ビットコインキャッシュとAugur

皆さん仮想通貨と聞いて何を思い浮かべますか?多くの人が「ビットコイン」と答えるでしょう。ですが仮想通貨は円やドル、ポンド、ユーロのように沢山の種類があります。仮想通貨は現時点で700種類以上あると言われています。今回は「ビットコインキャッシュ」と「Augur」について説明しようと思います。

「Bitcoin Cash」(ビットコインキャッシュ)とは

「ビットコインキャッシュ」とは日本時間で2017年8月2日に「ビットコイン」から分裂した通貨です。理由は「ビットコイン」の取引量が増え取引スピードが低下したためにハードフォークされ誕生しました。ハードフォークにより取引データを記録するブロックの容量の変更により、「ビットコイン」では1メガバイトだったのに対し、「ビットコインキャッシュ」では8メガバイトまで上がりました。それとキュリティが向上しました。

分裂後一コイン当たり約3万円でした。その後価格が上昇し一時8万円台まで上昇しますがすぐに下落してしまい、10月には3万円台に戻ってしまいました。分裂したばかりの通貨だったので、安定しませんでした。ですが、10月の後半あたりから価格が急上昇をはじめ、一時30万円台にまで上がりました。最近は15万円台を行き来しているため、少し落ち着きました。ですが誕生間もない仮想通貨ですのでちょっとした出来事で大きな変動が見られる可能性がありますビットコインキャッシュはBCHと表示されていますが一部の取り扱い会社ではBCCと表示されている可能性があるので、取引や送金の場合注意してください。

ハードフォークとは

ハードフォークはわかりやすくいうとアップデートやメンテナンスのようなものです。ハードフォークにより旧ルールから新ルールに変更になります。仮想通貨はブロックチェーンによって成り立っています。ブロックチェーンは最初から連なる1つのデータの列なのでルールを変えるには、全ての仕様を変更し、以前の仕様も使える方法。もう一つは新しい仕様だけを採用する方法です。全てのブロックを書き換えるのがソフトフォークで、決められたブロック以降新仕様するのがハードフォークです。ハードフォークが行われた後は基本的に旧仕様、新仕様どちらの仮想通貨も存在する事になります。

仮想通貨ビットコインキャッシュの将来性

「ビットコインキャッシュ」はマイニング不安定さの問題がありましたが、11月のハードフォークによるアップデートによりマイニング問題が解決されました。一時決済スピードが低下し不安定な通貨でしたが、それも改善され最近ではそのような問題が無くなりました。改善されていくうちに手数料も安くなりとても便利な通貨になりました。それにより保有している人が多くなり、多くの取引所が「ビットコインキャッシュ」を取り扱っています。信用度がさらに高まっているので今後も取引量や「ビットコインキャッシュ」を取り扱う会社が増えると思います。

最近一部の新聞社ではビットコインがまた分裂し「ビットコインキャッシュプラス」「ビットコインクラシック」「ビットコインダイヤモンド」「ビットコインシルバー」が誕生する可能性ができました。すでに発行されている仮想通貨は「ビットコインキャッシュ」と「ビットコインゴールド」です。 さらにアメリカの大手決済会社であるbitpayが「ビットコインキャッシュ」決済に対応して、世界最大級の取引所である coinbase が「ビットコインキャッシュ」の取引を開始しました。保管とウォレット大手の blockChain.com も公式サイトで「ビットコインキャッシュ」をウォレットに対応させると発表した。さらに「ビットコイン」のデビットカード大手である Wirex は「ビットコインキャッシュ」を対応させると発表しています。このことから「ビットコインキャッシュ」は投機目的だけで購入する必要がなくなりそうです。買い物や送金をするために数万円所持しとくのも1つの目的になります。「ビットコインキャッシュ」は誕生して間もない仮想通貨でありますが、「ビットコイン」より優れている分野もあり、多くの企業が「ビットコインキャッシュ」に関わっているため、これから需要が高まる可能性があるため、価値がなくなるということはほぼ無いと思います。

「Augur」(オーガー)とは

仮想通貨Augurは参加国の増加によって価格が影響される「Augur」は2015年10月頃に運用が開始されました。一時時価総額9位まで上がりました。運用開始当時は数百円台でした。公開された日にちが2016年10月頃で、約20倍の価格がついたため、多くの人が利益確定してしまい数日間で価格が急落しました。その後は価格があまり変わりませんでしたが、2017年3月あたりから価格が急上昇し始め4,000円代まで行きました。現在(2017年11月)では2,000円台付近を変動しています。

「Augur」は日本語で占い師という意味です。この仮想通貨は未来にできることを予想して的中したら報酬がもらえ、的中しなかったら損失する仕組みになっています。選挙で誰が当選するか、経済状況がどうなるか、スポーツで誰が勝つかなど様々です。「Augur」と保険の仕組みはよく似ています。保険は万が一の時に備えるために月々一定額を支払い、病気になった時に保険料が降りる仕組みです。それを実際「Augur」でも保険みたいにかけることが出来ます。例えば癌になるだったり、体の一部が悪くなり仕事ができなくなるなど予想をします。結果そのようになってしまった場合未来の予測が当たったとされ、「Augur」が支払われます。このことから複雑な保険に加入するより「Augur」の方がシンプルでわかりやすいのかもしれません。ですが、日本では法律で賭博行為が禁止されています。未来予測でギャンブルを行うと逮捕されてしまう可能性があるので、注意が必要です。「Augur」は胴元がいないので不正ができないため、その点では注目されています。

「Augur」は未来を予測して当たったら報酬が貰えるといいましたが、誰が判断しているのでしょうか?判断している人たちはレポーターという人達です。レポーター達の多数決によって正しいか正しくないか判断されます。正しい判断をしたレポーターには報酬がもらえ、正しくない判断をしたレポーターはレポーターになるための立候補金が没収されます。「ビットコイン」などはマイニングは専門の企業がやるのではなく、マイニングをしたい一般の人がやりますが「Augur」も同じです。そのためコストを抑えることができます。

仮想通貨Augurの将来性

今後日本で「Augur」の使用が認められれば価格が上がるかもしれません。上がるかもしれませんが、保険業界、パチンコ、競馬なども落ち込む可能性が考えられます。さらに予測を当てたいという気持ちが強くなり犯罪にまで発展する可能性も考えられます。先ほども書きましたが、ルールがとても保険に似ています。このシステムが確立してしまった場合、社会インフラになる可能性が高いです。ですが導入するには各国の法律問題が生じるため、この先どうなるのかわかりません。ですが今以上に参加できる国が増えた場合普段の生活に利用される可能性がありますし、価格が急上昇する可能性があります。逆に参加できる国があまりなかった場合今の状況とあまり変わらないと思います。ですので常に最新の情報を持っておいた方がいいと思います。

「Augur」はこれからどうなるのか予想するのがとても難しい通貨です。なので今沢山「Augur」を大量購入しとくのはあまりお勧めできませので、余裕資金で購入することをお勧めします。もし参加国が増えれば沢山購入してもいいかもしれません。