仮想通貨取引に関心がある人であれば「Poloniex (ポロ二エックス)」という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?Poloniex (ポロ二エックス)はアメリカに拠点を置く取引量が世界最大級となる仮想通貨取引所です。国内における仮想通貨取引などに慣れてきて、更なるチャンスを掴みたいと考えている人にとっては海外取引所で新たな仮想通貨取引へのチャレンジというものは、大きな魅力があると思います。

今回は、Poloniex (ポロ二エックス)について、どのような特徴をもつ取引所なのか?Poloniexを通じた仮想通貨取引にはどのようなメリットがあるのか?そして、噂されているリスクなどについては本当なのかを詳しく解説していきます。

仮想通貨取引所Poloniex (ポロ二エックス)とは

仮想通貨取引所Poloniex(ポロ二エックス)の可能性2014年にアメリカで開設をされた仮想通貨取引所Poloniex (ポロ二エックス)は、取り扱う仮想通貨およびアルトコインの種類が約70銘柄と世界でもトップレベルの水準を誇り、取引量においても世界最大規模となっています。Poloniexは、仮想通貨のみを取り扱っており日本円をはじめとする法定通貨は一切取り扱いをしていません。どちらかというと仮想通貨取引に慣れている経験値を積んだ投資家向けの取引所となります。Poloniexではさまざまな仮想通貨投資を行うことができ、通常の現物取引に加えて、仮想通貨の貸出で利子を得るレンディングやレバレッジ取引も実施可能です。

Poloniex (ポロ二エックス)の特徴的な機能「レンディング」と「レバレッジ取引」

Poloniex(ポロ二エックス)の最大の特徴は「レンディングサービス」です。レンディングサービスとは、自分が保有している仮想通貨を自動的に、マージントレーダーへ貸し出し、その間に発生をする利子を収益として獲得していくサービスです。レンディングサービスで仮想通貨を貸し出しできる期間は最大で2日間となり、貸し出しをして2日が経つと貸し出した金額に利子が加えられた状態で自動的に返金される仕組みになっています。レンディングサービスはPoloniexが取り扱うすべての仮想通貨で行うことができるので、Poloniexにアカウント登録をしているすべてのユーザーが簡単に利用することができます。

さらに、レンディングサービスで発生するPoloniexへの取引手数料は獲得した利子の15%となりますが、貸し出しから回収までを全て自動で行うことができるサービスのため運用の手間などがなく、大きなメリットがあります。

もうひとつの特徴となるのが「レバレッジ取引」です。Poloniexでは仮想通貨同士での現物取引に加えて、レバレッジ取引も行うことができます。レバレッジは2.5倍で設定されており、証拠金をビットコインで入金をするとビットコインFXを開始できます。

Poloniex (ポロ二エックス)のメリットとは?

アメリカに拠点を置く世界最大級の仮想通貨取引所Poloniex海外取引所であるPoloniex(ポロ二エックス)を利用する主なメリットは以下のようなものになります。

取り扱う仮想通貨の種類が豊富
海外取引所の特徴のひとつは取り扱う仮想通貨の種類が多いことです。なかでもポロ二エックスは約70種類とそのなかでも多く、日本国内で取り扱いの種類が多いとされるbitFlyerが7種類であることを考えても、その10倍にもおよぶ仮想通貨を取り扱っていることになります。
種類が多いことに加えて、Poloniexでは仮想通貨同士での取引が可能となっているので、国内取引所とは異なる仮想通貨投資ができるのもメリットになります。

取引にかかる手数料が安い
仮想通貨取引所で取引を行う際には、さまざまな手数料が発生します。この手数料の安さがPoloniexを利用するメリットのひとつになっています。もっとも特徴的なものがスプレッドになります。スプレッドとは仮想通貨の購入価格と売却価格の差のことで、国内取引所では約2%程度に設定されることが一般的なものが、Poloniexでは0.15~0.25%と格安に設定されています。そのほかの送金手数料なども他の取引所と比べて非常に安いことが特徴です。

世界最大級の取引規模によるスケールメリット
Poloniexは取引規模が世界でも最大級の仮想通貨取引所のため、取引量が多いことで得ることができるスケールメリットがあります。それは、仮想通貨の流動性が高く、取引が成立しやすいということです。世界中の投資家が利用する国際的な取引所となりますので売り手と買い手が多く集うために国内取引所に比べて取引成立がしやすくなります。

Poloniex (ポロ二エックス)のデメリットとは?

Poloniex(ポロ二エックス)で仮想通貨取引を行ううえで、理解すべきデメリットを紹介します。

日本円での入手金ができない
Poloniexでは日本円を取り扱うことができません。そのため、Poloniexで取引を行う場合には、取扱がある通貨を別の取引所などで調達をし、Poloniex口座に送金をする必要があります。当然そこには各種手数料が発生するので費用的なコストがかかることや、リアルタイムでの取引が難しくなるため、価格変動が激しい仮想通貨市場では小さくないデメリットになります。

日本語への対応がない
Poloniexの運営拠点はアメリカとなるため、取引サイトはすべて英語でのやり取りとなり日本語には対応をしていません。語学力に自信がある人や、海外FXなどの経験がある投資に精通した人などは問題になりませんが、英語に不慣れな人や投資経験が浅い人などは注意する必要があります。

スマートフォンアプリがない
国内取引所の多くはPCサイトからの取引だけでなく、専用のスマートフォンアプリからの取引が行えるようになっており、価格変動が激しくリアルタイムでの取引を行いたい投資家にとっては欠かすことができないツールになっていますが、Poloniexにはアプリがありません。取引への参加はPCサイトのみとなるため、リアルタイムでの取引参加についてはデメリットとなってしまいます。

トラブル報告が多数ある
Poloniexを実際に利用している人などから多数のトラブル報告があることも事実となります。トラブルの内容としては、「送金をした通貨が着金しない」「サイトがハッキングされている」「クレームへの対応がない」などサービス内容やサイト運営にかかわるセキュリティ関連のことまで多岐にわたるトラブルが相次いで発生していることへの理解が必要です。

国内取引所では扱いがないマイナー通貨に眠る大きな可能性をつかむ

Poloniex(ポロ二エックス)のような海外取引所には、日本国内の仮想通貨取引所では取り扱いがない、世界中の仮想通貨がたくさん取引されています。これらのなかにはマイナー通貨として、発展途上にある通貨が眠っており、ここにはビットコインなどの成熟しつつある通貨にはない価格高騰のチャンスが埋もれています。

海外取引所を利用するには日本語の対応サービスがなかったり、日本円での現物取引ができなかったりと不便な点やリスクも多くあります。また、マイナー通貨についても今後の発展は保障されておらず、投資してすぐに破綻するリスクも多く抱えていることも事実です。そのようなリスクをとっても大きなリターンを期待したいという、仮想通貨取引に精通をした人にとっては、とても魅力的なチャンスがPoloniexには隠されています。

今回紹介をした特徴やリスク、デメリットなどを総合的に判断して、先ずは口座開設からチャレンジすることは情報収集という観点でも有効な手段と言えます。