仮想通貨取引を行う際にどの取引所でも手数料を取られます。取引所を利用する人にとって手数料はしばしば邪魔になることがありますが、仮想通貨取引所の利益として手数料は大事な収入源となっているのです。お金を下ろす時でも、コンビニエンスストアや他銀行のATMのような所でお金を下ろすと手数料がかかってしまいます。

100円や200円かもしれませんが回数を重ねていくうちにとても大きなものになってくるのです。手数料は痛手となると同時に、1000円下ろすのに100円手数料が掛かるような所は正直下ろすのを考えてしまいますよね。この取引の値段に対して高すぎる手数料をマイクロペイメントが解決してくれるかもしれません。

マイクロペイメントとは

仮想通貨を利用したマイクロペイメントの実現例えば、買いものに行っているとしましょう。欲しいものがあるのですが、100円だけ所持金額が足りませんでした。そこでATMでお金を100円だけ下ろそうとした所、手数料が掛かる場合は100円しか下ろさないのに105円の手数料が取られてしまいました。すると下ろしたお金よりも手数料の方が高いという現象が起こってしまいます。そこで、少額での取引(売買や銀行からお金を下ろすなど)の場合に、手数料が掛からないように少額取引の手段として開発されたのがマイクロペイメントなのです。

どの取引所でもそうですが、少額の取引を行う場合に取引金額よりも手数料が高くなるのはおかしいですよね。こういった所の問題を解決するためにマイクロペイメントによる決済が重要視されているのです。マイクロペイメントは少額での取引ができるので、マイクロペイメントの可能となったわかりやすいものが音楽を1曲だけ購入することができる所や、マイクロペイメントで電子書籍で漫画1冊ではなく1話だけ購入することなどができるのです。

マイクロペイメントは手数料がほぼ0円に近いので様々な所が可能となるのです。マイクロペイメントは動画1秒に対して1円の支払いや、1文字に対して1円という取引がマイクロペイメントでは可能となります。通常であれば動画1本な所に対して、とても細かい所でマイクロペイメントでの支払いができるので非常に便利となります。動画一本の購入や有料会員登録の必要性が無く、マイクロペイメントで見たい所の動画だけ購入することだってできるのです。物凄いことではないですが、マイクロペイメントは我々の将来の様々な所に大きな影響を与える可能性があります。

仮想通貨とマイクロペイメント

現在、仮想通貨取引所では仮想通貨の取引をする人たちから手数料を取っています。本来であれば、ブロックチェーンの技術によって仮想通貨は手数料などが掛からずに取引ができるのです。それは、第三者(取引所など)が介入せずに取引できるようにするためなのですが、仮想通貨を取引したい個人同士ではなかなか取引相手を探したりするのが難しいのです。そのために取引所が介入しているのが今の所です。

仮想通貨でマイクロペイメントを実現するためにはブロックチェーンが重要なのですが、仮想通貨取引所を利用している限り手数料を取られ続けられる現実があります。ブロックチェーンは、個人どうしで取引が行えるようになるための素晴らしい技術ですが完全ではありません。

どうしても取引の確認を行う為に第三者がマイニングを行うことによって安全性が保たれているのですが、現在では約10分程度かかるために即座に決済ができないのです。即座に決済されなければお金を下ろす時に10分待つなどの困ったことになってしまうのです。

非常に仮想通貨とマイクロペイメントの相性は良いと思います。少額取引を可能とするマイクロペイメント、送金の手軽さや安全性と手数料がかからないという面で仮想通貨との相性はマイクロペイメントは良いと思えます。先ほどあげた取引所での手数料を除けば、仮想通貨がお店などの買い物で頻繁に使われるようになると、少額で手数料がほとんどかからないのでマイクロペイメントといえるかもしれません。

ブロックチェーンとマイクロペイメント

仮想通貨、マイクロペイメント、スマートフォンの相性の良さが普及のポイント仮想通貨とマイクロペイメントとの相性が良いということは、ブロックチェーンとマイクロペイメントの相性も良いのです。ブロックチェーンは仮想通貨に使われている技術なのですが、取引を行う際に第三者である銀行などを介入しなくてもできるようにと開発されました。個人同士で安全に取引が行うことができ、仮想通貨に使われているということで一役有名になりました。

ブロックチェーンは第三者を介入しないことで、今の銀行で掛かる手数料を無くすことも目的としているのです。少額の取引を可能とし、手数料もかからないのでマイクロペイメントとは非常に相性が良いのです。

マイクロペイメントによる少額取引が頻繁に行えるようになる

少額取引ができた所で何が変わるのかと思う方も多いかもしれませんが、様々な所でマイクロペイメントが影響を与えてくるかもしれません。始めのほうに、一部だけ漫画や動画の配信が可能となることを上げましたが、マイクロペイメントによる素晴らしいことだと思います。

マイクロペイメントは非常に少額での決済ができるので、一部だけ購入や、場合によってもっと細かく購入単位を分けていくこともできるかもしれません。すると、購入するにあたり全部の動画を購入するのは高いけど、一部だけでこの安い値段であれば買っても良いかなと思う人が増え、購入への壁が非常に低くなるのです。

以前からマイクロペイメントを導入していた分野もあります。それはオンラインゲームなのですが、基本プレイ料金は無料にして、ゲーム内のアイテムなどにはマイクロペイメントである少額の課金要素を追加しているのです。現実から切り離された世界なので、可能だったのです。うまくプレイヤーの消費欲を使っており、安い値段で強くなれるという衝動買いを誘うような所の上手な運営をしているのです。

ゲーム内でもマイクロペイメントが可能なので、仮想通貨でもマイクロペイメントが可能なはずです。さらにスマートフォンの高い普及率と合わせて支払いをスマートフォンから行う人も少なくないはずです。マクロペイメントの普及などを考えるとそこに入り込む余地があるはずです。

マイクロペイメントを可能にする仮想通貨とブロックチェーン

仮想通貨とブロックチェーンはまさにマイクロペイメントを可能にするために生まれてきたと言っても過言ではありません。取引手数料の低コスト化、個人同士での取引の簡素化、そして安全性の確立。ですが、現状ではまだそこまで達していません。どうしても取引所を活用しないといけない所や、仮想通貨の場合は決済スピードの遅さに問題があります。

もちろん決済スピードの面でも解決策は日々考案されています。ブロックチェーンのシステム上、マイニングを行わなければ決済が行われないのですが、ライトニングネットワークを使うことにより解決される可能性があるのです。

ライトニングネットワークは個人間で取引をする場合に、初めて取引をする人とはどうしてもマイニングを行わなければならないのですが、第三者が初めて取引をする両者と取引経験があれば、第三者を中継して取引ができるのです。このやり取りを大きな何千という単位などで行うのです。そうすることにより、マイニングの回数も減るので安く早く取引ができるようになります。

さいごに、仮想通貨取引所では手数料を無料にする所もほんの少しですが出てきています。手数料が取引所にとっては大切な利益というのはわかるのですが、このままでは仮想通貨のもともとの意義を果たせませんし、せっかくの技術を無駄にしてしまう所も考えられます。

そして、これだけ素晴らしい所にマイクロペイメントの技術が考案されているので、すぐにでもマイクロペイメントである少額取引などができるようになるべきだと思います。そのためには、仮想通貨取引所がマイクロペイメントをうまく取り込んで、手数料の廃止などの新たな道を歩むことが必要になってくるでしょう。