仮想通貨投資初心者の中でも、仮想通貨について色々な活用方法を考える事があるでしょう。企業も同じで、2018年に入り仮想通貨を決済手段や送金手段として用いるだけでなく、仮想通貨を使ったプラットフォームシステムの構築・開発に力を入れ始めています。ですので、将来的にあらゆるシステム・サービスで、仮想通貨のブロックチェーン技術などが組み込まれるのではないかと期待されています。
また、その1つとして注目されている仮想通貨プロジェクトが、仮想通貨セルフキーです。セルフキーは、データ管理・証明に特化した仮想通貨で、イーサリアムベースで開発されています。また、ICOも短期間で完了するなど、多くの仮想通貨投資家に注目されていることから、今後あらゆる分野で活用されることが期待されています。そこで今回は、データ管理に特化した注目の仮想通貨、セルフキーについて概要や特徴、購入方法などについて紹介していきますよ。この記事を読んだ仮想通貨初心者の方は、セルフキーについて検討してみるのもいいでしょう。
仮想通貨セルフキーとは
仮想通貨セルフキーとは、2018年1月16日に公開した比較的新しい通貨になります。正式名称はSelfKeyで、通貨単位はKEYとなっており、通貨発行上限枚数は300,000,000枚とビットコインよりも多いことが分かります。ちなみにですが、最近の仮想通貨は通貨発行上限枚数が多い傾向にあります。
開発された目的は、ブロックチェーン技術を用いて国家を超えたデータ管理に特化した、システム構築を目指しています。つまり仮想通貨セルフキーを活用することで、個人・法人問わずブロックチェーン上で機密情報や個人情報などを管理できるようになります。そして、ブロックチェーンをベースにして、身分証明も可能になるので分散型IDシステムといえます。
また、具体的には、個人・法人問わずに身分証明などを、ブロックチェーン技術で行い、住民権や国籍の取得、会社設立時の各種契約、金融サービス利用時の本人確認、仮想通貨売買・取引などに活用することができます。従って、ウォレットとも呼ばれています。仮想通貨投資初心者が思い浮かぶウォレットと言えば、仮想通貨を入れておくための電子的な財布というイメージでしょう。しかし、今回紹介するウォレットの概念は、電子財布に個人情報や身分証明に必要な情報を入れておくイメージです。
従って、画期的且つ利便性が向上したシステムの運用が可能となります。例えば、仮想通貨投資家が投資を始めるのに必要なことといえば、仮想通貨取引所への口座開設ですよね。そして、口座開設にはメールアドレスや個人情報の入力、更には本人確認書類のアップロードなど様々な手続きが必要ですよね。
そうなると、ユーザーによっては口座開設が面倒だから、仮想通貨取引を諦めたり取引所の稼働効率が下がったりとデメリットとなる側面もありました。そこで、セキュリティ性を維持しながら利便性を向上する為に、仮想通貨セルフキーが開発されました。例えば、仮想通貨取引所がセルフキー対応且つ、ユーザーもセルフキーに個人情報を保管していたとします。この場合、ユーザーが仮想通貨取引所にセルフキーのウォレットを使って、アクセス許可を求めるだけで手続きが完了します。
ですので、ユーザーは手軽に口座開設ができますし、取引所はユーザー確保に繋がります。また、セルフキーのウォレットに保管している個人情報は、オフライン下で管理するのでハッキングリスクなども抑えられています。
仮想通貨セルフキーの特徴
仮想通貨セルフキーの特徴・機能について解説していきますが、覚えておきたいポイントがまずあります。それは、前述でも紹介したように、身分証明などの情報管理に特化した仮想通貨という点です。ですので、仮想通貨投資家の中でも、情報管理の利便性を求める方は特に知っておいた方がよい仮想通貨でしょう。
1つ目の特徴は、前述でも触れたように身分証明などに使用する情報を、セルフキーのウォレットに保管し、アクセス許可に利用できる点です。これをアイデンティティ管理システムと呼びますが、セルフキーウォレットに個人情報をオフライン下で管理します。そして、例えば銀行や取引所などで口座開設が必要となった時に、セルフキーウォレットを提出するだけで手続き・確認作業が完了します。ですので、これまで複雑且つ工数の多かった、本人確認作業など安全性を考慮しつつ利便性も向上できるシステムとして活用できるようになりました。
具体的には、運転免許証や住民票、パスポートや自身の写真などを、セルフキーにアップロード・保管します。また、セルフキーウォレットは、本人の許可がなければデータの閲覧ができないようにロックしています。従って、口座開設時は勿論、不正なアクセス時にも守られています。
2つ目の特徴は、企業の設立などを支援するサービスも含まれています。具体的には、株式移転や企業管理などもセルフキーウォレットで一括管理できるので、会社経営者や管理担当の方が、新規で会社を設立する際に様々な書類を集める必要なく申請作業が可能です。従って、企業の設立時などに必要な大量の書類を準備する手間を省いて、全てセルフキーウォレットで済ますことができます。特に会社経営をしている方にとっては、効率化を進める事が可能となるのでメリットといえるでしょう。
3つ目の特徴は、仮想通貨セルフキーで、様々な情報サービスの購入も可能となります。例えば、企業の買収などの手続きの際に、従来のような書類手続きを何度も繰り返すは必要なく、仮想通貨セルフキーで証明と購入ができます。
次の特徴ですが、2018年時点でロードマップが公開されています。2018年のロードマップを簡単に紹介すると、セルフキーやセルフキーウォレットのサービス開始までの準備作業が、主な内容となっています。他にも、企業との連携やアプリケーションの開発・リリース、政府機関との連携も記載されています。
まとめると、2018年中に仮想通貨セルフキーに必要な機能やシステム、そして外部機関との連携を完了することを予定しています。続いて2019年のロードマップは、セルフキーシステムの応用を中心とした内容です。また、特筆すべきは多くの仮想通貨プロジェクトの中でも、翌年の年末まで詳細なプロジェクト内容を記載している点ですよね。
仮想通貨投資家にとって投資判断の材料になる、非常に重要な情報を早期に公開しているので、投資候補として検討することもありでしょう。また、セルフキーを使ったサービスは、既に一部公開しており不動産売買に用いるなど、プロジェクト内容に記載されていた通りの活用をしています。
仮想通貨セルフキーの購入方法
仮想通貨セルフキーの購入方法ですが、2018年6月時点ではKucoinでのみ上場しています。また、国内の仮想通貨取引所では取り扱っていないので、一度ビットコインを国内で購入・保有してからKucoinでビットコインによる取引を行う方法となります。
仮想通貨セルフキーの将来性
既に一部サービスに適用されている仮想通貨セルフキーは、将来性・成長性が見込める期待の仮想通貨です。また、プロジェクト内容には、政府機関での認証サービスにも用いられるように色々と作業が進んでいるようなので、市場価値も高まることが考えられます。認証サービスなど、法人関係の仮想通貨プロジェクトに興味・関心がある仮想通貨投資家はセルフキーについて投資候補に選ぶのもよいでしょう。