12月2日の日本時間11時24分にカルダノから最新ニュースレターが届きました。11月よりカルダノの動きは目まぐるしいものがあり、カルダノ自身もニュースレターでその激しさを物語っています。そしてその余波はエイダコインにまで影響を与え、価格の底上げ要因となっています。
【原文】
今週はカルダノにとって非常に活発な期間でした。カルダノフォーラムやソーシャルチャネルへの関心が高まり、新たな取引所におけるとペアリングにより、Adaの流動性がさらに向上し、また、技術ロードマップはさらに前進しました。カルダノプロジェクトへの関心はAdaの時価総額の増加に繋がり、現在Adaは世界の暗号通貨トップ10に名を連ねています。これは、暗号コミュニティからの強力なメッセージであり、また革新的な技術として、カルダノの可能性が確認されたことを示しています。
今回のニュースレターの主旨は、カルダノにおいて新しいメッセージプラットフォームであるRocket.Chatの立ち上げと、先週ローンチとなったカルダノフォーラムについての更新であり、IOHKが本日発表したロードマップアップデートの特徴についてもまとめられています。
新しい2つのサービス提供の開始
カルダノは新しいユーザーサポートとしてRocket Chatとカルダノフォーラムをローンチ公開しました。正式にローンチされたカルダノフォーラムはカルダノコミュニティが交流できる場所、カルダノに関するすべての情報が見つかるナレッジベースです。現在は10万以上のページビューのもと1,000人以上の会員が登録されており、各国に向けた多国語化への開発を進めています。既にFacebookで同様のフォーラムは作成されていますが、他社に縛られずに独自サービスを追求していく予定なのでしょう。仮想通貨にイノベーションを起こす、カルダノらしい選択です。
そしてそのユーザーサポートは徹底したものであり、リアルタイムで相談できる新しいチャットプラットフォームとしてRocket Chatを作成しました。生憎、開発が途中あるために「ベータテスト」版の公開ではあるものの、その機能にはスパムやスキャムからユーザーを保護するための優れたツールが用意されています。今後は積極的に機能やパフォーマンステストを行いながら、コミュニティはプラットフォームに参加でき、他のコミュニティメンバーとチャットをする事ができるようになります。
初心者向けの海外取引所BINANCEに上場
連日、エイダコインは様々な取引所に新しく上場しています。今回は取引高が世界5位であり、海外取引所の中で数少ない日本語に対応した中国の仮想通貨取引所『BINANCE』に上場しました。その上場するタイミングが12月1日のロードマップ更新日深夜であったことからカルダノの次期ロードマップとの関連性を噂されていましたが、カルダノからの発表は下記文章にとどまっているので特別な内容は無い様子です。
【原文】
昨日、取引所のBinance(バイナンス)は、BTCとETHのペアリングでAdaの上場を発表しました!これは素晴らしいニュースであり、カルダノのコミュニティが成長し続けることを証明しました。
このBINANCEは、他の取引所に無い独自制度を2種設けています。1つ目は新規上場仮想通貨を投票で選ぶということ。つまり、エイダコインはBINANCEの総意によりウエルカムな姿勢であったという事です。上場直後の相場の上がりようは目に見てとれます。そこで発生するのが取引手数料ですが、独自制度2つ目の『BNB』という取引所オリジナルの通貨を使用して手数料を払うことによって、手数料総額が50%オフになります。このように見ると、現在エイダコインの主要取引所とされているBittrexよりも遥かに使い易いように感じます。
■BINANCE.COM
https://www.binance.com
12月1日更新の新しいロードマップ
毎度の事ながら、カルダノのロードマップ更新には期待を感じずにはいられません。今回の注目内容はユーザー自身がプロトコルの開発に関する提案に投票できるようになる投票センターの開設という画期的なものであり、よりエイダコインをユーザー視点に近づけようとする様が感じ取れます。
【原文】
本日公開されたロードマップでは、現開発段階の次の段階であるShelley(シェリー)の一部機能に関する詳細が含まれています。投票センターもこれに含まれており、ユーザー自身がプロトコルの開発に関する提案に投票できるようになります。ユーザーがAdaをオフラインで安全に保管するための、ペーパーウォレットも導入が予定されています。ブロックチェーンとの高速同期を可能にするライトクライアントモードの導入により、Daedalus (ダイダロス)ウォレットの始動が迅速になります。また、これら機能を視覚化することにより、実際にどう見えるか、をユーザーが確認できるようになります。IOHKのエンジニアは修正作業プロセスに移行し、Bryonの基盤構築を可能とする予定です。この新しいソフトウェア開発アプローチによって、機能の実装が早く可能になるなど、ユーザーに利益をもたらすコードが定期的に更新されます。これは、詳細な計画と調整に伴う大きな変更であり、ブログの記事で説明されています。
これまでエイダコインの保管に使用されていたダイダロスに加え、ペーパーウォレットの導入も予定しているとの文面があります。平たく言えば、紙幣を作るということです。しかしその紙幣は一般に流通しているものと異なりそのままでは取引に使用できず、紙面に記載されているアドレスと秘密鍵を専用URLに入力してウェブで取引を行います。ますます紙幣に近づきリアルマネーを脅かす様は、IMF(国際通貨機構)などの世界通貨の中央主権を刺激しないか心配にもなります。もしIMFや各国の対応により仮想通貨の取引数量や時間などに制限が設けられてしまうと、多額の損失を被るトレーダーが続出するでしょう。この心配はリベラル思考の強いカルダノだからこそであり、他の取引所や仮想通貨のペーパーウォレットとは評価を変えざるを得ません。
ダイダロスウォレットのステーキング機能の一部が公開
また、ロードマップには公開されていない期待されている内容に、ステーキング機能の開発があります。現在は一部機能の公開がされており、最初の半減期2~4年後までは年利9.13%の利率が付くという情報が出ています。2~4年後まで仮想通貨に規制が行われず自由に取引ができるようには思えませんが、ある程度の期間、せめてエイダコインが100円になるまで保持しているエイダコインは売らずにダイダロスで大切に保管しておくべきでしょう。その間は利率分を上乗せして不労所得を得ることができます。有識者たちは、エイダコインをまだ売らずにホールドしているのです。
次期ロードマップまで30日
今回のロードマップ公開後、カルダノは時期プロジェクト4.2のGoguenのプランニングに焦点を当てることを予定しています。Gouenより先のプロジェクトではスマートコントラクト機能の統合がメインとされています。このプロジェクトでは2期に渡ってスマートコントラクトを改良する予定であり、エイダコインの決済、トレードをよりスムーズに行えるようになります。今はまだ投機以外の使い道が無いエイダコインですが、スマートコントラクトの統合が完了した際には他の使用目的にも転用することができるでしょう。遠くない未来、現在のビットコインのようにエイダコインで支払い可能な店舗が出てくるかもしれませんね。それはとても期待できる現実味を帯びた未来です。