イーサリアムとは
仮想通貨市場には、メジャーなビットコイン以外に700以上の他の仮想通貨があります。しかし、2015年時点では、世界の仮想通貨市場における時価総額シェアの95%はビットコインという状況でした。この状況を打破しようとしたのがロックフェラー系の投資銀行、JPモルガンです。JPモルガンは、マイクロソフトと組み、契約に使える仮想通貨というコンセプトで、新たな仮想通貨イーサリアムを開発しました。
マイクロソフトやJPモルガンのような信用ある企業が、企業取引に使う目的で発行し始めた仮想通貨イーサリアムは、今年に入ってから急速に注目され、初期発行枚数は7200万枚で、一般向けは6000万枚で残りの1200万枚は開発者、つまりマイクロソフトを含めた新世界秩序を志向する側の取り分になっています。イーサリアムにはビットコインとは異なり、新規発行枚数の上限が未決定となっています。2017年6月時点でビットコインの時価総額は407億ドル、2位のイーサリアムが323億ドル、3位で三菱東京UFJなどの銀行連合が推すリップルが99億ドルとなっています。仮想通貨イーサリアムの市場規模の大きさが感じられます。
スマートコントラクトの機能
ビットコインは暗号通貨としての機能を持っていますが、イーサリアムは暗号通貨だけではなくスマートコントラクトという優れた機能も持ち合わせています。また、ビットコインはブロックチェーン上で取引記録しますが、イーサリアムは誰にいつ送金するといった契約内容までも記録管理します。よって、中央機関を介さずに契約内容を自動執行でき、管理もできるようになると用途が広がります。イーサリアムは段階的にアップデートすることを告知した上で市場にリリースして、安定版に向けて開発を進めていきます。よって、リスクのある資産ですが、安心して見守っていられるといっていいでしょう。
また、ビットコインは通貨としての機能しか持っていないため、何かを買う手段としてしか使い道がなく、現在の円やドルと大差がないです。しかし、イーサリアムは通貨として使え、イーサリアムに株式の情報をくっつければ、ブロックチェーンの仕組みを利用して、証券取引所を通さずにユーザー同士で株式の売買ができます。よって、これまで仲介者や中間業者が必要だった取引が仲介を通すことで発生していた手間や費用がかからなくなり、最終的には、現在より、ずっと便利な社会へと発展していくでしょう。これまでの金融や証券業界の常識を打ち破るだけの影響をもたらす可能性を持っているといえます。現時点で、イーサリアムの柔軟性を将来のビジネスに活用しようと、三菱東京UFJ銀行やトヨタは、イーサリアム企業連合(EEA)に加盟しています。
イーサリアムを入手する方法
仮想通貨イーサリアムを入手する方法は、いくつかありますが、簡単に手に入れるには仮想通貨取引所で購入する方法が1番です。イーサリアムを購入するには「仮想通貨取引所」と呼ばれる仲介所が存在します。イーサリアムを購入するならビットフライヤー・コインチェックの2社の利用で問題ないでしょう。
コインチェックでの入手
コインチェックは、初心者の方におすすめの取引所です。なぜなら、取扱っている仮想通貨が豊富でWebサイトも見やすく、売買しやすいからです。仮想通貨イーサリアムを購入するには、まず仮想通貨取引所へお金を入金します。お金を仮想通貨取引所へ預け、預けたお金でイーサリアムを購入します。
コインチェックは以下の3つの方法で日本円を預けることができます。
•クイック入金
•コンビニ入金
•銀行振り込み(USドル可)
クイック入金とは、パソコン・携帯電話・ATMから料金のお支払いができるサービスのことです。金融機関の営業時間に関係なく、24時間365日決済が可能なことがメリットであるといえます。また、パソコンを持っていない場合は、コンビニ支払いで入金する方法もあります。しかし、この場合は、クイック入金の場合より、手間と時間がかかってしまうのがデメリットであるといえます。
銀行振り込みは、手数料も安いので、おすすめの方法です。しかし、土日・平日15時を過ぎた場合は、翌営業日の入金になってしまうので注意が必要です。リアルタイムな取引をしたい人には向いていないといえます。また、銀行振り込みでUSドルを入金するUSドルで入金することもできます。この方法は海外在住者向けす。そして、日本円を入金したら、イーサリアムを購入します。具体的な購入方法は、イーサリアムの数量を指定して購入する方法です。操作としては、購入したい分のイーサリアムを指定して[購入する]をクリックするだけです。
ビットフライヤーでの入手
日本国内の仮想通貨取引の大半は、ビットフライヤーで取引されていると言われています。代表の加納さんは日本ブロックチェーン協会(JBA)の代表理事も務めているので、信用度はかなり高いといえます。ビットフライヤーでイーサリアムを購入するには、コインチェックと同じように、まず仮想通貨取引所にお金を入金します。入金する方法はコインチェックと同じですが、コインチェックに比べ手数料が安いのがポイントです。
ビットフライヤーは以下の3つの方法で日本円を預けることができます。
•クイック入金
•コンビニ入金
•銀行振り込み(USドル不可)
コインチェックでは手数料が756円かかるのに対し、手数料が324円とビットフライヤーの方が安いのが特徴です。また、コンビニ入金は、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ、デイリーヤマザキなどで利用できます。ただし、コンビニからの入金は、1回につき30万円が上限なので、注意が必要です。
銀行振り込みで日本円を入金するのは、1番スタンダードで堅実な方法です。手数料が安く1番おすすめな方法ですが、土日や平日15時を過ぎてしまった場合は、翌営業日の入金になってしまうので注意が必要です。リアルタイムな取引をしたい人には向いていないといえます。そして、日本円の入金が終わったら早速イーサリアムを購入します。ビットフライヤーでイーサリアムを購入するには2つの方法があります。
アルトコイン販売所を利用する方法と、クレジットカードでイーサリアムを購入する方法です。注文方法は購入したい分のイーサリアムの数量を指定して[コインを買う]をクリックします。コインを売却したい場合は、売りたい分のイーサリアムの数量を指定して[コインを売る]をクリックします。操作が簡単なので、初心者や、安全に取引をしたい方は、アルトコイン販売所を利用することをおすすめします。
また、ビットフライヤーでは、クレジットカードでイーサリアムを購入することも可能です。国際ブランドはVisaとマスターカードが選択できますが、JCBは使えません。手間をかけずに、資金が手元にない状態で、仮想通貨イーサリアムを購入するにはクレジットカードで購入するのがよいでしょう。
仮想通貨の世界ではビットコインが大きな存在となっていますが、イーサリアムがその存在をしのぐ勢いを持ってきています。新規発行枚数の上限が未定であり、スマートコントラクトの機能を持っていることが原因でしょう。また、マイクロソフトやJPモルガンが主体となって開発しており、トヨタや三菱東京UFJ銀行などの名だたる企業が参加しているのは、安心感を得られるといえます。実際の購入は、ビットフライヤーかコインチェックなど仮想通貨取引所での購入になりますが、手数料の安さと取引量の多さから、ビットフライヤーがおすすめであるといえます。