世界最大と言われる仮想通貨取引所「バイナンス」が2018年の利益見通しを発表しました。それによると、2018年の純利益は1100億円にのぼりそうだとのこと。前期は、約330億円の純利益が出ているということです。これは売り上げではなくて純利益ですから、信じられないほど大きな額ですね。

日本の企業で言うと、純利益1000億円台の企業は、東北電力やHOYA、NTTデータ、ヤマハ発動機などが挙げられます。バイナンスは、2017年7月に設立された、まだ1年もたっていない取引所です。それが、短期間のうちに1000億円以上の利益をだせる企業に成長したということになります。

年初でのコインチェックの盗難事件で、コインチェックが数百億円の補償をスムーズに行ったことから、「仮想通貨の取引所ビジネスは儲かる」ということが皆の知るところとなりましたが、今回のバイナンスの発表で、取引所ビジネスにますます熱い視線が注がれることになりそうです。

バイナンスは、今回の西日本での水害に対し、約100万ドル(約1億1000万円)を寄付する意向であると、CEOであるジャオ・チャンポンがいち早く表明しました。どのような形で寄付されるのかはまだ明らかになってはいませんが、遠い地中海のマルタ島に本拠地があるバイナンスが、日本のことを心配してくれていることに感謝したいと思います。