2018年初頭は仮想通貨のチャートが全体的に急降下することになりましたが、市場としては現在も大いに注目を浴びている現状です。仮想通貨は法定通貨と違って価値を法で担保されることがなく、仮想通貨を「使う」という意味では売却して法定通貨にすることが必要になります。
しかし、仮想通貨の価値自体が上昇している現状では、仮想通貨での支払いを許可している企業が増えてきていて、日本国内においても仮想通貨での商品の購入を認めているお店が出てきています。
このような動きは世界ではより素早くなってきており、最近では多くの人が利用する空港においてもその動きが波及しているのです。本稿では、ノルウェー空港の仮想通貨導入の動きについて説明していきます。
ノルウェー航空CEOがノルウェー国内で仮想通貨取引所を設立
仮想通貨市場はヨーロッパにおいても大いに注目されています。もちろん、法規制に関する議論についても行われているものの、経済の活性化には欠かせない存在になりつつあるので、今後も仮想通貨を上手く際立たせようとしてくると思われます。
そんな中、ノルウェーでは2018年4月にノルウェー空港のBjornKjosCEOが国内に仮想通貨取引所を設立するというニュースが舞い込んできました。ノルウェー・ブロック・エクスチェンジ(NBX)という名称の仮想通貨取引所は、ノルウェー空港の資本力の高さからサービス面についても期待されています。
ノルウェー・ブロック・エクスチェンジが今後どのような運営をしていくかについてはまだまだ分からないものの、資本力の高い企業が仮想通貨事業に参入することは大きいです。ヨーロッパ市場における仮想通貨の盛り上がりを支える一つになるので、市場の競争も含めて歓迎すべきことになります。
日本国内においてもヨーロッパの仮想通貨市場の盛り上がりはチャートに影響してきますので、プラスと捉えることができます。間接的な要因も影響する市場であるだけに、世界の仮想通貨に関連するニュースも積極的に調べていきたいところです。
ノルウェー国内に大きな影響も
前述ではノルウェー・ブロック・エクスチェンジ(NBX)の世界に対する影響を中心に触れましたが、もちろんノルウェー国内においても大きな話題になります。その背景には、ノルウェーが仮想通貨に対してあまりいいイメージを持っていなかったという点があるのです。
仮想通貨は一気にチャートが伸びる可能性がある一方で、法規制がしっかりと定められてはおらず不安定です。そのため、一気にチャートが下落した時に崩壊の危険性があるほど危険なものであるという側面もあります。
加えて、仮想通貨をモデルにしてブロックチェーン技術を使用したトークンを販売するICOにおいては、トークンを開発するための資金を集めて逃げるパターンが横行しています。ICOと仮想通貨は密接に結びついているだけに、仮想通貨に関して厳しい対応をする国も少なくないというのが実情です。
ノルウェーがあまり仮想通貨市場に積極的ではない理由が仮想通貨への不安要素から来るかは定かではありませんが、これまでノルウェーにおける仮想通貨取引は少額に留まっていました。
ノルウェー・ブロック・エクスチェンジは資本力が高いノルウェー空港が運営しているということもあって、ノルウェー有数の企業が仮想通貨事業に参入するということになります。それゆえに、これからノルウェーの仮想通貨への対応の変化がなされる要素も孕んでいるのです。
取引所以外の仮想通貨事業にも参入予定のノルウェー・ブロック・エクスチェンジ(NBX)
以上のように、ノルウェー国内において一石を投じする形になっているノルウェー・ブロック・エクスチェンジ(NBX)。これに加えて、その他の仮想通貨事業に関しても注目されています。
ノルウェー・ブロック・エクスチェンジでは、台帳などにブロックチェーン技術を活用していくことに関しても言及しており、仮想通貨をこえていろいろな場面でブロックチェーン技術を利用することに含みを持たせています。ブロックチェーン技術はそれだけ画期的で汎用性の高いものであるため、このような流れになるのも当然といえるでしょう。
実際に、世界では銀行が台帳としてブロックチェーン技術を実用化しようとする動きが出てきています。これに加えて、支払いの自動化などの要素にブロックチェーン技術を実用化する考えが出てきているので、上手く実用化にこぎつけることができれば一台ビジネスになるという含みもあるのです。
このように、仮想通貨事業を行うメリットとしては、取引所運営で利益を出すことを以外にブロックチェーンの研究という利点があります。これはノルウェー空港のメリットはもちろんのこと対外的にも大きなメリットといえ、ノルウェー空港のような資本力の高い存在は、今後のブロックチェーンの進化という観点からも心強いです。ブロックチェーンの実用化は生活を良くする第一歩になるので、その点についてもしっかりとチェックしておきたいところです。
空港で仮想通貨を使用することができる!?
仮想通貨取引所を航空会社が運営するケースはとても珍しいことですが、それゆえに一番注目されているのは「フライトの利用で仮想通貨を利用できるのか」という点です。これに関しては間違いなく前例がないことなので、大きなニュースになるのは間違いありません。
ノルウェー・ブロック・エクスチェンジ(NBX)の運営の中心人物になるStig Kjos-Mathisen氏は、実際に仮想通貨を航空サービスに取り入れることを示唆しています。ビットコインやイーサリアムといった人気銘柄は使用できる予定であるため、多くの人が空港で仮想通貨を利用できるという予定です。
実際に仮想通貨を利用することでどのような形になるかは、実装してみてということになります。
ただ、法定通貨は相変わらず使えるということになれば、マイナスな影響は見当たりません。仮想通貨を所持している人側から見れば、仮想通貨を売却して法定通貨にするという工程を省くことができる点に関してはとても大きいです。
もちろん、仮想通貨で金銭のやり取りができる場所が少ないので何もかもというわけにはいきませんが、まずは高級外車の仮想通貨導入がどのような形で行われるのか、ということについてもチェックしていくことが必要です。
実際にノルウェー空港で仮想通貨が導入された場合の影響とは
近い将来仮想通貨でのやり取りが可能になる目されているノルウェー空港。それでは、実際に仮想通貨が導入された場合、どのような影響が出てくるのでしょうか。
ノルウェー空港はヨーロッパ内で3番目となる安さを誇る空港です。そのため、コスト面を重視する人は多くが利用している空港になっており、実際に利用者も毎年数千万人を記録しています。
このような高い需要を誇っているノルウェー空港で仮想通貨のやり取りが可能になれば、当然他の空港も仮想通貨の売買について検討していくのではないとかと思われます。特に、仮想通貨の導入によってノルウェー・ブロック・エクスチェンジがより盛り上がるということになれば、航空会社が仮想通貨取引所を運営するというモデルケースも含めて、参考にされていくでしょう。
日本国内においても仮想通貨市場が大きな盛り上がりを見せているので、これを機に欧州の観光旅行等でノルウェー空港を利用するという人が増えてくるという可能性もあります。日本の空港で仮想通貨を利用できるかという点については不透明ですが、海外事情も考慮するのはとても大事なことです。