとは、グラフィックボードで、画像処理の為に行われるパーツです。マイニングマシンでは、GPUで主に計算するので、予算の範囲内でもよいので比較的グレードのよいGPUを選ぶのがおすすめです。そして、電源ユニットは、文字通り電源供給ユニットです。コンセントから電源ユニットに電気が供給され、各パーツへと供給されます。次のHDD・SSDとはデータを保存する為のユニットです。

メモリとは、一時記憶装置で8GBあればマイニングマシンに充分といえます。ライザーカードとは、マザーボードの規格とGPUの規格が合わない際に、接続する為の変換器のようなユニットです。3枚以上のライザーカードを接続すると熱暴走する可能性もあるので、初心者の方はまず1枚からで抑えましょう。

マイニングリグとは、マイニングマシンの為に開発されたケースのようなものです。PCケースでもいいのですが、こちらの場合は完全に覆ってしまう為、拡張する際にはマイニングリグの方が使いやすいです。特にGPUを拡張させる際に、サイズが大きくなります。そして、キーボードとマウス、モニターを用意して、マイニングマシンと接続します。そして、OSをインストールして、ソフトの環境設定とマシン設定を行います。

最後に、マイニングソフトをダウンロード・インストールして、各マニュアルに従ってマイニングをスタートさせます。

マイニングマシンを自作するメリット・デメリット

マイニングマシンを自作することで、効率よくマイニングが行えるので収益源として活用することができます。また、継続的にマイニングを行うことで、マシン代の回収もできますし金利収入のように定期的な報酬が入る点が魅力的です。一方デメリットとしては、自作マシンのコストが約30万円近く掛かる点です。また、マイニング報酬の1日平均は、数100円でコスト回収までは長期的な計画が必要です。

ある程度PCに関する知識も増やし、資金も余裕がでた時にマイニングマシンを用意するのがよいでしょう。