2018年も様々な仮想通貨プロジェクトが進んでおり、ICO案件を眺めているだけでも興味深い内容の仮想通貨が多数存在します。2018年6月頃に仮想通貨投資を始めた方の中には、ビットコインやイーサリアムといったメジャー仮想通貨よりも、ICO案件や一般には知られていない仮想通貨に投資したいと思う場合もあるでしょう。そのような方にとって、2018年の仮想通貨市場は気になる案件も多いでしょう。

そして、最近一部の仮想通貨投資家で注目されている、仮想通貨プロジェクトがあります。それが、仮想通通貨PATRONとうい名称のプロジェクトです。主に一般ユーザー向けではなく、インフルエンサーのファンであったり、フォロワーであったりする方にとってメリットが見込めるプロジェクトとなっています。

従って、独自性という側面では他の仮想通貨よりも目立つ存在ですので、ICO案件に興味がある初心者の方は要注目でしょう。また、それだけでなく前述でも触れたように、インフルエンサーに興味がある方もPATRONのICO案件について知ってみるとよいでしょう。それでは、仮想通貨PATRONの概要や注目ポイント、ICOやロードマップの状況などについて紹介します。

仮想通貨PATRON(パトロン)はインフルエンサーとフォロワー向けに開発されている

SNSやインターネットの普及によって、LINEやインスタグラム・Twitterなど様々なツールが開発・リリースされています。そして、これらの普及によってインフルエンサーと呼ばれる方達が現れます。インフルエンサーとは、簡単に説明すると周囲の人達に影響力を与える有名人のような存在で、従来はテレビなどで活躍する芸能人が該当していました。

主にモデルや芸能人などがインスタグラム・Twitterで、モノやサービス、場所を写真や文章で紹介することによって、そのファンや偶然見た人たちが同じように利用する流れになります。また、最近では、一般の方でもインスタグラムやTwitterのフォロワーが多数存在する場合に、インフルエンサーと呼びます。従って、今では芸能人・一般人問わずフォロワーや、その他の方達に影響を与えるアイコンとしての存在をインフルエンサーといいます。

そして、仮想通貨PATRONは、このようなインフルエンサーを軸にしたサービスが開発中です。つまり、インフルエンサー・企業・フォロワーなどを繋ぐ、プラットフォームとして開発されているのが、仮想通貨PATRONのことでプラットフォーム内でのやり取りに仮想通貨PATRONを利用する形になります。

また、インフルエンサーやフォロワーを繋ぐようなタイプのプラットフォームを、シェアリングエコノミーと呼び、既にAirhubで実行されています。そして、仮想通貨PATRONのプロジェクトは、インフルエンサーの価値を仮想通貨PATRONで高めながら、通貨としての流動性も高めていきシステム・通貨共に普及させようと考えられています。

仮想通貨PATRONの特徴

仮想通貨PATRON(パトロン)の特徴は次世代を見据えた、プロジェクトという点でしょう。通常仮想通貨というと、あくまで決済や送金処理・投資としての価値を基準においたプロジェクトが多いですが、仮想通貨PATRONの場合は、インフルエンサーや次世代のコミュニティを軸に置いたプロジェクトです。

なぜ、次世代といえるのかというと、冒頭でも触れたようにSNSやブログ・動画サイトなどの発達により、テレビなどに出ずとも有名人になることが可能で、更に自身のフォロワーを増やすこともできます。従って、相対的にテレビよりもSNSや動画サイトなどへ、ユーザーが増加傾向となり、インフルエンサーの需要も高まっています。

そして、このような時代背景を企業も感じ取っており、企業の商品・サービスをインフルエンサーに宣伝してもらうことで、ファンやSNSのユーザーに対して認知度アップと購買意欲を沸かすことができるようになります。

しかし、従来の企業・インフルエンサーによる宣伝事業は、コストが高くなる傾向にありました。なぜなら、広告代理店などによるプロモーションが必要になるので、予算から仲介手数料などが引かれていき、インフルエンサーを起用・宣伝してもらうまでの予算・時間などが手間になっていました。そこで、PATRONのプロジェクトチームは、プラットフォームを作り上げて企業とインフルエンサーが、直接活動を行えるように考えました。

仮想通貨PATRONの機能

それが、PATRONには4つの機能を備えました。1つは、PATRONに登録しているインフルエンサーが動画などを配信する枠を、購入することができる機能です。配信枠の金額設定は、インフルエンサーのフォロワー数や影響力などを考慮して、イーサリアム換算で算出されます。

次の機能は、配信枠を個別に販売するのではなく、インフルエンサーの配信枠月額課金制にしたサービスです。企業側のメリットとしては、インフルエンサーと長期的に契約している状態なので、安定した広告活動を行ってもらうことが可能となります。また、インフルエンサー側にとっても、安定した広告収入がPATRONトークンで手に入れる事ができます。

続いての機能は、月額課金制よりも更に大規模なパターンと言える、M&A方式によるインフルエンサーとの契約です。つまり、配信枠を購入するのではなく、インフルエンサーと契約することでオフィシャルアンバサダーとして年間通して広告宣伝活動をしてもらえます。企業にとっては、影響力の大きいインフルエンサーを、より安定的に確保することができる機能といえますし、インフルエンサーにとっては年間契約なので広告収入が安定化できます。

他にも機能はあります。それが、PATRONプラットフォーム内で利用できる配信連携機能です。しかし、ただの配信機能ではなく、YouTubeやインスタグラムと連携させて配信することが可能なので集客力をアップさせることができます。

仮想通貨PATRON(パトロン)のICO状況

インフルエンサーとフォロワー向けに開発されている仮想通貨「PATRON」仮想通貨PATRON(パトロン)のICO状況についてですが、2018年1月にICOが開始され、プレセールまで完了しています。また、資金調達も目標を達成したので、2018年6月時点でICOが行われる予定はありません。ですので、これから購入したいと思った方は、取引所へ上場されるまで待つこととなります。

また、ロードマップも公開されており、7月にはインフルエンサーを実際に採用していき本格的な稼働をめざしています。さらに6月時点でデモ版のサイトが公開されており、PATRONがどのような雰囲気なのか見る事ができます。

そして仮想通貨取引所への上場についてですが、こちらも既にHitBTCへの上場が決まっておりICOプロジェクトの中では、スピーディ且つ予定通りにプロジェクトが進んでいるといえます。

仮想通貨PATRON(パトロン)の将来性

仮想通貨PATRON(パトロン)の将来性についてですが、ロードマップやデモサイトの公開、そして取引所への上場が決定しているなど、プロジェクトの進行状況から見ても、価格上昇が期待できます。また、プロジェクトの内容も、インフルエンサーという新しい要素を積極的に取り入れることで、若者からの支持も得やすいでしょう。

ただ、気を付ける点は2018年のICO案件の上場後の動きが、急騰から急落し低調気味なパターンが多いことです。これは、ICO市場に規制がないことで、しっかりしたプロジェクトであっても不安視されることが多くなったためです。

ですので、YouTubeやTwitterと連携した機能も予定され、様々な情報公開を行っているPATRONは、今後投資家の不安心理をどれだけ取り除くことができるかが注目されます。

また、長期的な将来性については期待できるといえるでしょう。なぜなら、SNSという大きな市場且つ成長中の分野と連携させたシステムなので、企業・インフルエンサー・ユーザーそれぞれ多くの参入が見込まれます。また、特に企業の自社商品の宣伝による、積極的な参入はPATRONの信頼性も高めることができるので、長期的に価値の上昇も考えられます。