資産を貯金しておくよりも、投資や運用をする方が良いという考えが広まっています。銀行で貯金をしたとしても、金利として約0.01%しか発生しません。つまり、100万円を銀行に一年間貯金していたとしても、約100円しか得ることができないのです。さらに、日本全体の経済の底上げの為に、貯金をしておくよりも株式などに投資するほうが良いという考えもあります。投資や運用に注目が向いている今、最近話題に上がる仮想通貨について投資や運用という視点で着目していきたいと思います。

仮想通貨の運用とは?

まず、運用とは何かを説明していきたいと思います。運用とは自分が持っている資産を増やすことなのですが、減らさないことに重きを置いているのです。ある意味では、貯金も運用に入れることができるのです。たった0.01%でも増えているからなのです。それと、運用は減らさないことが大切なので、なるべくリスクの少ないものに投資をして運用しているのです。

次は、投資についてです。投資は、利益を得ることなどを目的として、株、FX、仮想通貨などの金融関係や、事業などに資金を投じることです。増やすことを目的としているので、どうしても運用と比べてリスクが大きいものに投資をすることとなりやすいのです。

投資と運用、似ているようで少しだけ違うのです。運用は、リスクを少なくして長期的に資産を運用していきます。もちろんその中には株式やFX、仮想通貨も入っています。投資はリスクを取りながら利益をだすのですが、そこまで長くない時間で完結するような時に使われます。ちなみに日本人は、リスクを取りたがらないので運用を好みやすいのです。

仮想通貨の特徴

運用する場合、様々な商品が対象となりますが、株式やFXや不動産などと意味合いが少し違うのが仮想通貨です。運用の場合、長期的な目線で投資をするので、株の場合はその企業を応援したいという気持ちや企業が大きくなるだろうという目線で投資をします。FXの場合では、その国の通貨が好きだからという理由で投資する人は少ないと思います。どちらかと言えば、自分の資産を安全な通貨に移しておこうという気持ちや、差額で儲けようという気持ちが強いはずです。

仮想通貨の場合は、投資目線で行くと短期的な売買時の差額で利益を得る事を目的とします。運用の場合も、売買時の差額で利益を得るのですが、将来的にはそれ自体に様々な可能性があるのでそこにも着目するべきです。その一つに世界の基軸通貨となる可能性があるのです。現在では、海外への送金時に時間や手数料がとても掛かってしまうのですが、暗号通貨であれば、手数料が掛からずに短時間で送金できるのです。現在存在する貨幣の問題点を改善した通貨なので、世界統一の基軸通貨となる可能性は大いにあり得るのです。そういった可能性をもとに運用することもできるのです。

暗号通貨にも様々な種類の通貨があります。代表するもので言えばビットコインやイーサリアム、他にビットコイン以外の総称としてアルトコインというのがあり、その中でも流通量や知名度が低い草コインなどがあるのです。約200万円台にも上り詰めたビットコインですが現在は半分以下の値に下がっていますが、ボラティリティが激しいのが特徴でもあります。

仮想通貨を運用する場合のメリット・デメリット

運用する場合のメリットを紹介したいと思います。まず、少額の資金から始めることができることです。一番有名なビットコインでも1000円などからでも運用ができるのです。ビットコイン自体は最終的に2100BTCまでしか発行されない予定なのですが、さらに細かい単位で分割されているので少額でも投資ができるのです。他にも土日祝日関係なく運用ができるのです。株式やFXであれば土日に取引ができないのですが、暗号通貨であれば一応365日市場が開いているので平日働いている方でも土日に運用ができ、夜間でも取引ができるのです。

やはり、将来性があることが一番のメリットだと感じています。現在存在する貨幣や銀行などの問題点を解決するために生まれた仮想通貨なので、もしかすると世界中で使われる通貨になりうる可能性があるのです。そうなると、それ自体がより価値のあるものになる可能性があります。そうなると、早い段階から運用をしておくと得られるメリットが格段と高くなります。

次に運用する場合のデメリットです。運用という面で視点をあてるとやはりボラティリティが高いことがデメリットとなります。短期や中期での投資であれば、ボラティリティが高いとメリットとなるのですが、長期的な運用となると、ボラティリティが高いとデメリットとなります。資産が減らないことを重視するので、ボラティリティが高いと運用が難しくなるのです。どうしても急激な下落や損益が発生しやすくなるからです。

さらに、値動きがどうしても、需要と供給によって左右されてしまう点もあります。なかなか値動きが読みにくいという点もあるからです。FXのような指標があるわけではないので、どうしても急激な値動きが読みにくいのです。短期的な投資であれば読みやすいのですが、長期的な運用となると、なかなか難しいのが現状です。

仮想通貨を短期的な投資で運用する場合

仮想通貨を「投機的価値」ではなく「運用的価値」で考える運用といえばどうしても長期的な意味合いにとなってしまうのですが、暗号通貨の場合は短期的な投資でも着実に運用していくことも可能です。まず、デメリットで説明したボラティリティの高さです。値動きが激しい分短期的には急激に利益を出すことが可能なのです。そこに着目しやすいのが、草コインと呼ばれる通貨たちです。1000種類以上あると言われている通貨ですが、知名度も流動性も低い通貨たちの総称が草コインなのです。

ただ、草コインの場合は急に消滅したり、いつ急騰や下落をするかわからないのでギャンブル感が強くなってしまうのが弱点です。しかし、草コインでもアルトコインでも、その通貨の構想や企画に目を向けるべきなのです。素晴らしい構想を持った仮想通貨もありますし、やはりその中でも第二のビットコインとなる可能性を持ったものや、第二のビットコインにはならなくても、その独自性で生き残る通貨も出てくるはずです。
そういった通貨を見つければ、草コインやアルトコインでも運用の対象と十分になりえるのです。

仮想通貨の将来性や可能性という視点

運用と投資の違いから説明してきましたが、実際のところはそこまで違いがあるわけではありません。運用も投資も同じような似た意味を持っているからです。あくまで違いを説明するのであれば、運用は長期投資、ここでの投資は中短期の投資です。暗号通貨の場合はやはり短期的な投資ではなく、長期的に運用していく方が良いと思います。たしかにビットコインなどのボラティリティを見ていると、それだけでどんどん稼げるような気もしますが、いつどちらの方に動くかが読みにくい問題もあります。やはり長期的にその将来性を見ながら運用していくのが一番です。草コインやアルトコインで一発をかけるのも人それぞれのやり方かもしれませんが、それではギャンブルとなってしまいます。さらに運用からはあまりにも遠い存在となってしまいます。

もちろん、資産運用で仮想通貨を対象とする場合は自己責任なのは当たり前ですが、それに投資をする価値があるかどうかは自分で考えて決めなければなりません。その際には、その仮想通貨の将来性や可能性という面で見ていく必要があると思います。