仮想通貨取引所の一番大手と言えばどこが思いつくと思いますか。おそらく、仮想通貨に興味を持たれている方であれば、Binanceを思いつかれると思います。一時、仮想通貨取引量が世界一位となり、取引のできる仮想通貨の種類も100種類以上あります。

しかし、最近話題となっているRobinhoodと言われる仮想通貨取引アプリがあります。取引を出来る仮想通貨の種類も100種類に、足元にも及ばない20種類以下なのです。ですが、このRobinhoodが最近とても注目を浴びているのです。

Robinhood(ロビンフッド)とは

仮想通貨取引アプリ「Robinhood(ロビンフッド)」まずは、Robinhood(ロビンフッド)とは何かを説明していきたいと思います。Robinhoodはもともとアメリカで株式の売買をメインとしていた会社です。アプリでの取引をメインとしており、株式取引で非常にRobinhoodが注目を浴びる理由となったのが、株式の売買をするときにかかる手数料が0円なのです。通常、株式でもFXでも手数料は必ず取られます。しかし、Robinhoodは取引時の手数料を取らないことで一躍有名になったのです。

そして、このRobinhoodが仮想通貨取引にも参入したのです。当然、仮想通貨取引時にかかる手数料も0円です。投資家からしてみれば、素晴らしいサービスであることは間違いありません。ちなみに、仮想通貨取引アプリがメインと言っていますが、行っているサービスは仮想通貨取引所のことです。

手軽に誰でも株式や仮想通貨で取引できるようにアプリでのサービスを行っているのです。ちなみに、Robinhoodの開発者は「インスタグラムで簡単に投稿できる」くらいアプリで簡単に取引できるようにしたいのが目的なのです。

投資家からすると、取引手数料は厄介なものなので、0円になれば非常に理想的です。Robinhoodのように取引手数料0円の取引所が出てくることで、仮想通貨業界全体の取引手数料の水準をさげることも期待できるのです。実際に取引手数料0円で、簡単に取引ができるアプリを導入してRobinhoodへの参加者を株式で劇的に伸ばしてきた実績があるので、Robinhoodが発表した、一年以内に世界大規模の仮想通貨取引所を目指しているという言葉には非常に期待を持てます。

Robinhood(ロビンフッド)は取引手数料を無料にしてどこで利益を上げているのか

株式、FX、他の仮想通貨取引所でも基本は取引手数料が大きな収益の一つとなります。つまり取引手数料を取ることで取引所は成り立っているのです。しかし、Robinhood(ロビンフッド)は先ほどご紹介した通り手数料を取っていないのです。一体どこでRobinhoodは利益を上げているのでしょうか。

Robinhoodの利益は、信用取引における金利(日歩)と預かっている資産の運用がメインと言っています。そこから従来の取引所にあるサービスを極力省くことで運営しているのです。特に宣伝広告や電話でのサポート、投資情報などのサービスを省いているのです。しかし、預かっている資産の運用や金利などで賄っているといっても相当な資金を運用しないとなかなか利益が出ないでしょう。

もう一つRobinhoodの理念として取引手数料を無料にしているのは、貧しい人たちにも富が分配され、チャンスが与えられるべきということなのです。裕福な家庭と貧困家庭の差は世界的にも開いていくばかりです。Robinhoodの活動がすぐにこの差を埋められるわけではないですが、貧しい人たちにもチャンスが訪れるのも確かですし、こういった活動を少しずつでも初めて行かなければ、なかなか未来はすぐには変わったりはしません。

Robinhood(ロビンフッド)の取り扱い通貨

仮想通貨取引所「Binance」を超えることを目指している「Robinhood」Robinhood(ロビンフッド)では、もともと仮想通貨に参入した当時は2つの通貨でしか取引が行えませんでした。それは、BitcoinとEthereumです。しかし、これだけ勢いのあるRobinhoodがここで留まっているはずがなく、現在では、Bitcoin Cash、Litecoin、Ripple、Ethereum Classic、Zcash、Monero、Dash、Stellar、Qtum、Bitcoin Gold、OmiseGO、NEO、Lisk、Dogecoinなどに対応しています。有名な仮想通貨は大体が取引可能となっております。

今後も、Robinhoodで取引できる仮想通貨は増えていくはずです。他の大手仮想通貨取引所では多数の仮想通貨を取り扱っています。特に、重要なのが草コインの取り扱いです。非常にマイナーで価値の低いコインですが、急に急騰したりする可能性もあり、一獲千金を狙う人もいるのです。

決してギャンブルを推薦しているわけではなく、チャンスの一つとしてとらえるべきだと思います。Robinhoodが多数の仮想通貨を取引できるようになれば他社に負ける面が無く、他社も取引手数料を引き下げるか廃止するしかなくなり、仮想通貨取引に参加している人たちには多大なメリットをもたらすはずです。

Robinhood(ロビンフッド)はBinanceを超えることができるのか

いま、仮想通貨取引所で大手と言えば中国のBinanceがイメージしやすいと思います。Robinhood(ロビンフッド)が掲げている「2018年末までに世界大規模の取引所もしくは世界大規模の取引所の一つになると思っている」を実現するにはBinanceに追いつくか、肩を並べるしかありません。

Binanceの特徴としては、取引手数料が安く、取引数量が多いので約定しやすく、本人確認なしでも1日2BTCまでなら出金が可能なのです。やはり、手数料は安く抑えられていても無料ではないですね。参加者が多く、取引数量が多いために手数料を安くしたとしても利益を得ることが可能なのでしょう。

しかし、いくら安いといってもデイトレーダー(取引日数が一日未満の取引をする人)などの場合は、一日に何度も取引をすることがあるので、少額といっても回数を重ねれば安い手数料が痛手となってくるのは確かです。こういったところに十分Robinhoodが切り込むすきがあるはずです。

やはり無料と、無料でないとの差は大きく見えなくても大きいもののはずです。それにRobinhoodのアプリには初心者でもわかりやすく参入しやすいという点があります。こういった面でもRobinhoodがBinanceと肩を並べる日は遠くないはずです。

Robinhood(ロビンフッド)の今後

これまでどの取引所も手を付けなかった取引手数料の無料化、これは取引所の形を変えるものになるかもしれません。取引所にとって手数料は収益の一つです。それを無料にするのは生命線の一つを断つことと似ているかもしれません。しかし、そこに手を打たなければ取引所の改革は起こらないでしょう。

Robinhood(ロビンフッド)の取引手数料無料に他の取引所がどの程度の対応を取るのかはまだわからないですが、確実に何らかの対応をしなければ、後手に回るのは確実です。恐らく、自らの利益ばかり追求している取引所は減速していくのは確実だと思います。

さらに、今までにないアプリがメインの取引所という面でも他社はすでに遅れをとっていると思います。取引を行うのはやはりチャートが見やすいパソコンという概念を捨てて、全体が見にくいスマホだとしても取引ができるという可能性をRobinhoodは見せてくれたのです。さらに現在ではパソコンを使う人よりもスマートフォンを使う人が圧倒的に多いのが現状です。恐らくこの現状を予測してアプリをメインにしてきた可能性もあります。

Robinhoodは仮想通貨や株式取引所のイノベーターとなる可能性があります。もしかするともうそういった立ち位置にいるのかもしれません。これまでの取引所は大口の顧客や金持ちをメインに相手にしてきたところとは違い、貧しい人でもチャンスを得てほしいという考えから行った行動が実になりだしているのです。

もちろん、対応が遅い会社や取引所は置いて行かれるでしょうし、逆にここで思い切った舵取りをした取引所は大きく飛躍する可能性もあります。もちろん、日本も影響を受けないわけがなく、取引手数料無料化の波がそのうちやってくるかもしれません。

もしかするともうそこまで来ている可能性もあります。RobinhoodがBinaceに追いつく可能性は十分ありますし、仮想通貨取引所においてはまだ他社も追いつける可能性がいくらでもあります。特に日本は以前、仮想通貨の先進国と言われたこともあるので、負けないように頑張ってほしいものです。