マネートークンとは仮想通貨を担保に法定通貨を貸付たり借入たりすることができるローンのプラットフォームで、2018年6月6日にICOが終了しました。上場が7月末になる予定でもあり、既にローン貸出額が7.7億円になっています。またロジャー・バー氏がアドバイザーでもあります。そんなマーネートークンの特徴や将来性について解説します。さらにICOで購入した場合の売り時、ICOに参加していない場合の買い時について説明します。
MoneyToken(マネートークン)とは
マネートークンとは仮想通貨を担保に法定通貨でローンを組むことができるプラットフォームです。つまり金融機関を利用せずに法定通貨の融資を受けることができます。その逆に仮想通貨を貸付ることができ、貸し出したユーザーは利子を受けることができます。
通常なら銀行や消費者金融を介してお金を借りることになるので、手数料や金利が発生します。また審査もあるので、借りれない場合もあります。一方でマネートークンはブロックチェーンを利用しているので、仲介は存在しません。
契約はスマートコントラクトで管理され、安全に確実な利用者の取引を実現することが可能です。この画期的なプロジェクトは話題となり、既に出来上がっているプラットフォームでもあるので、ICOではこのプロジェクトのサービスを使った貸し出し額が約7億7,000万円を超えました。
つまりイメージとしては貸出す方も、利子をもらうことができ、借りる方も金融機関などの高い利息を払わずに借りることが可能になります。
公式サイト:https://moneytoken.com/jp/
マネートークンに利用できる仮想通貨
ローンのプラットフォームに利用できる仮想通貨は現在、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアムとなっています。これらの仮想通貨を担保に、ビットコイン、イーサリアム、USDT(米ドルと同じ価値を持つ仮想通貨)、DAI(米ドルの価値をベースとしている仮想通貨)の4種類を借りることができます。
2018年夏にはドル連動型の仮想通貨USDCにも対応する予定です。法定通貨の価値と同等の仮想通貨なので、取引所で換金することで法定通貨として使用できます。まだ法定通貨を直接借り入れることはできませんが、将来的に、法定通貨の借り入れを可能にしていく予定です。
上記のようにマネートークンのプラットフォームであるスマートコントラクト(契約の自動化)を利用し、銀行を介して高い金利や手数料を支払って資金調達をする形から、60%の経費を削減した形でローン(借金や資金調達)をすることが可能です。またマネートークンのシステムには「アマンダ」というAIが採用されています。アマンダはマネートークンのプラットフォーム上でスマートコントロールにより自動化された、ローンの業務をアシスタントしています。マネートークンは3月21日にローチンしてから、現在まで約9000人を超える登録数です。
どういった場合にマネートークンが利用されるのか
マネートークンがなぜそこまでICOで注目されたのかいくつかメリットを挙げてみます。
●仮想通貨を現金化すると税金が取られてしまう。でも何か利用したい場合。
仮想通貨での利益が1年間に20万円以上あると雑所得として、税金を納める義務が発生します。したがって無闇に法定通貨にすることは避けたいと考えます。しかし何かに利用したい場合、仮想通貨を貸出すことで利子もつき、貸し出した仮想通貨は戻ってきます。これならホールドだけしている仮想通貨を有効利用することもできます。
●融資を受けるためのローンであったり、発展途上国の人たちがお金を借りやすくなる。
日本国内でも審査が厳しかったり利息が高くて借りれない場合は多々あります。また東南アジアやアフリカなどの発展途上国の人々の中には銀行口座を持っていない人口も多く、ましてや金融機関から融資を受けることが大変厳しいとも言われ、利息が10〜15%と高金利になっています。
そういった場合でも、金融機関を仲介することなくマネートークンを利用して法定通貨を借りることが可能になります。個人が何かビジネスを行いたい時にも大いに役に立つサービスです。
●自身でも仮想通貨を保有しているが、現金化はまだしたくない、でも現金が必要な場合。
こういった場合も、仮想通貨をマネートークンに担保に入れ、法定通貨と同等の価値のある仮想通貨を借ります。期日までに利子をつけて返金することで、保有している仮想通貨を現金化しなくても現金化することが可能になります。
貸出した場合の報酬と融資条件
●仮想通貨を貸出す場合の報酬(得られる利子)
・日利:0.08%
・月利2.4%
●融資を受ける際の条件
・期間:5〜90日
・日利:0.2〜0.5%
・年利:10〜15%
・利用額:500〜1,000,000ドル
マネートークンのアドバイザーについて
上記の画像は現在までに担保とされている仮想通貨の比率です。イーサリアムが最も多く43%、次にビットコインキャッシュ34%、ビットコインが23%となっています。また貸し出されている仮想通貨USDTは460万ドルとなっています。その次にイーサリアムが180万ドル、DAIが60万ドルです。
右側を見ると、借入期間の平均は12日間で、借入の平均額は770ドルとなっています。このように実際に稼働しており、貸し出している仮想通貨でビットコインよりビットコインキャッシュの方が多いことに興味深いと、アドバイザーのロジャー・バー氏がツイッターで述べています。
マネートークンのアドバイザイーには以下の方々がついています。ロジャー・バー氏もその内の一人です。「ビットコインの神」という呼び名で有名にもなったロジャー・バー氏はもともとビットコインの投資家でもあり、Bitcoin.comのCEOです。またメンバーの中のDavid Allen Cohen氏は仮想通貨IOTAの創立メンバーでもありました。
ちなみにIOTAとはIoTという昨今話題にもなっているモノのインターネットの利用に特化した仮想通貨です。時価総額ランキングでは第9位のトップクラスです。彼らがアドバイザーということでもありマネートークンのICOは話題にもなり、資金集めにも成功していると言えます。サービスはすでに開始されていますが、ホワイトペーパーにもあるように開発はまだ今後も行われている予定です。
マネートークンの今後の開発予定と、上場予定について
ICOの期間は2018年5月2日〜6月6日に行われました。購入の際に対応していた仮想通貨がビットコイン、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ネム、ダッシュと豊富でした。以下はロードマップです。2018年には取引所のサービスや、冬頃にはマネートークンの支払いカードが発行される予定です。さらに2019年には金融ライセンスを取得し、法定通貨を信用通貨として統合され、アプリにも対応予定です。
マネートークンのホームページのトップにもありますが、バイナンスに上場予定でもあります。上場予定は7月末とも言われているので、こまめに最新ニュースを得ている必要があるでしょう。
ICOの売り時と、ICOで購入できなかったトークンを購入するタイミング
もしマネートークンをICOで購入していた場合、マネートークンはマーケットメイクのため、プレセール価格の10倍でのスタートが予定されています。セール価格は約0.5円です、10倍となると単純に約5円になります。しかしこれはあくまで10倍からスタートするということなので、10倍の利益を確定するものではないので注意してください。売るタイミングが遅くなれば価格は下がります。ICOに参加するユーザーの多くは上場した際の利益が目的だったりします。
したがって上場後は下がる可能性は高いです。うっかり上場したことを知らずに放っておいたら、さほど利益が得られない場合があります。逆にICOで購入できなかったので上場後の入手を目指している場合は、上場してから1〜2週間後の価格が最も下がってからの購入がいいでしょう。そういった場合は将来的に価値が高まることを見込んでの購入になるので、長期保有になります。
マネートークンの将来性
マネートークンは長期保有においても利子などが関係しているので魅力的なメリットがあります。7月後半にバイナングに上場予定なので、マネートークンへの投資に興味がある場合は、最新の情報を日頃からチェックしておきましょう。