仮想通貨MINE(マイン)をご存知でしょうか。山手線にも広告が出ているほど、本の宣伝が行われていました。MINE(マイン)は新たな経済圏を作り出すことを目的とした通貨のようです。円、ドル、ユーロ、元などを統合した一つの経済圏を作りだし、そこで使われるコインがMINEというものです。法定通貨を一切必要としない経済圏を作り出すことが目的の様ようです。「ん?ビットコインと何が違うの?」というのがまず受けた印象です。ただ、そこにプラスアルファでいろいろ出てきました。このMINEは保有しているだけで、資産を増やすことができる仮想通貨と言われています。
いわゆるキャピタルを狙った投機マネーが入りにくいので、成長に大きな期待が持てる通貨の1つです。本日は、そんなMINEを初心者の方でもわかりやすく、仕組み、保有するメリット、デメリットをお伝えしていきます。以下はホワイトペーパーに書かれていることを参照したまとめになります。
仮想通貨MINE(マイン)の仕組み
仮想通貨MINE(マイン)の仕組みをまずは解説していきます。MINEは保有することで・他の通貨のマイニングの配当を受け取れる・決済に使用することでイーサリアムの投資が行える
この2点が大きな特徴としてあります。
他の仮想通貨のマイニングの配当を受け取れる
MINE(マイン)は保有することで、イーサリアムの投資が行えます。具体的には、保有量に応じたイーサリアムを手に入れることができます。これは、イーサリアムのセレニティという最終アップグレードが完了するまで行われます。イーサリアムのマイニングは仕様上セレニティが完了するまでとなっているので、セレニティが完了後は別通貨のマイニングに切り替えるとされています。
これにより、永続的にマイニングによる配当を受けることができます。MINEは実際に中国でイーサリアムのマイニング工場を稼働させています。中国では電気代が安いのでマイニングには相性の良い国家の一つです。しかし、中国ではマイニングは本来であると規制の対象です。このマイニング工場は中国政府公認とも言われているので(信憑性は微妙ですが)もし本当ならそれは大きなプラス要因と言えるでしょう。工場は存在し、マイニングを行なっていることは事実なので、配当自体が自転車操業ではないのは確実と言えます。
決済に使用することでイーサリアムの投資が行える
もう一つの特徴があります。MINE(マイン)を決済するためにマインカードを使用します。マインカードで決済を行うと、毎日決済した額をイーサリアムのマイニング投資に回すことができます。マイニングの投資に回した分、配当としてイーサリアムが返ってくるので、マイニングが上手くいけば、その分イーサリアムを増やすことが可能です。この2つから、保有しても使っても自社工場でマイニングをされるイーサリアムの配当を受けることができるということですね。MINEはこれにより、マイニング経済圏を作ることが目的とされています。
MINE(マイン)を保有するメリットを考察
MINE(マイン)を保有することで得られるメリットを整理していきましょう。まずは、持っているだけでイーサリアムを増やすことができる点です。MINEのメリットは保有しているだけでイーサリアムが増えていく点がまずあげられます。先ほども記載した通り、MINEは自社で所有しているマイニング工場によりイーサリアムを日々マイニングしています。保有しているユーザーはそのイーサリアムを配当として手に入れることができます。これは、イーサリアムがどんどん増えていくことを意味するので、非常に大きなメリットと言えます。
2点目に、利用してもイーサリアムが増えていく点です。MINEはマインカードを使って決済をしますが、その決済額に応じて、これもまたマイニングをしたイーサリアムが配当として手に入ることは先ほどご紹介いたしました。イーサリアムを手に入れるために、ずっと保有をする必要はなく、使ってもイーサリアムが手に入るので、流通も起きやすく通貨として機能しやすいという点もメリットといえるでしょう。
3点目に、イーサリアムが手に入ることで、もう一つのキャピタル要素を手に入れられるということです。つまり、イーサリアムの価格が伸びれば、無料で手に入るイーサリアムの価格上昇分も収入として手に入ります。イーサリアムはプラットフォーム通貨として今後ブロックチェーン業界には必要不可欠な存在なので、非常に盛り上がることが予想されます。
ここがMINEに絡んでくることが出来れば期待できるかもしれません。
MINE(マイン)のデメリットを考察
MINE(マイン)のデメリットを考えていきましょう。1点目にあげられるのが、イーサリアムの価格が下がってしまうことで、MINEでイーサリアムをマイニングする需要が下がってしまい、結果的にMINEの価値が下がってしまう点です。デメリットというよりもリスクと捉えるべきでしょう。仮想通貨に絶対はありません。イーサリアムの規模から大幅に価格が下落してしまう可能性は低いですが、しっかりとこの点も考慮にいれ投資をしていくべきだと考えられます。
2点目にMINE自体の将来性です。この点に関しては後ほど考察をしていきましょう。
MINE(マイン)の将来性を考察
まずはICOに使われる資金用途から見て行きましょう。どうやら、30%を開発に、残りの70%をマイニングファームの建築にあてるようです。ICOはあくまで値上がり幅を期待するべきなので、先ほどのような配当を受け取りたい方は無理にICOに参加しなくてもよいでしょう。MINE(マイン)に投資する上での判断材料として大事な点がいくつかあります。
1点目に、使えば使うほど、持っていれば持っているほど増えていくという点ですね。当然発行枚数が増えればコインの価値はインフレを起こし、減ります。それは希少性がなくなるからです。ビットコインには2100万枚という上限が存在するためにインフレが起きにくくなっています。つまり、発行枚数が増えれば増えてしまうほど価値が下がってしまうという点をどう説明していくのかが気になります。
2点目にデビッドカードにはどうやら決済手数料というものが存在しているという点です。MINEウォレットと同期をしており、取引ごとに5%の追加手数料が発生するようです。その手数料をさらに分類し30%を手数料として、70%はユーザーのMINEウォレットに送られるとホワイトペーパーには書いてありました。これよく考えてみましょう。
100万円の買い物をしたら105万円が引き落とされ、その5万円の70%である3.5万円のMINEトークンが戻ってくるということでしょうか?マイニングによる配当を受けるかわりに少し割高のデビッドカードを使うということでしょうか?
結局MINE(マイン)ってどうなの?
MINE(マイン)は書籍化していことから、非常に話題性もある通貨の一つです。かなりポジティブなことが書かれていますが、見極めるには非常に難しい通貨と言えるでしょう。
イーサリアムのマイニングの件、配当がしっかりと安定して供給されるのかなどがポイントとなるでしょう。今回のポイントになる点は書籍化しているから信用できるというわけではないという点です。
2018年はICO割れをする通貨が多いので、MINEに関しても一度上場を待ち、様子を見てからの購入で遅くないのではないかと考えることができます。しっかりとリスクとリターンを判断し、投資をすることがおすすめです。