マザーズに上場しているメタップスの100%子会社である「メタップス・クリプト・ゲートウェイ(MCG)」が、仮想通貨交換業登録申請の準備と、国内におけるICOプラットフォーム事業の準備を開始したと発表しました。具体的にプロジェクトが進むのはこれからと考えられますが、企業として、仮想通貨事業により注力していく姿勢を打ち出したということになります。

MCGは、ビットフライヤーやコインチェックなどの「仮想通貨の取引所」を作るのではなく、企業が仮想通貨を利用して正しくICOできるようなコンサルティングを行ったり、企業が安心して利用できる仮想通貨の交換所の紹介、トークンの売買代理などを行っていく方針で、株式市場における証券会社のような役割を、今後成長が期待される仮想通貨市場で
担っていきたいという考えです。

また、MCGはは仮想通貨のICOの参加者の本人確認や申し込み、実際にトークンを発行してICO申し込み者に配布するまでの一連の流れをサポートするICOプラットフォーム「Metalist(メタリスト)」を作り、運用していく方針を発表しており、これは多くの企業にとっては明るい材料となるかもしれません。

現在、仮想通貨のICOは、詐欺まがいの案件が頻発しており、被害を受けた投資家も多いため、ICOに対しては世界的に厳しい視線が注がれています。

しかし、主幹事証券会社を通さなくてもよいこと、実際に企業としての利益が上がっていない、実績がないベンチャーの段階から、多くの人から出資を募ることができることから、ICOは企業にとって画期的な資金調達の手段であることは確かです。

このプラットフォームが健全に運営されていけば、資金を調達したい多くの企業にとって、明るい材料となることでしょう。MCGのこれから期待したいですね。