昨今の日本では、老後・将来の資産について、それぞれが蓄えるという考え方にシフトしています。つまり、少子高齢化社会に突入している日本で、将来的に年金が不足することが指摘されていることや人口減少による税収が減っていることなどが重なり、社会保障制度が揺らいでいるという意見もあります。その中で、会社員や主婦などが、趣味ではなく資産構築の一環として仮想通貨取引を始めるケースも見受けられ、その場合資産運用の経験が少ない事例も考えられます。

また、仮想通貨取引は手軽に始められることから、投資に関する基礎的な知識を覚えずとも取引を進める事ができます。従って、仮想通貨取引を始めてから投資について勉強する方もいます。しかし、気を付けるポイントもあり、投資に関する基礎知識がないと仮想通貨取引の中で思わぬミスを続けている可能性があります。その1つが、仮想通貨の取引量(ボリューム)に関する、意味や特徴についてです。そこで今回は仮想通貨の取引量(ボリューム)をテーマに、仕組みや取引量(ボリューム)が表す意味、それらを使ってどのように取引に活かしていくのかなどについて解説していきます。

仮想通貨の取引量(ボリューム)とは

まずは、仮想通貨の取引量(ボリューム)の、意味や仕組みについて解説していきます。取引量(ボリューム)とは、1日に仮想通貨がどれだけ売買されたかを表すデータです。仮想通貨の取引量(ボリューム)の場合、基本的に円換算で1日や数日単位の売買総額を表します。また、一般的に1日=24時間の取引量(ボリューム)をチェックしたり、他の仮想通貨と比較分析したりしますが、必ず1日単位のデータで分析しなければいけない訳ではありません。

また、仮想通貨の取引量(ボリューム)の意味を知ると同時に、投資と取引量(ボリューム)の関係についても覚えておくことが大切です。仮想通貨から投資について知った方は、取引量(ボリューム)を含めてあらゆる数値・データ・ツール・取引システムなどが、仮想通貨独自というイメージでいる方もいるでしょう。しかし、実際には株式投資やFX・投資信託といった金融商品の、システムやツールを応用しています。

従って、取引量(ボリューム)に関しても、全ての金融商品で実装されているシステムであり、投資を行っている人であれば必ず知っているデータです。また、仮想通貨と株式投資などの金融商品は、概念が違う部分もあるので一部応用できない手法やツールもありますが、基本的に取引量(ボリューム)に関しては違いがないので、仮想通貨初心者は株式投資をテーマに取引量(ボリューム)を解説している、書籍などもチェックするといいでしょう。

仮想通貨の取引量(ボリューム)が表すこと

続いては、仮想通貨の取引量(ボリューム)は、仮想通貨市場や取引において何を示しているかについて解説していきます。前述のでは、取引量(ボリューム)の意味を、仮想通貨の売買総額を表したデータと説明しました。では、取引量(ボリューム)を見る事で何を知ることができるのか、それは仮想通貨がこれから価格変動するのかということを知ることができます。

そのためには、仮想通貨の取引量(ボリューム)が、なぜ大きく(小さく)なるのか理解しましょう。取引量(ボリューム)が変化する要因は主に3つあり、1つは多くの仮想通貨投資家がこれから値上がりすると読んで購入するからです。投資における基本でもありますが、仮想通貨上級者や機関投資家は、一般の仮想通貨投資家よりも先に変化に気付いたり、情報を手に入れたりします。そうすると、必然的に値上がりするかどうか見当がつくので、突然取引量(ボリューム)が増加して買い注文が増えることがあります。

そして、一般の仮想通貨投資家は、その変化を見てこれから価格変動が起きると読んで、新たな注文を入れるという図式ができ上がります。他には、仮想通貨の運営側がポジティブ材料になる情報を発信し、一般の仮想通貨投資家が購入することで、取引量(ボリューム)が増加する場合もあります。ただ、この場合は既に値上がりしていることも多いので、前者のパターンの方が利益を狙いやすいといえます。

続いて他の要因についてですが、それは値上がりなどを狙って購入するのではなく仮想通貨特有の動きが関係しています。海外の仮想通貨取引所で仮想通貨を購入する場合、日本円で対応していないため予めビットコインなどメジャーな仮想通貨で取引する必要があります。そして、海外で取引する為の仮想通貨を購入するために、国内の仮想通貨取引所でビットコインなどをまとまった金額購入する事例があります。

その場合、取引量(ボリューム)が急増するので、何かしらのサインかと勘違いしやすいですが、一旦情報を整理して、材料となるものがなければ海外で取引するための一時的な購入と判断することができます。ただ、仮想通貨初心者にとっては、判断が難しいですが見極める能力は必要不可欠なので、早い段階で慣れることが大切です。

他の要因についてですが、仮想通貨の中でもビットコインなどメジャーな仮想通貨で起きやすい現象です。その理由は、仮想通貨を、決済手段として用いる為に購入しているからです。最近ではプラットフォームやシステム管理など、通貨としての機能から離れた分野で仮想通貨が注目されていますが、そもそも通貨として開発されたので、実店舗やネットショップで決済手段として用いることができます。

そのため、ビットコインやリップルといった決済や送金として、評価されている仮想通貨に関しては、決済用としてまとまった資金を用意する一環として購入され、取引量(ボリューム)が急増する場合があります。ただし、日本では一部店舗でのみ仮想通貨の決済が導入されているため、決済用資金を購入する機会も少ないですし、取引量(ボリューム)を急増するほどの資金調達も可能性としては低いです。

仮想通貨の取引量(ボリューム)をどう活用するか

取引量(ボリューム)の少ない仮想通貨の購入は控えるのがリスク回避の定番次は仮想通貨の取引量(ボリューム)の変化を見つけた場合、どのような予測や気を付けるべき点があるのか、解説していきます。1つ目は、仮想通貨の取引量(ボリューム)が少ない場合、取引を慎重に考えた方がいいです。仮想通貨の取引量(ボリューム)が常に少ないということは、そもそも取引している人も回数も少ないということを表しています。

仮に買い注文を入れたとしても、売り注文が入る可能性が低くなるので、約定成立まで時間が掛かります。また、購入できた場合は、買い注文が少ないのでなかなか売ることが出来ず、タイミングが悪いと塩漬け状態になります。

さらに、仮想通貨の取引量(ボリューム)が少なすぎると、仮想通貨取引所が取り扱いをやめる可能性もあるので、通貨を保有していた場合、こちらも塩漬け状態になるリスクがあります。従って、特に仮想通貨初心者は、取引量(ボリューム)の少ない仮想通貨の購入は控えるのが、リスク回避の定番です。

2つ目は、仮想通貨の取引量(ボリューム)が平均的に少ないと、仕手の対象となる可能性があります。仕手の基本的な仕組みは、まず資金力の投資家が大きな買い注文を繰り返していき、仮想通貨の取引量(ボリューム)も急激に増加していきます。そして、一般の仮想通貨投資家は、通貨の価格が上昇していると同時に仮想通貨の取引量(ボリューム)も、急激な増加を示していることなどから追随する形で海中もんを入れていきます。

そして、意図的な大量買いと自然発生的な買いによって、仮想通貨の価格は引き上げられ、下落水準近くまで高騰した時に、資金力のある投資家がこれまで保有した通貨を一気に売り抜けます。これが起きると、仮想通貨は暴落し、多くの一般投資家が大損するパターンとなります。従って、仮想通貨の取引量(ボリューム)の急激な増加と、材料無しの状態で大きな買い注文が入る時は、仕手筋の可能性もあるので気を付けましょう。

取引量(ボリューム)が多い仮想通貨とは

最後に、仮想通貨の取引量(ボリューム)上位5位を紹介していきます。1位から、ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコインとなっています。また、ライトコインを除く上位4位以内の仮想通貨は、1日の仮想通貨の取引量(ボリューム)が1兆~2兆円台を記録しています。

2018年の仮想通貨市場は、下落相場の時期もありますが仮想通貨の取引量(ボリューム)で見た場合拡大傾向で推移しているので、今後も増加することが期待できます。