ビットコインやアルトコインなどの仮想通貨は、世界中で取引されており、その数は数百種類とも言われています。また、毎日いくつかの新しいコインも生まれていて、その種類は日々増え続けています。これらのコインの入手方法は、大きく分けて3つあります。一つめは、日本や海外の取引所で購入する方法、二つ目は、ビットコインATMと呼ばれる、仮想通貨に対応したATMを利用する方法、そして三つ目は、いくつかの手続きをすると無料でコインをもらうことができる、エアドロップと呼ばれる方法です。このように、コインの入手方法は色々ありますので、自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。
ビットコインやアルトコインの入手方法がわかっても、自分には難しくてできないのではないか、と心配する人もいるかもしれません。しかし、まだ一度もビットコインを買ったことがない、という人でも、入手方法さえわかれば、誰でも簡単に売買し、手に入れることができますので、安心してください。
仮想通貨を簡単に入手するには、日本の仮想通貨取引所を利用する
ビットコインやアルトコインの入手方法の一つは、お金を出して、欲しいコインを「買う」方法です。そのために利用するのが仮想通貨の取引所です。日本では、利用者を保護するために、仮想通貨取引所は金融庁の認可制となりました。つまり、金融庁が認めた取引所のみが営業しているということになります。
2018年6月1日時点で、16種類の取引所が、仮想通貨登録業者とされています。ビットフライヤーやビットバンクなどの有名な取引所の他にも、多くの取引所が営業しているということになりますが、すべて金融庁の厳正な審査を通過している取引所なので、安心して利用することができます。
このように多くの取引所があると、逆に、どこを利用すべきか迷ってしまいますが、取引所を選ぶには、様々な基準があります。一般的には、「資本金」「取り扱っているコインの種類の多さ」「知名度」を目安に考えると良いでしょう。2018年6月の時点では、「日本最大手と呼ばれるビットフライヤー(資本金は約41億円)」「リップルの売買高が日本一のビットバンク(資本金は約11億円)」などが主流の取引所となっています。
知名度が高いということは、利用者が多いということに繋がりますので、経営状態も良好であると推測できます。また、今後は、「コインチェック」や「SBIカレンシーズ」や、日本参入を表明した、アメリカの大手取引所の「コインベース」なども加わり、取引所同士の競争も激しくなっていくことが予想されています。
仮想通貨取引所の口座開設は簡単にできる
ビットコインやアルトコインの一番簡単な入手方法は、取引所を利用することです。まず、仮想通貨の取引所で口座を開設し、その口座に入金後、欲しいコインを購入するという流れになります。これは、証券会社に口座を開設し、株や投資信託を購入する手順と非常に良く似ています。口座を開設する費用は無料ですし、口座管理料もかかりませんので、取引所を開設するコストは一切かからないこととなります。
仮想通貨の取引所は、銀行や証券会社に比べ、より簡単に口座開設ができるようになっており、ホームページにある口座開設画面にメールアドレスを入力するだけで、口座自体はすぐに開設することができます。その後個人情報などを入力し、自宅に届いた本人確認ハガキを受け取ると、日本円の入金ができるようになります。口座を開設し、実際に好きなコインを購入することができるようになるのは、ハガキを受け取ってからということになります。
これは、マネーロンダリングを防止するためです。口座開設の手続きを行ってから、本人確認ハガキが届くまで、最短でも4,5日、混みあっている場合は数週間かかってしまう場合もありますので、口座開設は早めに行っておくようにしましょう。
海外の仮想通貨取引所では、時価総額が低い仮想通貨を購入できる
ビットコインやアルトコインや世界共通で、世界中の人が売買しています。また、取引所も日本だけでなく、世界中にあります。日本の取引所では、金融庁が認めたコインしか取り扱いすることができないので、日本で買える通貨は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、リップル、モナコインなど、約10種類ほどにとどまっています。しかし、海外の取引所では、数百種類のコインを売買することができます。
日本では購入できないコインの入手方法は、まず、海外の取引所に口座を作り、日本の取引所で買ったビットコインをそこに送金する必要があります。海外の取引所で有名なものは、「バイナンス」や「ビットレックス」がありますが、口座開設方法は、日本の取引所と同じで、とても簡単です。
まず、取引所のホームページにある口座開設画面で、メールアドレスを登録し、送られてきたメールに従って、必要事項を入力するだけです。日本の取引所のように、本人確認のためのハガキが送られてくることはありませんが、パスポートなどの本人確認書類をアップロードする必要があります。
たとえばバイナンスは、本人確認ができていない口座の場合は、1日の出金上限額が2ビットコインまでと定められています。本人確認が完了すると、1日に送金可能額の上限が引き上げられます。本格的に仮想通貨投資を行いたい場合は、パスポートを取得しておくことをおすすめします。パスワードを忘れてしまったなど、何かトラブルがあり、取引所に問い合わせをする場合にも、パスポートが必要になる場合があります。
このように、海外の取引所を開設すると、様々なコインを購入することができるようになります。海外の取引所では、主にビットコインを使っての売買が行われていますので、まずは日本の取引所からビットコインを送金しましょう。日本の取引所から、開設した海外の取引所にビットコインさえ送金すれば、色々なコインも買うことができます。日本で買えないものも、海外の取引所であれば購入できるということを覚えておきましょう。
ビットコインATMを使って仮想通貨を入手することもできる
もうひとつの入手方法として、ビットコインATMが挙げられます。ビットコインATMとは、銀行ATMとよく似た機械で、現金を投入してビットコインを購入することができます。また、逆に、自分が持っているビットコインを、ATMで法定通貨に交換することもできます。このビットコインATMは、取引所の口座を持っていない人でも、簡単にビットコインを購入できることが特徴です。スマホなどのモバイルに、あらかじめビットコインウォレットをダウンロードしておけば、スマホをATMにかざすことで、ビットコインを買ったり、売ったりすることができます。
日本では、誰でも比較的簡単に銀行や取引所の口座を開設できますが、発展途上国などでは、銀行口座を持つことが難しい人もまだまだ大勢います。そのような人達でも、現金さえ持っていれば、簡単にビットコインを購入できる簡単な入手方法が、このビットコインATMということになります。ビットコインATMは、世界中で3000台以上あり、全米だけで約2000台と言われています。また、その中でも、ロサンゼルスは約250台、ラスベガスには約73台設置されているということで、ビットコインをはじめとする仮想通貨が、日本よりも身近にある証であるとも言えるでしょう。
また、ヨーロッパにおいても、チェコでは約44台が設置されているなど、ATM設置数が増えていっているようです。ビットコインATMを設置エリア別に見ると、約75%が北米、約20%がヨーロッパとなっています。ビットコインATMでは、ビットコインだけではなく、ビットコインキャッシュやイーサリアム、ライトコインなどの大手アルトコインが買えるものもあります。また、南米でも、アルゼンチンが仮想通貨ATM(ビットコイン・イーサリアム・ライトコイン対応)を4000台導入すると決定しました。このように、世界中で、仮想通貨がより身近になる方向に進んでいるとも言えます。
仮想通貨の「エアドロップ」に申し込むと、無料で手に入れられることも
仮想通貨を手に入れる、もうひとつの入手方法もあります。それは、「エアドロップ」といって、無料でのコイン配布です。つまり、仮想通貨がタダでもらえてしまうということになります。このエアドロップは、生まれたばかりで認知度が低いコインの知名度を高めるなど、マーケティングの一環として行われているものです。
たとえば、2017年には、Omisegoという仮想通貨が、エアドロップを行いました。これは、イーサリアムの保有数に応じて、Omisegoを配布するというものでした。この他にも、ほぼ毎日、何らかの仮想通貨のエアドロップが行われています。どのような仮想通貨がエアドロップを行うのかということや、個々のエアドロップの申請方法は、「ツイッターをリツイートする」「指定されたフォームに記入する」など、その仮想通貨の発行元が指定した、様々な方法で行う必要があります。これは、個人で情報をしっかり収集する必要がありますので、仮想通貨に慣れた、上級者向けの入手方法と言えるでしょう。
このように、仮想通貨の入手方法としては、様々なものがありますが、一番簡単にできる方法は、やはり「日本の仮想通貨の取引所の口座を開設して買う」ということです。初めてのことには不安がつきまとうものですが、実際に口座を開設し、仮想通貨を買ってみると、とても簡単に入手できるということがわかります。今後は、機関投資家など、大きな資金を動かす人々が仮想通貨市場に参入してくるのではと期待されています。買いたいときに、すぐに仮想通貨が買えるよう、まずは取引所の口座を開設しておくことをおすすめします。