暗号通貨と聞くと、多くの方が第一にビットコインを思い浮かべると思います。ビットコイン以外だと最近ではイーサリアムも知名度が上がってきました。いま二つの通貨をあげましたが、実際はたくさん種類があると言われています。今回は、その中でも草COINと呼ばれている通貨について説明をしていきたいと思います。
草コインとは
暗号通貨は現在約1000種類以上あると言われています。その中でも、知名度の高い通貨(ビットCOINやイーサリアムなど)は全体に約5%程度だといわれており、それ以外の知名度、流通量の低い通貨を草COINと呼んでいます。何故、有名では無い通貨はを草COINと呼ぶようになったのかというと、笑ってしまうほどマイナーで流通してないCOINということで、笑うCOIN→wCOIN→草COINという形になったと言われています。ネットでは「笑う」を「w」で表現し、「w」は草のように見えるからです。
草COINの特徴として、とてつもなく価格が低い、総取引量が少ないということが挙げられます。もはや期待のできない仮想通貨というイメージを持ってしまいます。しかし、そんな草COINでも買う人たちがいるのも事実です。草COINを買う人たちはみな、第二のビットCOINになる可能性を信じて買っているのです。ビットCOINが200万倍近く値上がりしたことなどもあったせいか、皆急騰を狙って草COINを買っているのです。
どの草コインを選べば良いのか
仮想通貨の中でも1000種類以上あると言われる草COIN、いったいどれを選べばいいのか悩むと思います。ここでは、草COINの選び方を紹介していきたいと思います。
草COINの場合、まずは取引所が扱っているか扱ってないかを調べることが第一です。できれば日本の取引所を選ぶと安心です。ですが海外の取引所のほうが多くの草COINを扱っている場合があります。海外の場合は何か問題があった場合、口座から引き下ろせないという可能性もあります。いくら利益を出したとしても、引き下ろせなければ意味がありませんので、こういったリスクを避けたい方は日本の取引所を選ぶことをおすすめします。
株式投資等だと時価総額の高いものに投資をしましょうと言います。草COINの場合でも時価総額が高く、発行枚数も高いもの選ぶというのも一つのポイントです。市場の参加者が多ければボラティリティが上がるからです。しかし、草コインの場合は1COINの価値が非常に低く、1COIN=1円以下のものがざらにあります。その中で価値のある草コインを時価総額等で見つけるのは非常に困難です。
なので、草コインの利用目的から知るのが良いです。基本的によくわからない利用方法や、利用価値を見出せないものが多いのが草コインですが、中にはちゃんとした利用目的を持っている草コインもあります。例えば、オンラインカジノ、支払い、匿名送金、ゲーム内通貨などで、利用されている例があります。きちんとした理由で作られてるのは当然で、利用目的に将来性がある草コインを見つけた場合は目をつけておくべきです。なぜなら、草コインの場合は取引量や流通量が少ないのでテクニカル面でみるのが難しい可能性があるので、その草コインの背景や目的を見るのが一番です。
草コインの買い方
草コインを買う場合は、個人同士で行うのではなく必ず取引所を使わなければなりません。なので、取引したい草コインがあれば、その草コインがある取引所を選びましょう。どの草コインかを選んでない場合は、取引所の草コインの取引数や、手数料の低さ、知名度、使いやすさなどを買い方のポイントとして選びましょう。
海外の取引所を選んだ場合、直接その取引所に日本円を入金することができません。まずは、日本の取引所でイーサリアムなどの仮想通貨を購入して、それを海外の取引所に送金し、そこから草コインを買うというのが基本となります。それと、海外の取引所の場合、日本語対応していない場合もありますので、翻訳などを行いながら登録をする必要があります。
草コインの投資の買い方の場合は、他の投資と一緒で、買うか売るかです。買いから入る場合は、買値よりも高い値をつけている時に売れば利益がでます。逆に買い方は、売りから入ることもできます(空売り)。高い値で売って、安い値で買い戻すことによる差額が利益となります。買い方のとして何もない状態から売っているので、あり得ないと思いますが、実際の買い方は売る直前に通貨を借りているのです。借りたものを売って買い戻すという買い方の形なのです。さらに、レバレッジをかけることが通貨の買い方でもできます。かけられるレバレッジの買い方は取引所によって違いますので取引所での買い方選びの参考にすると良いです。
草コインとの上手な付き合い方
草コインの中には非常に可能性のあるものもあれば、価値すらないものも正直あります。買い方を投資で見るのか、買い方を投機でみるのかで大きく違ってきます。買い方を投資で見るのであれば、将来性を見つけ出し、長期保有する買い方の形で臨まなければなりません。買い方を投機でいくのであれば、話題性を取り入れる買い方も手です。
大体の買い方の場合は、話題になったころには市場に話題が反映されていたりするのですが、その買い方の流れに乗れば十分その買い方の利益を出すことも可能です。なので、リスクは高まりますが、買い方のレバレッジをかけるのも手です。ビットコインの可能性に魅せられて多くの人たちが草コインに流れ込んでいますので、可能性のある草コインの買い方ではボラティリティが非常に高くなるかもしれません。
株の世界で仕手株という買い方の言葉があります。仕手筋と言われる人たちや集まりが、株を一気に大量買いを行い、値が上がったところで一気に売り抜けるという買い方の方法です。仕手株の買い方はものすごい勢いで高値まで昇るので、上手い人はそこに乗ったりする買い方で利益を出します。ただ、通常は急な売り抜けに買い方が対応できずに下落に巻き込まれて損をします。
なんと、草コインの場合はそれ以上に買い方の値動きが激しい場合がるので買い方に要注意です。それと株やFXのように買い方にファンダメンタルズ的な情報が無い場合が多いので、買い方の判断材料が少ないのが難点です。一時的なギャンブル感覚で行う買い方の場合は要注意が必要です。
全ての草コインがビットCOINのようになれるわけではありません。しかし、ビットCOINとは違うポジションに当てはまる草コインが出てくる可能性もあります。こういった可能性を信じて長期的な目線で投資をするのが一番良いかもしれません。あくまでも投資は自己責任です。余剰資金で行うのが鉄則です。
草コインの今後について
草コインの買い方に関しては、今現在種類が多すぎる状態にあります。草コイン以下の詐欺のためのコイン(詐欺コイン)も混在しているため、草コイン全体が分かりにくい状態にあります。当然、可能性のあるものも眠っています。
しかし、可能性があるからといって、必ずその可能性ある草コインに陽があたるかと言われると、そうではない場合も当然あります。草コインの発行元が急に廃止したり、法に触れて取引を停止させられる可能性もあります。自分が取引をしていた草コインが急に消えても大丈夫という覚悟はしておくべきです。まだまだ出てきたばかりの通貨であるがために、何が起こるかなかなか買い方の予想がつかないという点もあります。
しかし、きちんと一つ一つ見ていけば、買い方に将来性が見えてくる草コインもあります。先ほど挙げたように、何の目的で発行されたコインなのかが買い方には重要です。まずは、利用目的に将来性が無い通貨を外し、ビットコインやイーサリアムなどの有名な通貨の後を追っている通貨もメジャーな通貨の代わりになるのは非常に厳しいので買い方としては外すべきです。
今後の将来性をきちんと考えている草コインで絞っていくと、必ず投資すべき対象が見えてきます。先発の通貨よりも後発の通貨のほうが、技術的にも上がっているので普及する価値は十分にあります。狭い視野ではなく、広い視野で未来を予測するつもりで選んでいくことができれば、必ず可能性のある草コインに出会えるはずです。