最近仮想通貨投資を始めた方の中には、なかなか利益が出ない・売り買いのタイミングが分からないといった、疑問が生じていることがあります。その理由の1つが、仮想通貨が始めやすいものだからです。仮想通貨投資は最近できた金融商品であり、SNSやブログ・テレビなどでプロモーションが行われています。従って、若い層は勿論のこと、会社員や主婦など今まで投資に関心が無かった層も、気軽に投資を始めているケースがあります。
このようにビットコインやアルトコイン投資を始めやすい環境が揃ってきていることが分かりますが、一方で投資に関するスキルを覚えないまま投資を続けるパターンがあります。しかし、ビットコインやアルトコインに投資する場合も、株式投資などと同じように分析や知識が必要なので、感覚で取引を続けていても損失が広がる可能性が高いです。
特に、売り買いのタイミングといった、一見簡単に聞こえる作業も利益をだすための重要なポイントであり、知識やスキルが必要なのです。そこで今回は、仮想通貨の売買のタイミングに焦点を当てて、投資に必要なスキルやポイントを紹介していきます。
仮想通貨も投資のスキルが必要
冒頭でも軽く触れたように、仮想通貨投資は比較的間口が広く始めやすい反面、取引を始めてからの負担について大きく感じる場合もあります。なぜなら、投資を始めたことが無い人でも、気軽にはじめられるのがメリットではありますが、実際の取引はFXや株式投資同様にシビアな世界だからです。従って、ビットコインなら簡単に稼げると考えていると、あっという間に資金が減ることもあるので、「投資」をしている自覚を持つことが第一のステップです。
仮想通貨の「投資」をしていると認識できたら、投資はなぜ感覚で取引しても利益を出すことが難しいか考えてみる事が大切です。最も簡単に仮想通貨投資を説明すると、「安く買って高く売る」もしくは、空売りの「高く売って安く買う」という2つの原理で利益を狙います。また、後者の空売りは初心者には難しいので、現物取引で解説していきます。
安く買って高く売るという考え方でビットコインなどの相場を見てみると、流れが見えてくる場合もあります。つまり、 1BTC=100円で買って、1BTC200円で売れば100円の利益が発生します。これが、ビットコインの現物取引の基本です。
このような基本が理解できたら、安く買って高く売るためのエントリーポイントを見つける必要があります。エントリーポイントというのは注文するタイミングのことで、利益を出すために重要な考え方の1つです。
中には、感覚で仮想通貨投資をして利益を出している方もいますが、一般的に難しい方法です。そこで、チャートを分析することや価格が大きく動く情報を早めに知るなど、様々な取引に関するスキルを身に付ける必要があります。売り買いのタイミングを知る為のスキルや方法として考えられるのが、
・仮想通貨の選び方
・仮想通貨の取引方法
・分析方法
などの要素となります。
仮想通貨の選び方で買い時・売り時の精度を高める
前述で紹介3つの項目の1つ目、仮想通貨の選び方から売り買いのタイミングの精度を高める方法があります。初心者の方には難しいと感じる可能性がありますが、基本であり大切ことですし、今後長期的に利益を出す為には必須といえます。
一見すると、仮想通貨というひとくくりで、売買のタイミングを考えがちですが、ビットコインと草コインでは、価格推移や相場環境が異なります。ビットコインは、時価総額1位の基軸通貨と呼ばれており、常に各価格帯が厚く安定した相場環境を保っています。一方、草コインと呼ばれるバイナンスなどで、取り扱っているマイナーな仮想通貨は出来高が極端に少なく、突然価格が飛ぶこともあります。
もし、後者のような不安定な相場で取引すると、いくら売買のタイミングを見極めるスキルがあっても急な価格変動には対応できません。従って、売り買いのタイミングを見極める前に、価格推移が比較的安定している仮想通貨を選ぶことが大切です。
また、そのような仮想通貨を選ぶ際のポイントとしては、
・出来高が多い
・直近で大きな問題が起きていない
・将来性がある
・国内の仮想通貨取引所で取り扱っている
・情報収集しやすい
・価格推移が安定している
などといった事があります。
特に価格推移が安定している点は、初心者でも売買のタイミングを見極めるために必要で、急激な価格推移や今までに見たことがない動きをする時は、取引を控えるのがおすすめです。他にも出来高が多い点も重視することが大切です。出来高が多いということは価格の安定化に繋がりますし、売買のポイントを探る際の指標としても役立ちます。
取引方法から見る買い時・売り時
仮想通貨の取引方法は、現物取引か信用取引で買いか空売りのどれを選ぶかということになります。買い時・売り時というとチャートに注目しますが、取引方法によっても結果が変わります。例えば、現物取引を続けているけれど、自身の分析は下降相場との精度が良いといった場合もあり得ます。そのような時は、空売りに取り組んでみるのも1つの方法で、信用取引の方が利益を出しやすい可能性もあります。
また、反対に信用取引の空売りをしているけれど、いつも上昇相場で買い時を判断してしまうといったこともあります。この場合であれば、買いからの取引方法に換えて買い時を探ると、利益を得やすくなる可能性もあります。
前述の例のように、人によって得意な相場・分析が違うので、自分がやりたい取引方法と向いている取引方法にズレがあると損失が広がります。従って、自身の分析がどのタイミング・買い時・売り時で精度が上がるのか、調べながら取引するといいでしょう。
相場の流れから見る買い時・売り時
仮想通貨の相場から見る買い時・売り時ですが、チャートや時事情報から相場の流れを探るという意味です。
チャートから買い時・売り時を予測する場合の基本スタンスとして、順張りか逆張りかを決める事が大切です。順張りとは相場が右肩上がりの相場で、買い時を探して購入・売り時もピーク手前で売る方法です。つまり、トレンドの流れに沿って買い時・売り時を見つけます。こちらの方法は、初心者でも比較的覚えやすい基本中の基本なので、知らない方はまず覚える事が必要です。
次に逆張りとは、仮想通貨が下落していて底値をついた時を、買い時と分析して購入します。そして、その後底値から反発して上昇していき、再び下落する手前を売り時として売却する方法を指します。つまり、トレンド転換のタイミングを買い時・売り時として、売買するので順張りよりもリスクが高い側面があります。
しかし、仮想通貨投資家によって、相性のよい取引方法は違うので買い時・売り時について、成果が出ない方はどちらの方法も試して取引結果を分析することがおすすめです。また、仮想通貨の相場状況によっても、順張り・逆張り投資どちらかに合ったチャートが発生するので、切り替えながら買い時・売り時を分析します。
仮想通貨の買い時・売り時は経験が重要
ここまで仮想通貨の買い時・売り時の基本について、様々なポイントから説明してきました。分析方法やエントリーポイントについて、テクニックや手法などはありますが経験によるところが大きいです。従って、買い時・売り時に関する取引方法を勉強したら、自身で試して取引しやすいか・勝率が上がるのか・現在の仮想通貨市場に合っているか、など取引ごとにデータを収集することが大切です。
買い時・売り時の判断基準は、その時の仮想通貨市場の状況によっても大きく変わるので、柔軟な対応ができるように日々取引経験を増やすことと、取引手法を学ぶようにしましょう。