仮想通貨投資を始めた初心者の方は、1ヶ月ほどで取引の手順などには少しずつ慣れてきたでしょう。しかし、まだまだ知らない分野も多く、どこから仮想通貨や技術的側面について勉強していけば良いか分からなくなることもあります。
1つは、仮想通貨投資上級者やインフルエンサーの方が運営している、仮想通貨ブログやSNSを見て取引テクニックを学ぶ方法があります。ですが、目的もなく仮想通貨取引や技術的な情報を見ても、スキルアップに繋がりにくい場合があります。そのような時は、仮想通貨の何を知りたいのか、情報の取捨選択を行うことが大切です。
例えば、ICO案件に興味・関心があるして、国内の仮想通貨取引所だけで取引していてもICO案件に参加することはできませんよね。つまり、最初の時点でアプローチの方法にズレがあるので、ICO案件について触れる機会が少なくなっています。基本的に、ICO案件は仮想通貨取引所で扱っていません。ほとんどは、ICOの公募サイトや開発元のサイトで詳細な内容について説明されています。
そして、今回紹介する仮想通貨syloも、取引所に上場していない開発中のプロジェクトです。そこで、仮想通貨syloとsyloプロジェクトの概要や特徴、TGE案件の意味などについて説明していきます。仮想通貨初心者で、ICO案件に興味がある方は知っておくとよいでしょう。
TGE案件とは
仮想通貨sylo(サイロ)プロジェクトは、TGE案件と呼ばれています。仮想通貨業界では最近注目されている言葉なのですが、有名ではないので初心者の方の中には初めて聞いたという場合もあるでしょう。まずは、TGE案件について説明していきます。
TGE案件をなるべく簡単に表現すると、ICO案件の中の1つのジャンルです。ICOとは、上場前の仮想通貨・プロジェクトが資金回収と知名度を上げる為に行う、プレセールのことです。2018年時点では、ICOに関する規制や枠組みはありませんので、誰でもICO案件について作成公募することができます。
従って、日々新しいICO案件が公募されては資金調達をしています。そして、ICOを行う仮想通貨投資家は、定期的に優良ICO案件を探しては、プレセールを狙って先行投資をしています。ですので、今後ICO関連で収益を出そうと考えている、仮想通貨投資家は日々ICO公募案件をチェックし、プロジェクトの概要や今後注目される理念や機能が実装されるか、よく分析することが大切です。しかし、仮想通貨投資初心者でなくとも、ICO案件の安全性や信頼性まで正確に分析することは非常に厳しいです。
そこで、最近注目されているICO案件が、TGEというカテゴリーに分類されているプロジェクトになります。TGEとはToken Generating Eventの略で、日本語読みではトークンジェネレーションイベントと呼びます。こちらもICO案件なのですが、第三者による調査が行われた案件ですので、何も調査されていないICO案件よりも信頼性が高いとされています。
まず、第三者の調査機関は、ICO案件が発行しているホワイトペーパーを確認しますし、開発元に対してなぜプロジェクトを立ち上げたのか・調達した資金の利用目的・システムの概要や仮想通貨の運用方法・法的に問題ないかなど、細かく調査します。また、調査機関の審査には一定の基準も設けられているので、基準を満たせなかったICO案件はTGE案件として扱う事はできません。従って、TGE案件として公募されているプロジェクトは、少なくとも調査機関によるプロジェクトの詳細を審査されたということです。ですので、通常のICO案件よりも投資候補として考えやすいですよね。
ただし、TGE案件に誰でも参加できるわけではありません。TGE案件を審査・管理しているCTIAという企業から購入するのが一般的な方法になります。CTIAとは、CRYPTO TOKEN INVESTMENT ADVISORYの略称で、クリプトトークンインベストアドバイザリーと読みます。TGE案件の調査プロジェクトを立ち上げ、コンサルティング業なども行っている投資アドバイザリー会社となっています。本社はスイスで子会社は日本にもあるので、日本語のサイトもあります。
仮想通貨投資家が気を付けるべき点としては、CTIAという企業自体はまだ日本で知名度も高いとは言い切れないですし、評判などの情報も少ないです。ですので、TGEプロジェクトの審査を通過した、全てのTGE案件が確実に安全という認識はしないようにすることが大切です。あくまで、民間企業の独自審査を通過したということを念頭において、参考情報として考えるのがよいでしょう。
TGE案件の仮想通貨sylo(サイロ)とsyloプロジェクト
TGE案件について理解できた所で、同案件に分類されている仮想通貨sylo(サイロ)とsyloプロジェクトについて紹介します。ただ2018年6月時点では、情報が少なく現時点で公開されている、情報を基に説明します。
まず、syloは、ニュージーランドを拠点とする仮想通貨開発チームが立ち上げ、仮想通貨プロジェクトのことです。主な目的は、LINEやスカイプといったコミュニケーションツールの、ビジネス用のツールとして使われることを考えて開発されています。
既存のコミュニケーションアプリやツールは、情報漏洩のリスクがあるので企業で導入することに慎重になっている場合もあります。そこで、sylo開発チームは、仮想通貨CentralityとP2Pシステムを組み合わせた、ビジネス向けコミュニケーションアプリsyloのリリースを行いました。
iOS・Androidどちらにも対応しており、2018年6月時点でスマホにインストールできます。また、Centralityと連動させている為、分散型アプリケーションとしてシステムが運用されているので、セキュリティ面で強化されていますし、ブロックチェーン技術によって中央サーバーを介さず直接やり取りができます。従って、ユーザー同士の通信でしか内容は残らないので、情報漏洩リスクを抑えられます。
syloアプリはリリースされている
続いてsyloアプリに焦点をあてて、紹介をしていきます。前述でも説明したように、Syloアプリは2018年6月時点で既にリリースされており、誰でも利用することができます。また、その機能はメッセージ・通話・画像や動画共有・動画配信など、LINEとlineライブを組み合わせたサービスといえます。利用料は10人以内との通信であれば無料ですが、10人以上となった場合は月10ドル支払う必要があります。
仮想通貨sylo(サイロ)の将来性・信頼性
仮想通貨sylo(サイロ)については、2018年6月時点で上場・発行していないので開発中といえます。TGE・ICOのプレセールは既に終了しているため、そちらから購入することもできないです。ただし、公式TwitterやFacebookなどのアカウントが開設されているので、今後新しい情報が公開された際には、SNSで気軽に確認できます。
次に将来性についてですが、ビジネス向けコミュニケーションアプリに使われるということで、発行目的は明確にあることが分かります。2018年6月時点では、仮想通貨syloの発行はされていないので、相場分析やどれだけの資金流入があるか、判別できませんがプロジェクトの方向性は明確ですので将来性は見込めるでしょう。また、ビジネス向けコミュニケーションアプリを使いたいという、需要は国内でも考えられるので、国内ユーザーが仮想通貨syloに注目する可能性もあります。