仮想通貨バブルが起きて一気に知名度が高くなってきた昨今、もう知らない人は少ないのではないかというぐらいブームになりました。中でも一番名前を聞くようになったのはビットコインでしょう。ビットコインが世間で認知され始めたぐらいの時、仮想通貨=ビットコインのような認識になっていましたが、実はビットコイン以外にもいろいろな通貨があり、そのうちの一つがビットコインとなっています。

他にもイーサリアムやコインチェック社の問題で世間で一気に有名になったネムなどがありますが、ビットコインは最初に生まれた、一番有名な仮想通貨であると言えます。

今回は最も知名度の高い「ビットコイン」に使われている技術、ブロックチェーンについてとビットコインを入手する方法の一つでもあるマイニングについて解説していきたいと思います。

ブロックチェーンの技術はビットコインだけに使われているわけじゃない

ビットコインで一躍有名になったブロックチェーンという技術。しかし、ビットコインのみにその技術が使われているわけではなく、ビットコイン以外の他のコインにもその技術がつかわれています。

そもそもビットコインというのは2008年にサトシナカモトと呼ばれる人物によって作成された論文を元に、ビットコインが運用され始めました。ビットコインは無限にあるわけではなく作られる量が決まっていて、発行上限が2100万BTCと決まっていて、2140年あたりにその上限に達すると言われています。

ビットコインがブロックチェーン技術を一番はじめに使用しました。その技術の有用性に気づいた技術者たちが自分たちで様々なコインを作り、ブロックチェーンを活用しているので、今やブロックチェーン技術はビットコインだけではなく他のコインにも使用されています。

ブロックチェーンの仕組みとは

ビットコインのブロックチェーンという技術は取引データを管理する技術のことです。ブロックチェーンのブロックというのは銀行の台帳をイメージしていただけるとわかりやすいです。

銀行の台帳は銀行と顧客との今までの取引データが書かれていてそれが集約されています。○月○日に◯○からいくら借りました。といった取引データが書かれてあります。この一つ一つの取引データのことをトランザクションといい、このトランザクションが集まったのがブロックです。これが銀行のように一元管理されているのではなくて、ブロック同士が鎖のように繋がって管理していることからブロックチェーンと呼ばれています。銀行の管理方法が中央集権的であるのに対しブロックチェーンの技術は分散的に管理されています。

ビットコインはこの技術でユーザーのコンピュータに保存されます。ですのでユーザー同士がデータを管理し合うといった状況になり、この形態をpeertopeerといいます。ブロックデータにはハッシュ関数から生成される値のハッシュ値とデータの整合性を測るナンス値というのがあります。

ハッシュ関数というのはデータから一定の不規則な文字列を生成する関数のことで、トランザクションのデータをハッシュ関数でハッシュ値にすると、暗号化されます。ハッシュ値は「不可逆性」を持っており、ハッシュ値から元のデータを生成することができない、つまり読み取ることができないので、データが見られる恐れがないということです。このデータを他のユーザーとのデータと照らし合わせて確認しナンス値との整合性を行う。この一連の流れのことを「承認」と言います。

マイニングの仕組みと稼ぎ方

仮想通貨初心者でもわかるマイニングの仕組みと方法「承認」を行うにあたってブロックチェーンにブロックを追加する作業をマイニングといいます。マイニングは、取引記録を取引台帳に追記していく作業で、それをするためは承認作業が必要ということです。このマイニングの仕組みをproof of workと言います。ビットコインでは有志を募ってマイニングに参加する方を募集しており一番早く整合性、ナンス値を見つけた人にマイニング報酬としてビットコインを配布しています。

このマイニングの整合性を合わす作業にとても膨大な計算が必要ですので、マイニングには高性能なコンピュータが必要になってきます。マイニングの際に行われる計算は、人間の頭の中だけ行うのは不可能に近いほど複雑です。そのためにマイニングには、高性能のコンピュータが必要になります。

マイニングを個人でやる場合、マイニングが効率的に行えるような、スペックの高いコンピュータを買わなければなりません。また、マイニングのためには何時間もパソコンを稼働していかなければならないので、継続して行うマイニングのおかげで発生する熱で、パソコンが壊れてしまわないように冷房完備もしないといけません。このようにマイニングでは、電気代がとてもかかってしまうので初期投資には、けっこうな金額が必要となります。マイニングを個人でやるには難しいと思った方は、マイニングができるサイトなど、他のマイニングの仕方があるのでそちらの方法も参考にしてこれからマイニングを始めていきましょう。

マイニングには三つの方法があってさっきご紹介した、個人でやるソロマイニング、複数人集まって何人かで掘って行くプールマイニング、企業にお願いしてマイニングをしてもらうクラウドマイニングの三つの方法があります。

ブロックチェーン技術がもたらすこれからの社会

このブロックチェーン技術がもたらすこれからの世界は、大きな変化が訪れる可能性があります。また、多くの専門家たちがこのブロックチェーン技術を使った今後の社会を予測しています。このブロックチェーン技術を応用すると世界のあらゆる無駄が排除されて効率の良い社会になっていくのかもしれないのですが、ブロックチェーンの技術がそのように活用されていった場合、今ある企業が提供しているサービスがなくなってしまう可能性があります。

例えば銀行であれば、ブロックチェーン技術を使ってデータ管理をすると、ユーザー同士が分散的にデータ管理をすることになります。中央集権的な立場にある銀行は常に台帳を扱って顧客のデータ管理をしている会社なので、本当にブロックチェーン技術が世の中に適用されてしまうと銀行が行う業務がなくなってしまいます。このように、ブロックチェーンの技術は、既存の技術や銀行などを否定してしまう可能性があるのです。

実際にブロックチェーンの技術が使われているサービス

割と実用的と騒がれているのがイーサリアムのブロックチェーン技術で、それに使用されている「スマートコントラクト」という技術が世界的には実用的だと言われています。イーサリアムのブロックチェーンに実装されたスマートコントラクトは契約の自動化を行い、契約の条件確認や履行までを自動化します。そして、それらをブロックチェーンに記録していくのです。

現在この技術を使っているサービスがujoMUSICという音楽配信サービスです。これは今までの音楽の収入モデルとしてはアーティストの楽曲の収入が入って来るのに仲介業者を挟んでとても時間がかかっていました。1曲リリースして収入がもらえるまでに数年かかったりすることもありました。

しかし、ブロックチェーンとスマートコントラクトを取り入れたこのujoMUSICのサービスは、楽曲をリリースして収入を得るまでに仲介するいくつかの業者を利用せずにそのままアーティストに収益を還元するので、今までのようにアーティストが収入を得るまでにかかる時間が短縮されるという非常に効率的なサービスとなっています。ブロッチェーンならではのサービスとなっています。このように、ブロックチェーンを活用した、無駄のない効率的な社会が実現されるのも近い時代になってきています。

しかし、まだまだブロックチェーン技術が多くのサービスに実装されるようになるにはまだまだ先の話なのかもしれません。現在、ビットコインの送金には、ブロックチェーンを利用して最低でも10分以上の時間を要しています。これからビットコインの発行数が増えていけば、送金の時間も今以上に長くなってしまう可能性があるので、ブロックチェーン技術はすばらしいものの、まだまだ実用的とまではいきません。早く実用的になれるよう、これからのブロックチェーン技術の発展には注目していきましょう。