仮想通貨ファクトムについて、確認してみましょう。仮想通貨ファクトムは2015年に公開された、アメリカで誕生した仮想通貨です。 ファクトムとはプラットフォームの名称で、個人情報の漏洩リスクが低いのが人気の理由となっています。また、仮想通貨ファクトムは多額の費用をかけることなく保管することもできます。もともと、仮想通貨ファクトムは、ビットコインのブロックチェーンの問題を、解決すべく開発され、手数料やコスト、ブロックチェーンのデータ量を削減させるために作られています。
ファクトムの技術とファクトムハーモニー
仮想通貨ファクトムは、文書の認証や存在証明、電子記録やログ記録を残すのに、ブロックチェーン技術を採用しています。ファクトムの技術が実現したため、その証明書が記録されたことを、第三者機関に委託せずに証明することが可能になりました。そのため、公的な証明書を維持するコストや、これまでのあらゆる証明書に関する問題が、解消されます。
仮想通貨ファクトムは米国土交通省とビル＆メリンダ・ゲイツ財団と共同で米国の住宅ローン市場にブロックチェーン技術を導入する計画を開始しました。これは、ファクトムブロックチェーンを利用した「ファクトムハーモニー」というサービスになります。この影響で、ファクトムの買いが殺到し、価格が暴騰しました。ファクトムハーモニーはアメリカの住宅ローン業界に登場した住宅ローンパッケージです。膨大な人口を抱えるアメリカでは、当然住宅ローンを借りる人の数も膨大になっており、米国の住宅ローン（MBS：Mortgage Backed Security。モーゲージ債）の市場はおよそ１兆ドルにも達しています。住宅ローンでは重要な個人情報を管理する必要があります。そのデータを管理するためにファクトムのブロックチェーンが採用されたのです。
もともと、ファクトムは文書データの管理が得意なプラットフォームです。日本で住宅を購入する場合は、銀行などの金融機関と契約して、住宅ローンを組むのが普通でしょう。しかし、アメリカの場合、ブローカーと言われる仲介人にお願いします。よって、ブローカーには個人情報を把握され、高い仲介手数料を支払う必要があり、怪しいブローカーはいる可能性もあります。よって、アメリカの住宅ブローカーの存在が、ファクトムハーモニーが誕生するきっかけとなったともいえます。ファクトムハーモニーはコンプライアンス、法令遵守の証拠などにも有効であるといえます。このファクトムハーモニーがあれば、契約などの証拠を確実に残すことができ、トラブル回避にも役立てることができます。このように、アメリカの大規模な住宅ローン市場にファクトムが採用されたことでファクトムプラットフォームは世界の注目を集めることとなりました。
仮想通貨ファクトムの将来性
仮想通貨ファクトムの機能は、ベンチャーキャピタルから評価されており、多額の出資も受けていて、その額は約８億円以上にのぼり、様々な企業が期待を寄せています。 仮想通貨の懸念される点でもある、ハッキングリスクを、仮想通貨のファクトムは最小限にすることが出来ます。これは大きなメリットで大事なポイントであるといえます。ファクトムはビットコインの仕組みをベースに使われています。このような仮想通貨を『ビットコイン2.0』とも呼びます。これは、ビットコインのシステムを利用して、一部を特化させ、ビットコインの短所を補う仮想通貨ということになります。ファクトムもこのビットコイン2.0に該当します。
ファクトムは、データの記録を提供することで公平性を保つ役割を担っています。国や銀行などが公平を担保していた情報の取り扱いをファクトムが代わりに行うこともできます。個人情報を始めとしたシークレット情報を安全に管理するためには莫大なコストがかかります。情報漏洩はどの会社、どの機関においても致命的で、常にセキュリティを強固に維持・管理していくためには莫大なコストがかけられます。日本では、日本年金機構の個人年金情報が流出したり、色んな会社が顧客情報を流出させてしまったりと、個人情報流出問題は出てきます。ブロックチェーンの性質上、改ざんは実質的に不可能で、一つの機関で全ての情報を管理することに比べると高い安全性が期待できます。
さらに、一つの中央機関が情報を管理する訳ではなく、自己の権利等が公に証明できます。そして、海外では政府の内部で不動産の登記情報や選挙情報のデータ改ざんによる不正が行われたりすることがあります。選挙における票数管理の不正が行われ、登記情報の不正により、住んでいた土地を政府の都合で追い出され、また、銀行にお金を安心して預けられない国もあります。日本では当たり前のことも、海外では当たり前ではないこともあります。中央機関によって管理されるというのは、その管理下にある自分の権利も確実な保証が得られないというリスクがあります。ブロックチェーンを使ったファクトムの技術では、情報管理において、非常に透明性の高く、自己の権利が誰の目からも保証されるシステムを作ることが可能になります。
ビットコインの進化形
ビットコインがP2Pのネットワークによって利用者の手によって運営されていることに対して、ファクトムには運営元が明確に決まっています。ビットコインには誰かに制限を受けることがないという魅力がありますが、誰かが責任をもって動いているわけではないので、不安になる部分がありますが、ファクトムは運営者がいることで安心して、取引を行うことができます。
ファクトムが購入できる取引所
ファクトムが購入できる取引所と購入方法をご紹介します。日本国内の取引所でファクトムを公式に取り扱っている取引所はCoincheckのみです。コインチェックのサイトやアプリは使いやすく、他の国内取引所に比べてみても取扱所コインの種類が豊富です。購入方法は以下のとおりです
①Coincheckの公式サイトにアクセスしてアカウントを作成してログイン。
②「設定」→「本人確認」で、氏名・住所・電話番号などを登録し、本人確認書類を写真で撮ってアップロード。
③本人確認完了のメールが届く
④住信SBIネット銀行のコインチェックの口座に、自分のIDと名前を振込名義人にして送金。
⑤「コインを買う」メニューから購入。
⑥不正アクセス防止のために、「設定」→「二段階認証」でワンタイムパスワードアプリの設定をする。
海外の仮想通貨取引所
Poloniexは、世界最大級の仮想通貨取引所です。取り扱いがある仮想通貨の種類も豊富なので、手数料やスプレッドが国内の取引所に比べて安いことが魅力です。コインチェックで仮想通貨の売買に慣れてきたら、新たな取引所として検討してみるのがよいでしょう。
Bittrexもアメリカにある仮想通貨取引所です。日本国内ではまだ取り扱っていないアルトコインが取り扱っているところも魅力的ですが、操作が難しく、上級者向けであるといえます。
仮想通貨ファクトムはビットコインにはない、文書管理とハッキングリスクを回避する機能を持っています。特に不動産の登記に関する文書管理は手続きが面倒ですが、仮想通貨ファクトムの利用でかなり、負担がなくなるといえます。また、仮想通貨の弱点であるセキュリティと個人情報を管理できるファクトムは、今後も注目される可能性を持っているといえます。
