近い将来スロベニアの巨大ショッピングモールで仮想通貨決済が可能に
ビットコインなどの仮想通貨の価格が低迷する中で、仮想通貨を実際の店舗で使用出来るようにする試みがスロベニアで行われています。
スロベニアはイタリアとオーストリアそしてクロアチアに囲まれていて、四国と同じ程の面積を持った小国ですが、ブロックチェーン技術の推進には積極的な国となっています。
特に首都のリュブリャナ近郊にある都市クランではブロックチェーンを取り扱うソフトウェア企業が複数存在しています。
そしてそのソフトウェア企業のうち2社が資金を提供して、2018年3月13日にビットコインのシンボルを表すモニュメントを完成させたこともありました。
このようにブロックチェーンの技術開発に積極的で仮想通貨に関して好意的なスロベニアですが、そのスロベニアのリュブリャナにBTC Cityというスロベニアでトップクラスの人気を誇るショッピングモールがあります。
そのショッピングモールは広さが東京ドーム3個分程あり、モール内に500以上の店舗があるのですが、その500以上ある店舗全てで仮想通貨の決済システムを導入し、ビットコインを取り扱うATMをモール内の各所に設置することを計画していて、現在はパイロットテストを実施している最中です。
日本ではネットショッピングモールが出現
実店舗のショッピングモールで仮想通貨決済が出来るように進めているスロベニアに対して、日本ではタッチモールやビットコインモールのようなネット上で仮想通貨による決済が行えるショッピングモールが存在しています。
例えばタッチモールは各地域の名産品や原価商品そして形落ち等による割安な商品などをネットで購入することが出来ます。
そして支払い方法はその購入によって得られたポイントで支払うことが出来ますし、クレジット払いやビットコインによる支払いも可能となっています。
一方ビットコインモールはビデオカメラやPCディスプレイそしてスマホやタブレットなどの電化製品をネットで販売していますし、ビットコインやライトコインのゴールドやシルバーのメダルを販売していたり、コーヒーメーカーやキッチン用品等をビットコインかモナコインで販売しています。
価格のレートはビットコインモールのサイトに記載されていますが、ビットコインの場合はBitFlyerやZaifそしてBtcbox等の取引所の価格を元に決めていますし、モナコインの場合はZaifの価格を元に決めています。
実際の販売価格はビットコインやモナコインのレートによって変わってくるため、レートによっては割高になってしまうこともありますが、レートが下がり割安になるタイミングになればビットコインモールで購入するのも安く欲しい商品を手に入れる方法になるため、チェックしていると便利なショッピングモールになります。
仮想通貨決済のショッピングモールが日本でも生まれるために克服すべき課題とは
スロベニアで実際のショッピングモールで仮想通貨による支払いが行えるように試みられている状況に対して、日本では店舗による支払いが増えてはいても限られていて、ショッピングモールにおいてはネット上のものしか存在していないのが現実となっています。
ただビットコインなどの仮想通貨の価格が下がっているにしても変動幅が以前ほど広がっていないため、仮想通貨による決済を実際の仮想通貨の価格に近い状況で行うことが出来易くなっていることも事実となっています。
そのため例えば自動車のように海外で販売している企業が想定為替レートを算出して予算を組むように、販売価格を仮想通貨の想定価格を決めて販売が出来るようになればそのうち日本でも実際のショッピングモールで仮想通貨による決済が行える可能性があります。
ただ仮想通貨の価格変動が激しいために大きく損失を出してしまったり、仮想通貨の流出や仮想通貨取引に関する詐欺被害などがあったためマイナスイメージがついて扱いにくくなっているのが実情です。
そのため国際的な法整備を行って安心して仮想通貨の投資が出来る国際的な環境を作り出し、その事によって仮想通貨取引を行う人を増やすことが重要になります。そして仮想通貨取引を行う人が増えれば取引量の増加によって価格の変動が穏やかになり、その事によって失われつつある仮想通貨に対する信頼と関心が高まっていくことになりますし、その事が仮想通貨に対する信頼と関心を更に大きなものに育て上げ、結果的にショッピングモールで仮想通貨決済を取り入れようという方向に流れが向いてくると想定することが出来ます。