仮想通貨市場は、時々刻々と変化を繰り返しており上級者でも100%の予測は不可能です。また、仮想通貨に限らず投資の分析・予測の勝率は、6割を超えれば優れているとも言われています。一見すると6割の勝率は低いように感じるかもしれませんが、ボラティリティの激しい仮想通貨市場で損失を4割に抑えるのは非常に難しいものです。

仮想通貨や投資未経験者には、イメージが難しいですが投資を始めた初心者であれば、価格予測と売買タイミングのハードルの高さはよく理解できるでしょう。ツールは多数存在しますが、ツール自体は市場予測をしません。あくまで様々な要因をまとめて結果を出すだけなので、その結果をどのように解釈するかは投資家のスキルにゆだねられます。しかし、市場を中心として新たなツールが注目を浴びています。

それは、AIを活用した市場の予測と分析です。AIは、近年急速に企業も取り入れ始めている、注目の産業ですが仮想通貨にも活用されています。そこで今回は、仮想通貨に活用されているAIについての紹介と、投資家がAIをどのように活用するのがよいのかについて解説していきます。

仮想通貨分析とAIの相性

AIを使って仮想通貨市場の予測を行う新しいツールが続々と開発仮想通貨投資に用いられてきた手法は、テクニカル分析とファンダメンタル分析の2種類です。どちらも、元々株式投資の中で生み出されてきた手法であり、2018年時点でも仮想通貨市場で活用出来るのかは、検証中となっています。

テクニカル分析は、チャートをベースにして行い、過去の価格推移から未来の価格を予想する方法のことを指します。例えば、移動平均線もテクニカル分析の手法の1つです。仮想通貨投資初心者も含めて、仮想通貨投資をする際に自然と使っているツールになりますが価格予測にも用いる事ができます。

続いて、ファンダメンタル分析についてですが、こちらはチャートを使ったものではありません。その代わり、外部要因や投資対象の価値から未来の価格を予想します。ただし、こちらの手法については、株式投資と一部違います。なぜなら、株式投資で用いるファンダメンタル分析は、企業の業績や商品の売り上げ、これまでの実績などを分析対象にするからです。しかし、仮想通貨は株式ではありませんので、同様の分析はできません。従って、独自の分析方法になりつつあり、ブロックチェーン技術や新たな機能追加などを指標にしています。

このように、仮想通貨の分析には株式投資で用いられてきたツールが活用されており、どちらも2018年時点で多くの仮想通貨投資家が利用しています。しかし、投資初心者や、収益率の伸び悩みを感じる中級者の中には、これらの分析手法について苦手意識を持っている方もいるでしょう。

そのような方達は近年仮想通貨投資を含む、投資業界が注目しているAIによる予想も活用してみるとよいでしょう。AIと聞くと、その実用性について疑問を感じる方もいるでしょうが、2018年6月時点でも分析・予測が続いています。

元々、価格変動が激しく新しい分野でもあるので、投資経験者でも分析・予測が難しいとされています。従って、AIによる分析・予測は、初心者や伸び悩みを感じる投資家にとって、役立つツールにもなり得るでしょう。なぜなら、AIはデータを基に計算し、計算結果を基に予測をします。そしてAIのデータ量は、人が収集する量・スピードとは比較にならない処理能力があり、AIは少なくともデータの母数に関しては優位性があるといえます。

仮想通貨を分析するAIのウェブボット

仮想通貨業界で特に注目されているAIによる、予測ツール・ソフトというのがウェブボットになります。ウェブボットは、元々株式投資の予想の為に開発されたソフトでしたが、次第に用途が広がっていき将来の社会全体の予測から、市場や個別の通貨の値動きに関する分析・予測まで行われるようになりました。

ウェブボットがどのように市場や通貨の予測をするかというと、AIがSNSやブログなどのウェブ発信の情報を収集・分析します。ポイントは、情報に含まれる人々の感情もデータ化している点にあります。これまでの情報収集ツールというのは、あくまで大量の数値情報の整理・計算を主な方法としていました。しかし、ウェブボットでは、掲示板やSNS・ブログなどから感情も読み取り仮想通貨に対する需要を予測しています。

例えば、あるSNSで多くの投資家が、Aという仮想通貨はこれから上がる気がする、などのような書き込みをしていたとします。そうするとウェブボットのAIは、Aという仮想通貨は人々の関心を集めており、尚且つこれから需要が増加すると考えます。そして、算出した予測結果には、Aという仮想通貨が今後価格上昇するだろうと発表します。実際には、更に複雑な処理が行われていますが、原理的には前述の流れが近いです。従って、ウェブボットのAIというのは、AIの情報処理機能を活用したビッグデータの収集・整理・感情なども含めて分析・相場や価格を予想する、といった機能があります。

メリットとしては、仮想通貨投資初心者を含めて人の手では処理しきれない量の、情報を瞬時に解析し予測まで発表する点にあります。従って、AIを使ったウェブボットを参考にして、手軽に相場予測ができます。

デメリットは、AIを使ったウェブボットといえど、突発的事象とそれに伴う予測は難しいです。ウェブボットのAIの特徴は、あくまで中・長期的な期間の情報をまとめて予測するAIツールです。従って、短期的に起きた事象の分析については、精度が下がる傾向にあります。例えば、2018年1月に起きたコインチェック事件が代表的です。こちらの事件を予測することは難しいのは勿論、予想していない事象ですので、その後の市場予測についても厳しい状況と言えました。

ウェブボット以外の仮想通貨分析AI

AIを使って仮想通貨市場の予測を行う新しいツールが続々と開発ここまでAIを使ったウェブボットについて紹介してきましたが、仮想通貨市場の予想を行うAIは他にも開発されています。その1つがシグナルというツールです。開発元は、東京大学の研究所で国産のAIツールとなっています。

主な機能は、まずウェブボットのAIのように仮想通貨に関する情報を収集し、分析・予測を行います。他にも、シグナルAIが収集した仮想通貨に関する最新情報を、スマホなどにてアラート・通知してくれる機能もあります。従って、予想の参考にしたいというだけでなく、通貨に関する最新情報を知りたいという方にもおすすめなAIツールといえるでしょう。またこのAIは、アラート機能はLINEでも通知してくれるので、より手軽に情報を得る事ができます。

仮想通貨投資初心者は全ての分析をAIに頼ってはいけない

仮想通貨に関連する事柄に関して、AIを使った新しいツールが続々と開発されています。ですので、これらを活用すれば、投資家自らが情報を収集し、分析する手間が最小限に抑えることが可能となります。しかし、気を付けるポイントもあります。特に仮想通貨投資初心者の方は、ウェブボットなどのAIが分析・予測した情報を全て頼って投資をすることは控えた方がよいでしょう。

理由はいくつかありますが、まずAIの予測だけを頼っていては、自身の投資スキルが伸びない可能性があります。AIの予測は時に人の予想を超える場合もありますが、必ずしもAIが的中する訳ではありません。また、仮想通貨の分析を自ら行わなければ、なぜAIがこのような予測をしたのか理由を探る力が伸びないでしょう。仮想通貨の相場を予想するAIも参考にしつつ、自分自身が分析した内容と組み合わせて仮想通貨投資することがバランスのよい方法といえます。