仮想通貨に投資をする上で、情報収集は欠かせません。ビットコインやアルトコインの価格変動の波は、株式市場よりもずっと早いと言われており、情報に対する反応も早いので、情報収集が大切になってくるのです。良い情報が出れば高騰しますし、逆に悪い情報が出れば暴落します。また、そのときに、アメリカやヨーロッパで買われているのか、日本人が多く買っているのかもわかります。仮想通貨投資では、常にアンテナを立てておき、情報取集のための努力をすれば、チャンスをつかめる可能性も高くなります。

仮想通貨ごとの時価総額や出来高をチェック

仮想通貨投資の情報収集方法仮想通貨は、世界中で数百種類もあると言われていますが、日本の取引所では、限られた仮想通貨しか買うことができません。しかし、仮想通貨の時価総額ランキングを毎日発表している「CoinMarketCap(https://coinmarketcap.com/)」では、時価総額100位までの仮想通貨についての情報収集をすることができます。

ICOで上場したばかりの仮想通貨で時価総額が低いものは、今後上位に上がってくる可能性がありますので、情報収集を行うとチャンスが広がります。しかし、逆に、以前は上位にいたのに、どんどん順位が下がっている場合は、人々から注目されなくなり、勢いを失ってきていると言うこともできますので、上がりそうなもの、下がりそうなものを把握するためにも情報収集が大切です。このように、仮想通貨の時価総額について定期的に情報取集することで、今勢いがあるものはどれかということを把握することができたり、今まで有名ではなかったのに、急に上位に上がってきている通貨を発見できるなど、仮想通貨市場の大きな流れをつかむことができます。

取引所ごとの出来高や、どの法定通貨で買われているのかを確認する

CoinMarketCapでは、「その仮想通貨が、どの取引所で一番多く取引されているのか」ということや、取引に使われているものは何が一番多いか(円で買われているのか、ドルで買われているのかなど)という情報収集をすることができます。調べたい仮想通貨をクリックし、「Market」を選択すると、出来高が多かった取引所や、使われた通貨が何かという点について、情報収集を行うことができます。

ある日のビットコインキャッシュの出来高を見てみましょう。ビットコインキャッシュの出来高が1位なのは、OKExという取引所で、使われているのはUSDTでした。上位から順に見ていくと、USDTやBTC、ETH、韓国ウォンで多く買われており、日本円での出来高は、15位以下でした。ここから判断できることは、以前はBTC建ての取引が多かったのに、USDT建ての取引が多くなっているという点と、ビットコインキャッシュは日本の取引所に上場しているのにもかかわらず、日本円ではあまり買われていないという点です。情報収集を行うと、このようなことも分析できます。

ビットコイン建てではなく、USDT建てでの売買高が増えると、将来、ビットコインの価格に連動せず、独自の値動きをしていく可能性があります。また、日本円での取引が少ないので、もしも日本でビットコインキャッシュの知名度が上がってきた場合、日本円が新たに流入し、価格が上昇する余地がある、と考えることもできます。

毎日情報収集していると、一つの情報を見て、様々な予想を立てられるようになってきます。もちろん、予想が正しいときも、外れてしまうこともありますが、情報収集を行って自分なりに仮説を立てられるようになると、投資をより楽しめるようになります。

仮想通貨の開発者(運営者)の公式サイトや掲示板、ツイッターをフォローする

仮想通貨を開発しているグループ(運営元)は、何らかの掲示板や公式サイト、公式ツイッターを使い、正確な情報を発信しています。これらは公式のものとなりますので、「仮想通貨が新しい取引所に上場する」「エアドロップが行われる」「バージョンアップを行い、性能をより高める」といったような重要な情報が発信されていますので、情報収集しやすくなっています。

それらの公式からの発表となりますので、情報収集において掲載されている情報の真偽を考える必要もなく、すべて正しいことであると判断できます。また、公式の掲示板では、開発者と直接チャットして質問することができたり、他の人と開発者との質疑応答を見ることができます。このように、運営元が情報にオープンであり、開発者とそのコインの支持者が活発に意見交換されている仮想通貨は、評価が高くなる傾向にあります。情報収集をしていると、そういった別の面も見えてきて、よりそのコインについての正しい評価ができるようになります。

特に、ICOに参加する場合は、「その仮想通貨のコミュニティが活発かどうか」という点について情報取集をして判断材料にしている人も多くいます。掲示板やサイト、ツイッターの情報収集を行うことで、新しい情報を一歩先に手にいれられたり、プロジェクトの進み具合を把握することもできます。ただし、これらはすべて英語でやり取りされていることが多いので、Google翻訳などが必要です。これらの情報収集方法は手間がかかり、難しいと感じるかもしれませんが、その仮想通貨に親近感がわいて、より応援したいという気持ちになりますし、新しい情報が一歩先に手にはいる場合もあります。ぜひ、公式サイトや掲示板に参加して情報収集を行ってみましょう。

仮想通貨の情報収集には、ツイッターを活用する

チェックすべき仮想通貨の情報源5選仮想通貨の新鮮な情報を手に入れるには、ツイッターが一番役に立ちます。2017年9月に、中国がビットコインを規制するという報道が出て、すべての仮想通貨が大暴落したことがありました。ツイッターでは、いち早く中国規制が原因だという情報が流れていたのですが、Yahoo!ニュースで情報収集していた人は、新聞社のオンラインニュースを見ても、リアルタイムで情報が出ていなかったので、何が原因かわからなかった人も多かったことでしょう。情報収集をすることは大切ですが、どの情報をチェックするのかということも大切です。

インターネットのサイトは、実際に記事が書かれてアップされてから、検索に反映されるまでに時間がかかりますので、情報収集しにくい面があります。また、大手ニュースでは、様々なジャンルを扱っており、仮想通貨はまだマイナーなジャンルに入るため、新鮮な情報がすぐに取り上げられないのが現状ですので、情報収集のツールとしては良いとは言えません。

しかし、ツイッターであれば、ビットコインやアルトコインに詳しい人達を日ごろからフォローしておけば、重要な情報はリツイートしてくれますし、知りたいことを検索すれば、たった今発表されたニュースでも、きちんと把握することができます。また、ビットコインやビットコインキャッシュ、リップルなどの開発代表者などの重要人物が、ツイッターで大切なことを発信したりもしていますので、情報収集には、ツイッターは必須と言っても良いでしょう。

実際に仮想通貨投資をしている人のブログを参考にする

仮想通貨の情報収集において、実際に投資をしている人達が書いたブログやサイトは、よい情報収集元となりますので、大変参考になります。ビットコインやアルトコインに投資を始めたときの経験や感じたこと、以前仮想通貨が高騰したときはどうだったか、逆に、暴落時はどのように対処したかなど、貴重な情報がたくさん書かれていますので、良い情報収集元となるのです。

ビットコインやアルトコインの値動きは上下が激しく、情報収集をしてそのコインの将来性がわかっていたとしても、価格が下がっているときは、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。実際に投資を行っている人が書いているブログは、価格が下がった時の気持ちの持ちようなど、精神的な面でも参考になることが多くあります。そのように、ブログは価格やファンダメンタルズの情報収集のためだけではなく、不安をやわらげてくれるという効果もあります。情報収集の際には、様々な仮想通貨関連のワードで検索すると、多くのサイトが表示されますので、色々なサイトを訪問し、参考になると思ったところには、ブックマークを付け、定期的に情報収集するようにしましょう。

仮想通貨に投資をする場合、情報収集が非常に大切ですが、その情報が正しいのか、ということも常に意識しておく必要があります。仮想通貨は、株や投資信託と違い、投資に関する法律がまだ整備されていません。株では禁止されている「風説の流布」も、仮想通貨の場合は罰則がありませんので至るところで見受けられます。一生懸命情報収集しても、それが間違っていたり、意図的に流されている、誤った情報である可能性もあるというわけです。

しかし、そのような中でも、常に情報収集を行い、新鮮な情報に触れていることで、判断力も高まり、自然と情報を選別する力をつけることができます。仮想通貨は、今後ますます成長が見込まれる、将来性が高い市場です。投資パフォーマンスを上げるためにも、情報収集をしっかりと行い。正しい情報を集めるようにしましょう。