仮想通貨に少し興味がある方であれば、マイニングという言葉を聞いたことはあると思います。ただ世間一般では仮想通貨とマイニングの関連性を知らない方も一定数いるはずです。仮想通貨とマイニングは切っても切れない関係であることはたしかで、というよりも仮想通貨はマイニングが無ければ存在できないのかもしれません。ということで、今回はマイニングについて初心者の方でもわかるように説明していきたいと思います。
仮想通貨初心者でもマイニングはできるのか
まず先に初心者でもマイニングができるのかというと、初心者でもできます。マイニングはパソコンさえあれば初心者でも誰でもできます。初心者でもマイニングをやるだけであれば、特に特別な技術も必要なく、プログラムをインストールして設定するだけで初心者でも出来るのです。ただ、日本語対応しているサイトがほとんど無いというところで初心者はちょっと苦戦するかもしれません。ですが、初心者でも翻訳しながらでもできるので、初心者でも問題は無いと思います。よ
マイニング自体は初心者でも自分自身でプログラムを設定してしまえば、あとはプログラムがマイニングをやってくれます。ですので、初心者でも稼働し始めたらあとはプログラムがやってくれます。
仮想通貨のマイニングとは
それでは、初心者の方にマイニングについて説明していきたいと思います。まずマイニングとは採掘という意味で、炭鉱夫が金銀を掘り出す作業をイメージしてマイニングという名前を採用したのです。マイニングは無料で仮想通貨を掘り出して手に入れるというだけの役割ではないのです。マイニングは仮想通貨とブロックチェーンを維持するために重要な役割を担っているのです。
仮想通貨はブロックチェーンにより機能しており、取引などが行えるのです。では、ブロックチェーンのどこで通貨を掘り出すマイニングが活躍しているのでしょうか。それは、仮想通貨の取引を行ったとしても、マイニングが行わなければ実行、承認されないのです。ブロックチェーンはブロックと言われる取引情報が入っている箱があるのですが、そのブロックをつなげていくことで機能しているのです。
送金をするとブロック内にトランザクションと言われる取引データが蓄積されていきます。これだけでは送金されず、その新たに発生したブロックをマイニングしなければ送金が承認されないのです。承認が行われるとブロックがチェーンで繋がれるのです。ちなみにマイニングでブロックが承認されるまでに約10分程度かかると言われています。実はマイニングはブロックチェーンや仮想通貨にとって非常に重要な役割を果たしていたのです。
ちなみに、初心者の方にちょっと詳しく説明すると、ブロックの中にハッシュ値が設定されていて、そのハッシュ値を新たに設定することでチェーンが繋がれるのです。しかし、このハッシュ値は適当に決めて良いものではなく、前のブロックハッシュ値と新しいブロックの指紋的な数字とナンス値と呼ばれる数字をハッシュ関数に入れることで新しいブロックのハッシュ値を決めるのです。ただ、色々と条件があり、その条件を満たすためにナンス値をどんどん変えていき、条件を満たすハッシュ値を決めるのです。
仮想通貨マイニングの現状
マイニングはパソコンさえあれば初心者でもできるので、無料で出来るイメージがありますが、実際のところ電気代やインターネットの通信料、パソコンの初期投資なども考えなければなりません。ですので、実質のところ無料かといわれると、無料ではないのが現実です。
マイニングは、全世界の様々な人が参加をして採掘を行っています。しかも、マイニングの結果、与えられる報酬は一番初めにマイニングを終えた人だけなのです。そのためライバルが多いのが現状です。
かつては、マイニングを行う人も少なく、初心者でも家庭用のパソコンやノートパソコンでも十分にマイニングを行うことが可能でした。しかし、現在では企業がマイニングに参入したり、マイニング用にセッティングをされた高性能パソコンなども登場して、初心者や家庭用のパソコンなどでは太刀打ちが出来なくなってきたのが現状です。さらに、ノートパソコンではCPUしか積んでない場合が多くとても不利な状況です。現在ではCPUを使ってマイニングをする人は少なく、初心者でもGPU(グラフィックボード)を使ってする人が多いのです。なぜかというと性能自体の差もあるのですが、性能に差が無い場合、CPUは一つのパソコンに一つしか積めないですが、GPUは2個3個と数が詰めるのです。すると必然的にGPUとなってしまうのです。
マイニングプールに参加する
それでは一般人や初心者では勝てないじゃないかと思うのですが、そんなことはありません。マイニングプールと言われる集団で初心者でもマイニングを行うこともできるのです。一人ではだめでも人数が集まれば初心者でも企業などにも勝てるのです。さらに、実際に参加しなくてもマイニングプールに投資をするクラウドマイニングもあります。マイニングに参加しない代わりに出資をして、初心者が報酬を得るという方法もあるのです。一人でだめなら人数を集めてやればできるということですね。
実は、マイニングプールのように集団でマイニングした方が効率が良いのはわかると思いますが、あまりにも強すぎて、バランスを崩しつつあるという現実もあるのです。実際1つのグループだけではまだそこまで大きくないのですが、大きなマイニンググループが集まれば全体の51%以上を占めることができるので、初心者でも51%攻撃を実現してしまうこともできるのです。先ほど説明したように、マイニングはブロックの承認という非常に重要な役割を担っているので、初心者でも仮想通貨の開発者(運営元など)の計画に意見を出してくることもあるのです。さらに影響力が大きいので初心者でも市場の急騰や暴落の発生原因となることもあるのです。
マイニングをする際の注意点など
まず、初心者がマイニングを行う以前の問題なのですが、暗証番号などはきちんと管理しましょう。最近では仮想通貨関係の詐欺が増えているので。まず、初心者が今からマイニングを始めたとしていくらぐらい月に儲けが出るのかを計算しておきましょう。そうすることで、初心者でもどのくらいの期間で儲けを出せるかがわかります。次に初期投資です。
専用の機材を買うのか、自作で高性能パソコンを作るのかなどで値段が若干変わってくるかもしれないですが、ここに初めの段階ではお金がかかると思います。どうしても性能を求めないと、ライバル達に勝てないのでここで初心者は手を抜くべきではないです。
ちなみにオススメなのは、自作パソコンで高性能なパソコンを作ることです。マイニングは、採掘をしている間はずっとパソコンを起動させたままです。なので、熱に弱い電子機器の集まりであるパソコンは、壊れてしまう可能性が高いのです。そんな時に、マイニングを行うためのメインとなるパーツ、グラフィックボードが壊れると致命的な痛手となってしまいます。
しかし、自作パソコンであればグラフィックボードの増設や交換ができるので、壊れた部分だけ直すことができるのです。それに、排熱の対策も色々と取りやすく、通常のパソコンであればファンで空冷を行うのですが、水冷キットを搭載することで静音と排熱対策も同時にとれるのです。
もちろん、高性能のパソコンをフルに稼働させるので、電気代もかかります。なので、初心者は電気代と仮想通貨のマイニング利益の差額で赤字にならないように注意しなければなりません。それと、初心者はなるべく長期的な目で見ることが重要です。途中でパソコンが致命的な故障にあって買い替えが発生した場合や、パソコンも年々スペックが上がるので、五年もたてば全然歯が立たない可能性もあります。
今はマイニングプール勢が強くなっていますが、法の規制などが入り、バランスが崩れて、また個人の時代に戻る可能性もあります。そのために情報は常に取り入れてなければなりません。もちろん、初心者でもマイニングで稼ぐことは可能ですので、マイニングプールに参加することなどで、とりあえず初心者でも始めて見ることをオススメします。