去る6月22日Centrality(セントラリティ)のTwitterである発表がありました。それはAmazonとの提携です。最高値であった58円にはほど遠いですが一時的に大きく高騰しました。将来的にはほとんどの仮想通貨が消えていくと言われている中、ネット販売最大手企業であるAmazonとの提携は、今後Centralityが大きく発展する可能性は飛躍的に高まったといえます。ですが、多くの人が「Centralityってどんな仮想通貨なの?」といった状態でしょう。ではCentralityとはどのような仮想通貨なのか。知らない人が多いはずですので、Centralityについて解説していきます。
Centrality(セントラリティ)とは
1月15日にICOを行い、結果わずか6分間で100億円分のトークンを完売し、ハードキャップになりました。ハードキャップというのは、ICOにおける上限調達資金のことで、要するに売り切れということです。逆はソフトキャップで、プロジェクトを続けるのに最低限必要な資金のことで、ソフトキャップに到達しない場合、出資者に返金されます。
Centralityはビットコインやイーサリアムやネオと同様に独自のブロックチェーンを持っていて、分散型アプリケーション(Dapps)を構築するための作成された仮想通貨です。発行上限が12億CENNZ枚で時価総額が80億円ほどとなっています。Amazonと提携をしているという事を、考慮してもかなり割安のうちに入るでしょう。
DappsとはDecentralized Applicationの略で、ブロックチェーンを使用したアプリケーションということです。Dappsには次のような定義があります。
・Dappsの定義 Dappsに投資するベンチャーキャピタルによると、以下3つの要件を満たすものがDappsと言われています。
① アプリケーションがオープンソースであること。オペレーションが自動で中央にコントロールをしている機関や団体がいない。
② アプリケーションで使用できるトークン(貨幣)を利用していること。そしてDapps参加者の報酬としてトークンが支払われていること。
③ 全てはユーザーの合意の元で改善されなければならない。
Dappsは今後現在の中央集権的な構造を一変させてしまうという技術と言われています。
今までの中央集権的なプラットフォームと比べて非常に民主的なプラットフォームとされています。Dappsのメリットデメリットなどを説明していきます。
Dappsのメリットデメリット
・現代の中央集権的な構造とは Dappsのメリットの前に中央集権的な構造から説明しなければなりません。例えばYou Tubeの場合、昨今人気の職業の一つのユーチューバーという存在がいて、常に動画の配信をすることで収入を得ています。基本ユーチューバーは、誰でもなることができます。しかし政治的なものなどは運営によって凍結されてしまうなど、You Tubeを管理している団体や機関のさじ加減一つで、凍結か否かを判断できてしまう状態となっています。
同時にYou Tubeはユーチューバーに対し、1クリック0.1円で報酬を与えていますが、膨大な広告料のほとんどはYou Tubeの運営側が搾取しているといってもよいでしょう。
・Dappsのメリット 管理者であるYou TubeやGoogleが得ていた中間搾取というものが無くなるだけではなく、ユーザーの合意の元で報酬の改善などができるようになります。さらにサーバー落ちの心配がなくなるだけではなく、個人情報の流出等も防げるようになります。
・Dappsのデメリット 次世代の技術とされているDappsですが、現段階では問題が多いというのが実情です。
① ネットワーク混雑時に手数料が高騰する。
② 様々なことを行うたびに手数料がかかってしまう。
以上がDappsのメリットとデメリットです。仮想通貨を使用することで、生活が便利になるのである程度の手数料は仕方ないかもしれません。しかし何かをするたびに高額の手数料を取られてしまうと、Dappsのメリットもかすんできてしまうでしょう。
Centrality(セントラリティ)の特徴
前述書いたようにDappsはイーサリアムやネオでも可能と書きました。ただできるにはできますが、非常に技術的に難しいものとされています。Centralityが注目された理由の一つに非常に容易にDappsを作成することができる仮想通貨だからです。CentralityがDappsを簡単に開発可能にさせたものが『モジュール』といわれているものです。モジュールはDappsが簡単に作成できる部品だと思ってください。このモジュールはCentralityのブロックチェーンで使用することができます。
モジュールは統一規格になっているため、他のユーザー間でデーターの共有ができるようになっています。Centralityのホワイトペーパーにはこう書いてあります。「独自の技術力を最大限に発揮するアプリ同士をCentralityのモジュールが繋げることで、世界中の開発者全員で一つの大きなサービスを築き上げることができる」
さらにCentralityはすでに20以上のアプリが使用可能になっているだけではなく、ニュージーランド政府からの支援を受けています。冒頭で書いたAmazonとの提携だけではなく、その他複数の企業との提携も結んでいるため、今後も提携が続くことが予測することができるでしょう。
Centrality(セントラリティ)のチャート
4月25日に1CENNZ=58円という高値をつけました。その後は大きく下がり続けてしまいます。同時に出来高も減少し始めてしまい、注目が低くなってしまったことが分かります。6月16日に11円という今年の最安値をつけたところで、下落がようやく止まりました。そして冒頭でも書いたように6月22日、TwitterでAmazonとの提携が発表されると、出来高もふたたび上昇するだけではなく、価格もあっと今に17円まで急上昇します。
その後16円から17円前後に横ばい保っていましたが、7月4日に下落にトレンド変換すると再び下降トレンドに戻りじわじわと下落してしまいました。現在は6月16日に11円で、わずかですが、右肩上がりになっています。出来高も下落したときとは違い出来高が非常に高いので、それなりに買っている人も多いことが判断できます。
10円を割ると大きく上昇する可能性があるので、10円から11円前後で買い増し、または買うというのがベストでしょう。個人的にはここから大きく下げ続けることはないのではかないかと推測しています。一時的に大きく値下がりはあるかもしれませんが、あまり気にする必要はありません。現在ビットコインが大きく上昇している最中なので、Centralityのような仮想通貨に資金が回ってくるのはもう少し先になるでしょう。
Centrality(セントラリティ)を購入できる取引所
Centralityを購入するには、海外の取引所を使用しないといけません。なぜならば日本の取引所ではCentralityを購入することができないからです。当然日本円を使用することはできませんので、ビットコインなどの仮想通貨を使用することになります。Centralityを購入する手順は、日本の取引所でビットコインやイーサリアムを購入後、Centralityを売買できる取引所へ送金します。海外の取引所へ送金が完了したら、Centralityを購入するという手順です。
以下Centralityを購入できる取引所は合計3カ所です。HitBTC(ヒットビット)でも購入できますが、現在ヒットビットは日本人の取引を中止しているので、今回は省きます。
・SingularX(シンギュラーエックス) シンギュラーエックスはバイナンスやビットフライヤーなどの管理者のいる取引所とは違う、DEX(分散型取引所)という中央管理者のいない取引所です。DEXは資産管理や取引を全て自分で管理しないといけませんが、ハッキングなどの被害を受け難いというメリットがあります。取引手数料は0.0003ETHとなっています。
・Cryptopia(クリプトピア) 2014年に設立されたニュージーランドの取引所で、現在500種類以上の仮想通貨を扱っていて、取引手数料は0.2%となっています。クリプトピアの特徴は、投げ銭です。自分の持っている仮想通貨を見ず知らずの人にあげることができるというものです。たクリプトピアはセキュリティに関して、若干問題がある取引所なので、最悪でも二段階認証はするようにしておきましょう。