ビットコインは大きな値動きが有名で、それを利用すれば大きな利益を得ることができます。実際、半年で億を稼いだり、たった数日で原資の数倍を稼ぐことができるのが、ビットコインFXです。このように、ビットコインFXを行って一発逆転を実現するにはこれ以上ないほどの「嬉しい結果」ではありますが、当然のことながら負けている人がいるからこそ、勝っている人がいるというもの。でも、できればビットコインFXにおいては負け側より勝ち側にいたいですよね? 初心者がいきなりビットコインFXをして勝てるか、というとまぐれ勝ちはあるかもしれません。
しかし多くの場合、ビットコインFXの難易度は高く、原資を溶かして退場となってしまうことが多いのも事実です。ビットコインFXにおいて知っておかないといけない知識、メリットデメリットなどを解説していきます。
ビットコインFXをする前に知っておかないといけない用語
ビットコインFXがどのようなものなのかを知る前に、最低限の知識を理解しておきましょう。どれも知らないといけないものなので、ビットコインFXを行う場合は、必ず覚えておく必要があります。
・ロング(買い) 買い注文を出す。買い注文を出すので、上がったところで売ることで利益を出すのがロングです。
・ショート(売り) 売り注文を出す。つまりロングとは逆でビットコインの価格が下がると思ったら、ショートをすることで、利益を出す方法です。例えば1BTC=100万円だった場合、ショートをして99万円になると+1万円となります。
・リバレッジ 証拠金としてお金を預けることにより、元資の数十倍までが売買可能になる。レバレッジの利率はビットフライヤーやGMOコインなど、利用する場所によりけりで、日本では最大25倍までと決まっています。
・スワップ手数料 長期保有することで手数料を支払わないといけません。
・ロスカット(強制決済) ビットコインの「売り」や「買い」を行い、含み損が多くなることで証拠金維持率が下回ると、強制的に発動されてしまいます。
・証拠金維持率 各取引所が設定したロスカットされる数値のことです。ビットコインFXにおける含み損が膨らみ、証拠金維持率以下になると強制的にロスカットが発動されます。
・スプレッド ビットコインの買値と売値の幅のことをいいます。小さければ小さいほどビットコインの売買をする際、有利になります。
現物売買とビットコインFXの違い
次に『現物売買』と『ビットコインFX』の違いを知っておきましょう。
・現物投資 ビットコインを買う場合、例えば10万円を自分の口座に入金していたら、10万円分のビットコインしか買う事はできません。購入した10万円分のビットコインで売買することだけではなく、自分のウォレットへ送金したりすることができます。
・ビットコインFX ビットコインFXの場合、10万円分を証拠金として預けることによって、ビットコインを『購入または売却したことにする』といった状態で、売買をすることをビットコインFXといいます。よってビットコインの現物投資とは違い、自分のウォレットに買ったビットコインを送金したりすることはできません。
ビットコインFXメリットデメリット
ビットコインFXには大きなメリットもありますが多大なデメリットも存在します。
・ビットコインFXのメリット
①短期間で大きく稼ぐことができる。 もちろんリバレッジをかけることが前提ですが、ビットコインFXでは大きな利益を得ることができます。レバレッジ比率は、日本では25倍が最大となっていますが、海外ではリバレッジ100倍でビットコインFXを行うことができるところも存在しています。たった10万円だけだったとしても1,000万円分のビットコインを売買することが可能なので、たった数パーセントビットコインの価格が上昇したとしても、一気に大金を得ることができます。ある程度ビットコインFXに慣れてきたら挑戦するのも良いでしょう。
②『ショート』から始めることができる。 現物売買では『下で買い上がったら売る』というロングしかできませんが、ビットコインFXの場合『上がったところから下がったところで買い戻す』という『ショート』が使用できます。一般的にビットコインは上がる時も速いですが、下がるときは上がる時以上に速いといわれています。
・ビットコインFXのデメリット
①ロスカットさせられてしまう。 ビットコインのロングポジションまたはショートポジションをとっている際、大きく損益してしまい、一定以上の証拠金維持率を下回るとロスカットをさせられてしまいます。一般的にはビットコインFXは証拠金維持率を下回るとロスカットされることになっているので、大きな負債を抱えることはないです。しかしビットコインの性質上、ロスカットの注文が間に合わずに、証拠金として預けている金額以上の負債を抱えてしまうことも多々あります。ビットコインの値動きが大きすぎて、急に暴落・暴騰した場合、注文が執行されるのが間に合わない場合がある、ということを意味しています。この場合でも、損失額の減免措置はありませんので、ビットコインFXは想定外の損失を出してしまうことがある、ということをしっかりと覚えておきましょう。
②スワップ手数料がある。 スワップ手数料はどこも大きな違いがなく、1日あたり0.04~0.05%ほどですが、中には数時間おきに発生するところもあるので、利用する取引所がどのようになっているか事前に調べておく必要があります。ただ長期で保有したい場合は現物投資のほうが賢明です
③税金が高い ビットコインFXで利益を得た場合でも、税区分は雑所得です。利益が20万円以下なら税金が発生しませんが、それ以上の利益の場合、税金が発生します。日本の仮想通貨における税率は非常に高く、最大で55%も税金として納めないといけないようになっています。ビットコインFXも例外ではありません。ビットコインETFの認可もあり、株やFXのように分離課税の期待が高まっていますが、現在のところ雑所得という扱いです。ビットコインの現物売買をしたり、ビットコインFXを行う場合は、この税制がネックとなる場合もあります。特に、扶養されている側である「妻」や「学生の子供」がビットコインで大きな利益を出してしまうと扶養から外れることになってしまいます。ビットコインの売買やビットコインFXを行うときは、税制面もしっかりと理解しておいた方が良いでしょう。
ビットコインFXに勝つために必要な事
負けている人が多いビットコインFXですが、当然勝っている人もいます。ビットコインにレバレッジをかけて利益を上げるには技術的なことはもちろん。精神的なことが必要となってきます。
・技術的なこと
①チャート分析。 為替取引と同様に、ビットコインFXでもチャート分析が重要となってきます。チャート分析には移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表など様々ありますが、ビットコインFXを行う場合でも、一通り勉強しておく必要があります。
②利確と損切りを早く。 ビットコインの現物投資の場合も同じことが言えますが、「もう少し早く利確しておけば下がらなかったのに」とか「もう少し早く損切りをしておけばよかった……」など、ビットコインの売買において後悔することはしょっちゅう出てきます。利確をする場合は、欲を張らずに利益を出ているときに利確をし、損をいているときは、できる限り早く損切りをしないといけません。
・精神的なこと
①高リバレッジをしない。 ある有名なトレーダーはリバレッジをかける際は、高くても2倍までといっています。初心者の場合は、思わぬ損益を出さないようにできる限りリバレッジを低めにリスクを軽減しておくのがよいでしょう。
②勝てる自信のあるときだけトレードをする。 初心者のうちは一日に何回も取引をしがちです。自分が自信のある時間帯、チャートをみて勝てる可能性があるときだけ相場へ参入をするというのがビットコインFXで勝つ秘訣の一つです。
取引所を選ぶコツとおすすめの取引所
ビットコインFXほとんどの取引所ですることができますが、リバレッジ比率もスワップ手数料、そして証拠金維持率も各取引所で違っています。一般的に初心者は証拠金維持率が高い取引所で行うのがベストです。ただ注意しないといけないのは、日本の取引所は総じてサーバーが弱いところが多いという点です。
サーバーが弱いと、突如としてくる大きな下落によって決済注文が殺到してしまい、注文を受け付けることができなかったり、取引所にアクセスすることができなくなってしまったりしてしまうという恐れがあります。従ってビットコインFXをする際に重要視するべきところは、
①証拠金維持率が高い。
②サーバーが強い。
以上の2点を重点的に置くと良いでしょう。
・おすすめの取引所
最後におススメの取引所を紹介します。
①GMOコイン 日本では、サーバーが強固な方に入り、ビットコインの注文殺到時でもしっかりとシステムが動いてくれます。証拠金維持率も75%~80%と比較的高めです。
②BitMEX 海外に拠点を置いている、最大リバレッジ100倍でビットコインが売買できる、非常に魅力的な取引所です。サーバーも強く日本人にも人気があります。スワップ手数料やロスカット率が午前5時、13時、21時のタイミングで変動してしまうというデメリットがあります。