純国産通貨のモナコインの注目度がアップ

ビットコイン以外の仮想通貨として、メジャーな通貨になる可能性のあるモナコインについて、確認してみましょう。

モナコインとは

モナコインは、単位は「MONA」と表記されます。成り立ちは、有名な掲示板である「2ch」から2013年に生まれ2014年1月1日にリリースされました。2chから生まれた仮想通貨ですが、2chが運営元ではなく中央管理者はいないです。ロゴは2chから生まれているのでアスキーアートのモナーが題材になっていて、 従来のプログラムはライトコインとほぼ同じでしたが、バージョンアップを繰り返し、独自の形になってきています。

モナコインの平均ブロック作成間隔は、およそ90秒です。ビットコインが10分でブロックが作られますから、かなり高い頻度でブロックが作られているといえます。モナコインの発行総数は1億500万枚です。ビットコインの場合は2,100万枚ですから、発行総数は5倍ほどになっています。これは、モナコインのブロック生成速度が速いことが要因であるといえます。モナコインのマイニングの方法は、ビットコインと同じく、プルーフ・オブ・ワークを採用しており、マイニングで稼ぐには、コンピュータの能力を高くすれば良いということになります。

モナコインの時価総額ランキングとチャート

モナコインのチャートは、2014年8月と2017年7月に、価格が大きく上昇しており、2回とも高値は100円となっています。長期的に、モナコイン価格は100円が上限になりやすいというチャート分析でした。しかし、最近では、その数字を更新し、600円を超えるという破格の水準まで伸びました。急騰の理由としてモナコインは急騰前には50円~90円で推移しており、過去の数字と比較しても高い水準でした。しかし、メジャーなビットコインが高値を更新する状況であり、モナコインの価格が相対的に安値で放置される結果となり、修正されたといえます。

また、モナコイン急騰の少し前、日本で最も有名な取引所の一つである、bitFlyerが、モナコインの取り扱いを始めました。モナコインは初めての純国産仮想通貨ですが、ビットコインやイーサリアムと比べて、その知名度は低かった状態でした。しかし、bitFlyerが取り扱いを始めたことで、一気に知名度が高くなった可能性があります。世界が日本の仮想通であることに注目し始めたといえます。

モナコインの利用方法

仮想通貨モナコイン徹底解説モナコインが公開された当初は知名度が低く、価値もあまりなく、当初は採掘をするゲームとして使われていました。なお、このチップですが、現在も稼働しています。大きなトラブルなく稼働し続け、取引が活発な状態が続き、次第にモナコインに対する信頼が生まれてきて、2017年3月にビットコインとモナコインでのみ支払い可能な通販サイトが誕生し、モナコインの認知度が増すようになりました。

モナコインは利用しやすい通貨で、『モナ払い』ができるお店がたくさんあり、Twitter上では『tipmona(チップモナ)』という投げ銭サービスが人気となっています。よって、Twitterアカウントさえあれば誰でも使えて、「@tipmona tip (ユーザー名) (数量)」とツイートするだけで気軽にモナコインを送れます。また、何かを教えてもらったときや、絵を描いてもらったときなど、様々なシーンで気軽にチップを送ることができます。他にもモナコインで買い物できるオンラインショップmonappyなど、幅広く利用されています。また、2014年には土地の売買、2017年には、秋葉原のパソコンショップアークがBitcoinと同時に、実店舗とWeb通販にて決済に対応し、徐々に決済手段としても使用され始めています。

モナコインの購入は、ビットフライヤー(bitFlyer)、ザイフ(Zaif)、ビットバンクで購入できます。ビットフライヤーは、日本で最も有名な取引所です。ユーザー数も極めて多く、流動性が抜群です。そのビットフライヤーでモナコインを売買できます。ザイフ(Zaif)は、モナコインの取引高で世界最大を誇る取引所です。ザイフでモナコインを取引すると、で指値注文が出来ます。また、ザイフでは自動積立機能があり、毎月27日銀行口座から自動引き落としをして翌月の10日から日割りで毎日自動で買ってくれます。また、手数料相当額をもらえるので、モナコインを取引するにはかなり良い条件であるといえます。

ビットバンクはビットバンク株式会社が運営している仮想通貨・暗号通貨の取引所で、追証なしでレバレッジ最大20倍の取引が可能な会社で中・上級者から人気があります。 ビットバンクもザイフと同様にモナコインで指値注文が出来ます。

世界初のSegWit(セグウィット)採用通貨

PCに動画や写真を保存し過ぎた場合、PCが重くなるケースがありますが、この時に各フォルダを圧縮して小さくすることで、新たなデータも保存することができてPC動作も軽くなります。このような作業をブロックチェーン上で実施し、取引処理を軽くすることをセグウィット(Segwit)といい、同時に多数の送金処理が可能になります。現在、メジャーであるビットコインは送金要請が多くなりすぎて処理がしにくくなってきました。よって、モナコインはSegWitを採用する世界初の仮想通貨となり、多数の送金処理ができるというメリットにより、世界中の仮想通貨ユーザーの注目を集める効果があり、新たな仮想通貨として認知される可能性があります。

ライトコインとは

モナコインと比較されやいライトコインについても確認しておきましょう。ライトコインは2011年10月、元Googleエンジニアのharlie Lee氏が公開しました。基本的にはビットコインをもとにしていますが、最大の特徴はビットコインの1/4の約2分半で送金が完了することです。ビットコインの送金が約10分の時間を必要としますが、即座に支払いを必要とする商品の購入や飲食代の支払いなどの利用には適していないので、実用性が弱いといえます。この問題に対応するため開発されたのが、ライトコインであるといえます。

ライトコインのメリットは、取引承認時間が約10分から約2.5分にまで短縮されている点で、迅速な取引の実現で、日常的な支払いでも比較的利便性を損なわずに済みます。ただし、取引承認時間の短縮には安全性という面でデメリットが存在します。取引の承認時間、つまりブロック生成時間が、より短い約2.5分に短縮されるということは「マイニングの難易度がより低く設定されている」ということを意味し、悪意のある第三者によるハッキングもビットコインに比べれば容易となります。ライトコインは、初期のアルトコインということで、今でも多くの保有者がおり、時価総額ランキングでも上位ですが、現在では、モナコインがより取引承認時間の短い仮想通貨として、登場しており、送金時間の短さという優位性は失われています。

モナコインは、元々は認知度の低い仮想通貨でしたが、ビットコインの人気とビットフライヤー(bitFlyer)、ザイフ(Zaif)、ビットバンクでの取り扱いがされたことで急激に価格が伸びている仮想通貨となっています。また、比較されるライトコインよりもモナコインのほうが機能性も高まっています。モナコインの価格は急騰しすぎたため、現在は一旦落ち着いている状態ですが、依然として7倍くらいの価格で推移していて、底堅い印象を受けます。この急騰で認知度が高まっていますが、まだまだモナコインの存在は知られていない状況です。日本国産の仮想通貨なので、日本円を扱う感覚と同じくらいに普及する可能性も今後があり得るのではないでしょうか。