仮想通貨取引を始めた方であれば、値動きという言葉や関連する情報を何度も見るでしょう。仮想通貨を含めて、投資では値動きについて理解することも、利益を出す為に重要なポイントです。従って、仮想通貨の値動きをただ眺めているだけでは、いつまでも取引テクニックが上達しません。そこで今回は、仮想通貨のテクニカル分析と値動きの関係や値動き要因について、さらに値動きから通貨を選ぶ際の注意点などについて解説していきます。

仮想通貨初心者の方の多くは、ビットコインから取引を始めるかと思いますが、取引を始めた前後の値動きをチェックしているだけでは、分析不足といえます。仮想通貨の値動きから相場の流れを知るためには、少なくとも1年単位の値動きもチェックする必要があり、そこから部分的な相場を分析していき、現在の状況と照らし合わせるといった方法もあるのです。仮想通貨の値動き1つとっても、非常に奥深いので、日々取引している通貨以外の値動きもチェックしていくことが大切ですよ。

仮想通貨の分析は値動きから

仮想通貨の値動きを分析する手法としてあげられるのは、テクニカル分析です。テクニカル分析は、元々株式投資から生まれた手法で、仮想通貨市場でどこまで適用可能かは現在進行形で検証されています。そして、テクニカル分析の要となる材料は、値動きになります。基本的に価格変動とそれぞれの時間軸の、価格を計算するのがテクニカル分析で、外部要因は含めません。

テクニカル分析で値動きから指標を算出する手法は多数あり、例えば移動平均線も含まれます。移動平均線の仕組みを簡単に説明しますと、例えばチャートを眺めている日を基準として、そこから7日間の値動きを記録します。そして、7日間の終値を平均化させ、グラフ化したものが移動平均線です。移動平均線が表すサインは、仮想通貨の値動きが上昇か下落か示すことやこれからトレンドが変換する可能性を示します。従って、値動きが将来の価格変動を予測する、重要な材料ということが分かります。

他にも値動きを材料にした基本的な指標の1つが、ローソク足です。仮想通貨投資を始めて間もない方は、知らない可能性もありますが数回取引を行っている場合は、高い確率で見ている指標です。仮想通貨のチャートには、値動きをローソク足で表示しているのが、基本設定です。従って、移動平均線といった指標よりも先に覚えておく必要があります。ローソク足の意味を覚えなければ、チャートを見てもどのような値動きをしているか理解できない為です。

ローソク足とは、ある時間軸の始値・終値・安値・高値を、ローソクのように1つの指標で表したものです。ある時間軸の意味は、チャートの時間軸は一般的に5分・1時間・24時間・7日間といったように、様々な基準で設定することができます。従って、時間軸が24時間であれば、チャートにある日の24時間分の値動きが表示されます。また、7日間であれば、ある日を基準としてそこから7日間分の値動きを表示します。

このようにチャートは、時間軸によって値動きを表示する範囲が変わるので、ローソク足の始値と終値、安値と高値が変わるのです。仮に、24時間チャートと設定し、ローソク足が1時間ごとの表示だった場合、始値と終値は毎時間の始まりと終わりの時間を指します。また、安値と高値は1時間のうち、最も安い価格と高い価格のことです。

このようにローソク足を理解することができれば、値動きのグラフを見なくとも、ある期間の値動きをイメージすることが可能です。また、慣れてくると、ローソク足の状態の値動きを見るだけで、相場状況も把握できるようになります。

仮想通貨の値動き要因とは

続いては仮想通貨の値動きの要因について、いくつか紹介していきます。また、仮想通貨初心者の方が知っておくべきポイントが、仮想通貨の値動き要因は1つではないことです。一般的には、需給関係と言われていますが、それは値動き要因の1つであり最近ではあまり用いられない材料ともいえます。

まず1つ目は、出来高上位の仮想通貨取引所で上場され、一時的に流動性が高まる時です。特にICO案件で見られる現象で、ICO期間中に仮想通貨投資家に認知され始め、実際に大手仮想通貨取引所で上場されると、期待感などで買い注文が増えるパターンがあります。

そして、上場直後に急騰相場となって、1日~数日で反落することが多いです。値動きの理由としては、仮想通貨取引所で上場されたことによる安心感と、大手仮想通貨取引所で上場したことで運営側からも信頼されていると考えて、注文が殺到するという流れが考えられます。

値動き要因の代表的な理由でもある期待感や安心感という感覚は、様々な相場で出てくるので早い段階で掴むことが大切です。また、ポイントを整理しますと、大手の仮想通貨取引所から上場する・元々仮想通貨の知名度があることなどの条件が必要です。

基軸通貨の値動きに注目する

小さい値動きでも大きな利益を狙うことが可能2つ目は、基軸通貨ビットコインの価格が大きく変動することにより、他の仮想通貨も同様の値動きを記録するパターンです。基軸通貨とは、市場の中心といえる通貨のことで、法定通貨の場合USドルが当てはまります。基軸通貨ビットコインと他の仮想通貨の値動きには関係性があり、ビットコインベースで開発された仮想通貨や、新興仮想通貨の価値が低く投資家がビットコインの値動きを重視していた場合に見られます。

また、基軸通貨ビットコインの値動き要因は様々で、世界経済に関するファンダメンタル要因やビットコインのブロックチェーンに関する技術的進歩や課題、ビットコインに対するハッキングなど、世界的に大きな情報が発信されると、値動きが発生する可能性が高まります。あとは、需給関係により、多少の値動きが常にあります。

3つ目は、市場への大きな資金投入によって、大きな値動きが発生します。例えば、ある仮想通貨のプロジェクトが、社会的にも大きな役割を担うことを機関投資家が先に気付いたとします。そうすると、機関投資家などが資金力を使って、大量に仮想通貨を購入します。

大量に仮想通貨を購入すると、急激に価格が上昇する値動きとなり、一般の仮想通貨投資家が注目し始めます。そして、他の一般の仮想通貨投資家もチャートを見て、機関投資家が先に知った情報を後から知ると後追いで購入していきます。

大きな値動きが発生し、適正価格を超えるポイントまで上昇する手前で、機関投資家は購入した仮想通貨を全て売ります。その場合、大量の売り約定が起こり、急落が始まることで一般の仮想通貨投資家も、売り注文を出します。この時点になると、下落方向へ値動きの方向性が定まっているため、しばらく下降トレンドとなります。これが、資金投入による値動き要因です。

仮想通貨の値動きから選ぶ

仮想通貨を選ぶ際の材料としては、出来高が多い・値動きが大きいまたは小さい・プロジェクトが画期的など様々ですが、値動きから選ぶ場合にもポイントがあります。それは時間軸と値動きの関係性についてです。

もし、デイトレードといった短期投資であれば、常に値動きの大きい仮想通貨でないと利益を出しにくいです。値動きの激しい仮想通貨でも、短時間の取引となると値動きは小さくなります。また、1日単位で10万円の値動きのある仮想通貨でも、10分単位では1000円の値動きでしか捉える事ができない場合が多いです。

逆に長期投資の場合は、値動きの小さい仮想通貨でも大きな利益を狙うことが可能です。原理的は、1年で10万円の値動きとして、10年間保有していれば100万円となる考え方です。つまり、値動きが小さい分時間でカバーするということです。また、値動きが比較的小さい仮想通貨ほど、突発的に急騰・急落といった相場になるリスクが少ないので、安定性という意味でも長期投資に向いています。

仮想通貨の値動きが大きい理由

最後に、仮想通貨の値動きが他の金融商品よりも大きい理由ですが、1つは仮想通貨市場の歴史が浅いことが挙げられます。仮想通貨投資家の中でも意見が分かれていますが、今後数年・数10年と市場が成長するに従って、各仮想通貨の値動きも落ち着くのではないかという予測もあります。

他には、仮想通貨は株式と違って、企業の業績という市場内で共通の基準がないことや、法定通貨のように国の管理下にないため大きな資金流入・流出が容易に起こることが考えられます。仮想通貨の値動きについて日々観察し、自分なりの法則を仮定してみることも取引テクニックを磨く方法です。