カザフスタンの経済特区の最高責任者が仮想通貨の規制はしつつも、仮想通貨に関する技術、ブロックチェーンなどのテクノロジーによる革新に対して前向きな姿勢を出していく方針を打ち出しました。ブロックチェーン会議「アスタナ」で行った演説ではアスタナ金融センター(AIFC)の最高責任者カイラット・カリエフシ氏はこれからブロックチェーンと仮想通貨を注目していくと述べた。

「仮想通貨の規制に関する問題点については、現在集中的に議論されているところだ。この問題におけるAIFCの立場は明確だ。仮想通貨の流通を当局の規制下に置くことは不可欠であると考えている」

仮想通貨に応用されている技術が今後の経済の発展の一歩となる可能性カズインフォルムインフォルムによれば、AIFCの規制当局は今夏、仮想通貨を規制するためのルールを承認する計画を推進していくつもりだ。カリエフ氏は、適切なルール作りのために国際的に関係各機関と協力して取り組んでいるところで、フィンテックの技術革新に財政支援を提供しブロックチェーンとプログラミングのためのコースを用意すると明らかにした。

AIFCは、国際貿易を誘致し、世界市場におけるカザフスタンの地位向上を目指して創られた自由経済区である。AIFCでは、フィンテックの開発について、「金融中心地の主要な戦略的方向性を示す活動の一部」であると述べている。

AIFCの仮想通貨に対する姿勢は以前からも前向きで昨年10月に金融投資サービスを提供するExanteとパートナーシップを締結し、独自のデジタル通貨発行に乗り出していた。

5月末、カザフスタン大統領であるヌルスルタン・ナザルバエフ氏は、仮想通貨の規制について国際的な協力をと呼びかけた。仮想通貨に対するカザフスタンの国民の関心もまた高まってきており、3月に検索エンジンのヤンデックスが発表した情報によると、今年に入りカザフスタン人が仮想通貨に関連した言葉を検索した件数は、昨年よりも増加していることがわかった。

カザフスタンが世界中の国々で浸透しつつある仮想通貨の分野において、先を越されないようにしている。

仮想通貨は急成長が見込まれていたが、今年に入って数ヶ月はどのレートも横ばいとなっている。

カザフスタンにとって仮想通貨が国民にとって身近な存在になりかけており、AIFCにとっても仮想通貨に応用されている技術が今後の経済の発展の一歩となる可能性が大きいと期待を抱いているのが伺える。